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※作品のネタバレを含む項目があります。 ※一部項目が『シンカ論マガジン』の内容と重複するため、そちらへのリンクとなっているページがあります。 あ行あ 【会田誠展:天才でごめんなさい】 【アウディRS4広告写真】 【あえてその名を語る愛】 【あおいさん延長お願いします】(※『シンカ論マガジン』記事へのリンクです) 【碧志摩メグ】 【赤ちゃんの写真】 【茜さや】 【あからさまに性的なタマネギ】 【アクセス権】 【アクセル・ワールド】 【アザーワイズ賞】 【アツギ】 【アート
本来は、古代ローマの歴史家マクシムスが著した『著名言行録』にある説話。 餓死刑に処せられた父キモンに、その娘ペローが自分の母乳を吸わせることで救おうとする孝行話であり、紀元前から様々な作家によって絵画などの芸術作品のテーマになっている。 ここで扱うのはそのうちのルーベンスの手による作品のひとつ。 ちなみに、ルーベンスはこのテーマでの作品を幾つも描いており「ルーベンスの『ローマの慈愛』」としてもこれが唯一のものではないことに注意。 2019年1月、とあるフェミニス
フランスの画家ギュスターヴ・クールベによる写実主義の油彩画で、原題は” L'Origine du monde”(1866年)。仰向けに寝た女性の裸の胴と下半身を接写している。現在はパリのオルセー美術館に収蔵されている。 現代の作品と比較してもなお衝撃的な作品として知られ、またモデルとなった女性が誰かについては美術史上の一大ミステリーとなっている。 ”Adorations perpétuelles”事件 1994年、Jacques Henric作の小説”Adoration
近代絵画創始者の一人と言われるスペインの巨匠、フランシス・デ・ゴヤによって1797~1800年にかけて制作された名画。西洋絵画史上初めて「女性の陰毛を描いた」として知られる。 2022年現在、姉妹作「着衣のマハ」とともにマドリードのプラド美術館に収蔵されている。 当時、通常描かれることのなかった制作当時においても、堂々と公開されていたわけではなかったらしい。「裸のマハ」には対になる「着衣のマハ」という作品があるが、一説によると以下の経緯があるらしい。 実際、本作の
20世紀フランスの巨匠バルテュスの1938年絵画作品。メトロポリタン美術館(米ニューヨーク)蔵。 椅子に座って足を上げ、くつろいだ様子の少女を描いている。モデルは当時パリに住んでいたバルテュスの隣人であった12、3歳の少女で、テレーズというのは本名である。バルテュスは他にも少女や女性を描いた作品を数多く手がけている。 2014年に東京都美術館で開催されたバルテュス展の広告にも使用された代表作である。 2017年12月1日、ニューヨーク在住のミア・メリルという女性がウ
イギリスの画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスによる1896年作の油彩画。 この絵はギリシャ神話の「アルゴ号の航海」の一場面を題材にしている。 アルゴ号はとある島に立ち寄り、そこで仲間のひとりヒュラスは水を汲みに泉を訪れた。泉には水の妖精ニンフたちがおり、ヒュラスを水の中に引き込んでしまう。ヘラクレスたち仲間の必死の捜索にもかかわらず、水に引き込まれたヒュラスは二度と帰ってくることはなかった ……という話である。 制作された1896年にすぐマンチェスター市立
アメリカを代表するポップアーティストであるロイ・リキテンスタイン作の油絵。1965年作品。 2015年1月にニューヨーク・マンハッタンにある世界的オークションハウス「クリスティーズ」の表通り沿いショーウィンドウに展示されていたのを【旭日旗】だとして「ニューヨーク韓国系保護者協会」が噛みつき、抗議と展示中止要求の手紙を送る予定だと報道された。 横尾忠則氏の【暗黒舞踏派ガルメラ商会】と同じ1965年の作品だが、これも2010年代になってから韓国人の攻撃に遭った理由は、や
