Scrivener のスタイルを InDesign に読み込む

結論から書くと、一筋縄ではいかなかった。

環境:
(1)macOS Catalina Version 10.15.6(英語環境)、Scrivener 3.2.3、InDesign CC 17.2.1、LibreOffice 7.3.3
(2)Windows 7(英語環境)、Word 2010

Scrivener の文書を InDesign に読み込むには、一旦 Word で書き出してそれを InDesign で配置することになると思う。以下のページに従えば、適切に Word でスタイルを当てれば標準的なスタイルに関しては InDesign にも簡単に引き継がれるらしい。

WordファイルをInDesignにスムーズに読み込むワークフロー | DTP Transit
https://dtptransit.design/indesign/word2indesign.html

No.44 Wordのスタイルマッピング | InDesign CS2 | 勉強部屋 | study-room
https://study-room.info/id/studyroom/cs2/study44.html

Microsoft Wordの段落スタイルをInDesignに反映する: mottainaiDTP
http://mottainaidtp.seesaa.net/article/360219402.html

WordのスタイルをInDesignに取り込む
https://www.gori-log.info/wp-content/uploads/2020/02/Wordのスタイルを-InDesignに取り込む.pdf

しかし、僕の場合うまく反映されなかった。Scrivener で最初にスタイルを設定してもだめだった。Word を持っていないので、OneDrive にアップロードして Word ファイルを編集しようとしたが、なぜか Scrivener から書き出した Word ファイルは読み取り専用となってしまう。仕方がないので、Google Document に取り込んで編集したりした。スタイルをきちんと設定し、それを Word ファイルとしてダウンロードしたものを InDesign に取り込んでも、うまくスタイルが反映されない。

となると、Scrivener の原稿の段階で、段落スタイルを当てたい部分に対してタグのようなマーカー(《 》など)を付けておき、InDesign で取り込んだときに検索置換機能を使って段落スタイルを当てることにした。幸い、現在作業中の書籍は複雑なスタイルを多様する部類のものではなく、Scrivener の原稿の変更も比較的簡単だ。

スタイル(Style)ではなく文字装飾(Format)で Scrivener の原稿を書いていた場合はどうなるか。太字の場合は、Scrivener から書き出したファイルを Word 上で《 》でくくる、といった置換をすれば InDesign 上で配置後にその部分に文字スタイルを当てることができるようになる。

すなわち、Word で以下の置換をする。

置換前:[ Format で Bold を選択]
置換後:《^&》

次に InDesign で以下のような置換を実行する(同時に太字の文字スタイルを当てる)。

置換前:《(.+?)》
置換後:$1

ちなみにオンラインの OneDrive や Google Docs では文字装飾に対しての置換はできない。Mac の LibreOffice でもうまくいかなかった。Mac 版の Word を持っていない僕は、仕方ないので Windows の Word を使った。

参考:
Wordの「高度な検索と置換」Bold指定を《》で挟む – DesignとDTP
https://design44.dtp.to/dtp/4074/

【InDesign】正規表現の検索置換で、よく使う例文まとめ | 知らない知識を、プラス。 unknowledge+
https://unknowledge-plus.com/post-780/


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