モノクロームを撮るためのカメラ
フォトグラファーの片岡です。
今回は、モノクロームを撮るためのカメラ、と題して綴ります。
さて、皆さん、写真を撮りに出かけよう!と思ったとき、その日はカラーで撮るか、モノクロで撮るか、出かけようと思ったときに決めている人はいますか。
私は決めます。私は週末になると写真撮影に出かけるのですが、その時出かける前に、カラーかモノクロか決めてから写真撮影します。
特にこれといった理由は無いのですが、自分が取りたいと思った方で撮ります。
シドニーは現在春で、もう少しで夏を迎えるところなので、きれいな花が咲いて居たり、晴れた日の青空がきれいだったり、観光客の数が増えて、人々の洋服が色鮮やかになってきているので、カラーで撮るといい感じに撮れそうです。
でも、モノクロで撮る!と決めたら、その日はほぼ一日中モノクロで撮影します。
皆さんご存じの通り、モノクロ写真は光をどのようにとらえるかがポイントとなります。ポイントとなる、というと偉そうですが、光をどんな感じに捉えれば、自分の撮りたい写真になるか、面白い写真になるか、自分の個性を出せるのか、など、考えながら撮影します。
最近は、明部と暗部のコントラストを強調させたような写真が増えてきていると思いますが、逆に、昔のフイルムカメラの時のような、グラデーションを表現した撮り方も、とても面白いと感じています。
自分のカメラの設定を見ると、コントラストを強調する方向の設定になっているので、次回モノクロで撮影するときには、ノーマル設定で、グラデーションをうまく表現する方法で撮ってみようと思います。
私の尊敬する内田ユキヲさんによれば、フイルム時代は、その現像をどのようにするかによって、白黒の諧調や強調したい部分を決めることができたそうで、そのテクニックを身に着けるまでにかなりの時間がかかった様子です。
また、プロの写真家や、うまい写真家の設定を真似して現像してみるということも、しょっちゅうやっていたようですね。
今は、デジカメの設定を変更すれば、一瞬でいろいろな設定を楽しめるので、あえて一日の中でも、色々と設定を変えながら撮影する、といった方法も面白いかもしれません。
これを書いていたら、写真撮りに行きたくなってきました。
それでは、また次回に。
片岡