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同棲カップルのお金の管理におすすめ。共同口座におすすめな銀行・家族カード発行可能なおすすめなクレカ3選。(9月更新)
同棲カップルのキャッシュレス事情を紹介した前回の更新から約2ヶ月経ち、お金の管理方法が大きく変わりました。そこで今回は、実体験をもとにした「同棲カップルにおすすめの銀行」、「カップルでも家族カード発行可能なおすすめのクレジットカード」を紹介したいと思います。
1. 同棲カップルにおすすめの銀行
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① 住信SBIネット銀行
✔︎ 目的口座が作れる
✔︎ 自分名義の他口座から毎月一定額自動で入金できる
✔︎毎月一定額を他人名義口座へ自動で振り込める
✔︎ ATMの出入金・振込手数料も決まった回数無料
目的口座とは、代表口座とは別にいろいろな目的の資金を分けて管理できる預金専用の口座のことで、1口座最大5つまでの目的口座を作成することができます。
メリットとしては、わざわざ別の銀行を開設しなくとも、同じ口座内で例えば旅行用積立や貯金積立ができることです。さらに、それぞれに目標金額や期日を設定できるので達成状態をいつでも確認できます。
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ちなみに複数の目的口座を作成できるのは、GMOあおぞらネット銀行も可能です。こちらの場合は最大10つまで作成可能です。
また他の銀行から定額自動入金も無料なので(ただし自分名義のみ)、給与口座から自動で振り込みができます。逆に毎月一定額を他人名義口座へ自動で振り込めるサービスもあるので、毎月家賃を振り込まなければならい場合、振り込み忘れを防ぐことができます。
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② 楽天銀行
✔︎ 楽天証券と口座を連携させると金利が0.1%(税引き前)
✔︎ 銀行と取引でも楽天ポイントが貯まる
✔︎ デビットカードの還元率が1%
楽天銀行のメリットはなんといっても金利の高さです。
メガバンクの定期預金が0.002%という低金利の中、楽天証券と口座連携させるだけで金利が0.1%にアップします。
また、デビットカードの利用で楽天カードと同じ1%の、銀行取引でも楽天ポイントが貯まるため、楽天ユーザーには特におすすめです。
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③ 番外編:三菱UFJ銀行
✔︎ ATMの多さや窓口対応等、メガバンクならではの安心感
✔︎ 都市銀行では唯一つかいわけ口座を開設可能
メガバンクのメリットは、ATMの多さとネット銀行にはない実店舗での窓口対応が可能な店です。
所定条件で三菱UFJ銀行と三井住友銀行のATM利用手数料が24時間何回でも無料になります。
そして都市銀行がで唯一、つかいわけ口座が開設可能です。
開設方法は三菱UFJ銀行が提供している家計簿アプリ「Mable」から可能です(アプリ利用には別途登録が必要)。
2. カップルでも家族カード発行できる! おすすめのクレジットカード
そのそもそも家族カードとは?家族の範囲は?
家族カードとは、クレジットカード契約者である本会員の「親カード」に紐付けて発行される「子カード」です。
基本的な発行条件としてどこのカード会社も、「本会員と生計を同一にする配偶者・親・子ども(高校生を除く18歳以上)」としていることが多く、つまりは兄弟や祖父母は対象外となり、もちろん事実婚や同棲カップルは対象外となります。
しかし一部のカード会社では、事実婚でも家族カードが発行できます。その中でもおすすめのカードを紹介します。
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① 楽天カード
✔︎ 楽天経済圏利用で楽天市場での還元率アップ
✔︎ 2枚持ちが可能!個人用と同棲用に分けられ、別口座から引き落としができる
年会費:0円〜 通常還元率:1%(マイル:0.5%)
ホームページには「生計を同一にする同性パートナー様であれば、お申し込みが可能です。新規ご入会時に家族カードをお申し込みいただく場合は、続き柄「配偶者」をご選択ください」と記載があるように、同姓パートナーも発行ができ、そして多くの事実婚・同棲カップルでも家族カードが発行されているようです。
一般カードは本会員・家族会員ともに年会費無料かつ楽天ポイントも1%貯まりますので、年会費無料でお得なカードがいいという方にはおすすめです。
ただし合わせてホームページには「楽天カードの家族カードの入会資格は生計を同一にする配偶者、親、子ども(18歳以上)」とも記載があります。
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② アメリカン・エキスプレス
✔︎ 旅行によく行かれる方におすすめの特典や保険が付帯、サポートも充実
✔︎ ステータス性の高さ
年会費:13,200円(税込)〜 通常還元率:1%(マイル:0.8〜1%)
「同棲 家族カード」と検索して一番最初に出てくるのは、MIカードとアメックスではないでしょうか。
ホームページにも「家族カードのご入会資格は、配偶者、ご両親、18歳以上のご子息・ご令嬢等です」と記載があるように、同性婚や内縁の妻以外にも、婚約者や育ての親など、自分が家族だと思う相手になら誰でも家族カードを発行する可能性があります。
