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 2020年11月11日、東洋水産のインスタントラーメン「マルちゃん正麺」の公式ツイッターアカウントが公開したPR漫画。ながしまひろみ作。

 ほのぼのとした温かみのある絵柄で、赤ちゃんのために父親がとんこつラーメンを作る話。
 母親のおそらくは仕事からの帰宅後、赤ちゃんは母親に「しろいちゅるちゅるめんめんたべた」と報告し、夫婦は仲良く洗い物をしている場面で第2話に続く。
 とんこつラーメンを見て「ぎゅうぬう?」と不思議がったり「ぽんこつらーめん」と言い間違えたりする赤ちゃんの様子が、愛らしくも赤ん坊らしくてリアルに描かれている。
 この作品に集団でクレームを付けたのは、なんとフェミニストであった。


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 何が「なんと」なのか。フェミニストが言い掛かりをつけるのは自然の摂理ではないかと思うかもしれない。
 しかし本作は驚くほど「ジェンダー的」に問題の無い作品なのである。

 何しろこの漫画、母親が外で仕事をし、父親が家で子どもの世話をしているというもの。さらに、帰宅後の洗い物を夫婦が一緒にやっている。にもかかわらず、「母親が帰って来るまで洗い物を放置している」という、現実にやったとしてもどうでもいい言い掛かりを付けられたのであった。
 母親が一日中子供の面倒を見て、夫の帰宅まで洗い物が残っていたことを責められる、という話がもしあったら、それが漫画であれ実話であれフェミニストは逆上して大騒ぎするはずではないか。
 そもそも赤ん坊と2人きりなのだから、目を離さないという観点からすれば後回しにできる家事はそうした方が安全で合理的である。洗い物を水に漬けてあるシーンがあり、こうしておくと後で洗いやすくなることはよく知られている。

 そう、この漫画の家事描写は、徹底的なまでに正当で合理的なのである。

 しかしフェミニスト集団の攻撃を受け、マルちゃん正麺公式アカウントは11月13日、今後の掲載につき精査中として一時公開を見合わせた。

 この声明にはフェミニストを批判し公開を応援するリプライが数多くついており、ネットの趨勢では圧倒的に擁護が優勢である。このためフェミニストクレーマー達は、自分達のツイートを削除もしくは鍵垢にして不可視化する者が続出。「マルちゃん正麺の炎上は【アンチフェミの捏造】!」と言い出し始めた。
 もちろん本ページにも画像を掲載したように、このクレーム事件は捏造でもなんでもない。

 2020年11月18日、公式アカウントは『親子正麺』を25日に再開することを宣言。

 無事再開された『親子正麺』は全6話を完走。東洋水産のサイトで全作品無事に読むことができる。

参考リンク・資料:

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