山火事‐豪州の常識と日本の非常識
フォトグラファーの片岡です。
今回は、山火事がテーマです。
オーストラリアでは、夏に向かって気温が上がってくると、山火事に備えましょう、というサインをよく見かけます。現在、NSW州(シドニーはNSW州にあります)のどこで山火事が発生しているのかを、逐次確認できるウェブサイトがあります。
このぐらい、豪州にとって山火事はとても身近なもので、夏には皆が注意するべき現象の一つとなっています。
実際に、数年前、僕らが夏にシドニーから南の方へ5,60キロ離れたところに2泊3日で遊びに出かけたとき、途中のルートで山火事が発生する危険性があるという事で、宿泊を1泊にして切り上げて戻る、という事がありました。
山火事は、消防の人たちが空から水をまいたり、地上から放水したりして火事に素早く対処してくれるのですが、なかなか収まらないというのが現状です。ユーカリの木はオイルを含んでいるので、あまりに気温が高温になると、自然発火する恐れもあります。
このように、豪州では、夏になったら山火事に備えるという事が当たり前となっていますが、日本で山火事の為に備えている人は、それほど多くないと思います。日本はどちらかと言うと地震対策ですよね。
ちなみに、ご存じとは思いますが、オーストラリアは火山が無いので、地震もありません。ニュージーランドやその周辺の諸島(サモア、フィージー等)では地震があります。火山がありますからね。オーストラリアは地震対策は不要です。それが常識です。台風はシドニーにはめったに来ませんが、QLD州にはたまに来るので、QLD州のある街では、洪水になった時にGround Floor(日本でいうところの1階)が水につかっても被害が最小となるように、高床式の家にしているのが普通というところもあります。
こんな風に、豪州と日本では、常識的に備える必要のある事が、違っている場合が多いですね。
片岡
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