会田誠の2001年作品。 小人の少女「美味ちゃん」が様々な食材として調理されている様子を描くシリーズ。 2012年に森美術館【会田誠展:天才でごめんなさい】に展示された作品のひとつで、「18禁の部屋」に配置していたにもかかわらずフェミニズム団体「ポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)」によるクレームを受けた。同項参照。 PAPSのこの抗議文にある「食べ物として体を開かれ、焼かれているもの」というのが本作を指す。なおその後の「大量の少女ないし女性がジューサーの中で
20世紀ドイツの画家オットー・ディクスの作品。 その名の通り、第一次世界大戦で負傷した人々を描いた新即物主義の絵画。ナチスドイツによって「退廃芸術」のレッテルを貼られ弾圧された作品の代表的なひとつ。 ヒトラーが画家を志していたことは有名であるが、すべての芸術に彼が理解があったわけではない。ヒトラーは近代以前の伝統的絵画美術などを好み、抽象芸術などは(取り扱っていた画商などにユダヤ人が多かったという人種差別的な理由も含めて)むしろ嫌悪の対象であり、積極的に弾圧していた。
会田誠の2001年の作品。巨大なジューサーに入れられた無数の女性を描いた、エログロ性の強い絵画。ジューサーの下部には血が溜まっている。 若くして読んだ『ガロ』の丸尾末広作品に影響を受け、14歳の頃に浮かんだイメージを形にしたものとのこと。 2012年に森美術館で開催された【会田誠展:天才でごめんなさい】に対するフェミニズム団体「ポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)」の抗議文に言う「大量の少女ないし女性がジューサーの中でつぶされているもの」とは本作を指す。 参考リ
小泉明朗作。油彩画。同作者の「空気」シリーズのひとつ。 「皇室写真に出て来る部屋」が無人となり、皇族の人々とおぼしきシルエットのみとなっている状態を描いている。 2016年、東京都現代美術館で開催された「キセイノセイキ」展に出品される予定であったが、美術館側のチーフ・キュレーター長谷川祐子氏が「多くの人が持つ宗教的な畏敬の念を侮辱する可能性がある」として難色を示したという。折衝後、出品を断念した。小泉氏はその経緯を自身が振り返った文書の館内配布を希望したがこちらも許諾され
会田誠作(1993年)。実質上のデビュー作とも呼ばれる。 今でいうリョナ絵であるが、あくまで着衣の状態でありエロよりもグロ要素のほうが強い。そのためか2012~13年に森美術館で開催された【会田誠展:天才でごめんなさい】では「18禁の部屋」外に配置されていた。 フェミニズム団体PAPSが同展を攻撃した際に抗議文でやり玉に挙げた作品のひとつ。 襲われている女性=フジ隊員は『ウルトラマン』のレギュラー登場人物で、科学特捜隊の仲間の一人である。実際に第33話「禁じられた言
ディエゴ・ベラスケス(1599~1660)作。『鏡のヴィーナス』とも呼ばれる。 裸婦が寝そべって鏡を見ている後ろ姿を描いた油絵で、女性の美しい後ろ姿のラインと顔を同時に写実されている。なお現存する唯一のベラスケスの裸婦画でもある。当時の裸婦画の現存数が少ない理由は、17世紀当時のスペインでは異端審問によって裸婦画が弾圧の対象となっていたためである。 この弾圧を生き延びた本作は、20世紀になって再び受難を迎える。 過激派フェミニストのメアリ・リチャードソンが、ロン
※【オペラ・コミック座天井画「虚構に生気を与える真実」のための素描(1)】【裸体婦人像】からも転送されています。 1901年、「第6回白馬会展」に出展された黒田清輝作『裸体婦人像』と、その師であったラファエル・クラン作『オペラ・コミック座天井画「虚構に生気を与える真実」のための素描(1)』に対し「風紀を乱す」として警察が介入したため、絵に布を掛けて裸婦の下半身を隠すことで対応したという事件。 本件直後の時期、黒田清輝は裸婦画を描く際には最初から腰巻を付けた形で描いてい