ただし、楽天カードと違い、年会費が一番安いアメリカン・エキスプレス®︎・カード(通称アメックス・グリーン)でも年会費13,200円(税込)、追加で家族カード年会費6,600円(税込)かかりますが、国内ラウンジや国外のラウンジが使えるプライオリティ・パス等、ほかのゴールドカード並みの特典付帯するので旅行によく行かれる方にはおすすめです。
3. 使いすぎるのが心配! 2人で残高を共有できるプリペイドカード
「夫婦やカップル間であらかじめ決められた予算の範囲で管理したい方」、「クレジットカードは怖いがキャッシュレスを始めてみたい方」へおすすめなのが事前入金型のプリペイドカードです。
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① B/43 ペア口座
B/43(ビーヨンサン)はVISAプリペイドカードを使った家計簿管理サービスです。銀行振込やセブン銀行ATMから口座にチャージし、無料で発行できるカードから支払いを行うだけで、明細が即座に自動記録され日々の支出を簡単に管理することができます。また通知がリアルタイムで届くのでクレジットカードにありがちな使い過ぎがなく安心です。
そんなB/43から2021年7月より「ペア口座」がスタートしました。
アカウントを開設しているもの同士であれば、同棲カップル、夫婦や同居人など、誰とでもペア口座を開設可能です。生活費の支払いを一元化し、パートナーとリアルタイムで家計管理を行うことが可能となります。また、個人口座用のカードに加えペア口座専用カードもそれぞれ1枚発行されるので、個人とペア口座の使い分けも簡単です。
そしてセブン銀行ATMからの出金(月2回まで無料)にも対応しているため、急に現金が必要になった時も安心ですね。
個人の口座とはアプリ上で簡単に切り替えでき、個人とペア口座の間で口座の振替も対応しています。
特徴はこれだけではありません。目的別にお金を管理できる「ポケット」という機能があります。これは古くからある封筒家計簿のような機能で、食費や日用品等、目的ごとに予算を振り分けることで、そこに入っている以上お金が使えなくなり、使い過ぎを防止できます。これはクレジットカードや他のプリペイドカードにもない独自の機能となります。
ペア口座の開設は、お互いのB/43アプリからQRコードを読み取るだけ。口座を連携後、それぞれカードの発行申請を行なうと、カードが自宅に発送されます。カードを有効化するとペア口座が完成します。
9月時点ではiOSアプリのみの対応ですが、今後Androidにも対応予定です。
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② Kyash 共有口座
Kyash(キャッシュ)とは審査不要で開設できるデジタルウォレットで、口座開設と同時にVISAプリペイドカードが発行されます。銀行口座やクレジットカード、デビットカードから口座にチャージし、そこからカードで支払いを行うだけで、明細が即座に自動記録され日々の支出を簡単に管理することができます。
物理カードには、900円で発行可能なKyash Card、300円で発行可能なKyash Card Liteがあります。Kyash Cardの場合、ポイント還元率1%(Liteは0.5%)、ICチップがついている(LiteはICチップなし)ので安心です。またVisaのタッチ決済も搭載しています。Kyash Card・Kyash Card Lite共にApple PayやGoogle Payにも対応しており、QUICPay+加盟店で決済が可能です。
また通知がリアルタイムで届くのでクレジットカードにありがちな使い過ぎがなく安心です。
共有口座は2021年5月よりスタートしました。
kyashアカウントを開設いているもの同士であれば開設可能です。B/43と異なり、カップルや夫婦といった生活費口座としての利用だけでなく、最大100人まで参加できるため友達との旅行等でも役立ちそうですね。
各自がATMや銀行口座から入金を行い、個人口座から共同口座に振替をすることで、共同口座から直接支払いができます。ただし、B/43とは異なり、共有口座用のカードが別途発行されませんので、アプリで都度支払い元の口座を指定する必要があるので注意が必要です。
そして2021年5月よりガソリンスタンドが、2021年7月より、公共料金やNetflixなどのサブスクリプションサービスの支払いにKyash Cardが対応しました。これらは通常、プリペイドカードでは支払いができないものとなり、他のプリペイドカードにはない特徴です。これにより、プリペイドカードだから支払いができない!という機会が限りなく少なくなった印象です。
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③ かぞくのおさいふ(三井住友カード)
かぞくのおさいふとは夫婦共通の家計管理用、子どものおこづかい用、両親への仕送り用として使えるVisaの加盟店で使えるプリペイドカードです。
1つの残高を複数のカードで分け合う「共通のおさいふ」とそれぞれのカードで別々の残高が持てる「個別のおさいふ」がありますが、生活費や食費を2人で管理しているなら共通のおさいふがおすすめです。
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メリットとして、プリペイド式のため使い過ぎの心配がなく、買い物をした際にメールまたはアプリから利用通知が届くので、どこでいくら使ったのかをすぐに確認できます。
例えば月初めに1ヶ月分の予算をあらかじめチャージしておけば、クレジットカードのようにタイムラグがなく支払い後即時に、お互いアプリから明細を確認でき、家計管理が楽になります。
ホームページには本会員・家族会員共に申し込み条件に「満6歳以上(小学生以上)の方」と記載があるため、事実婚や同性カップルでも申し込みが可能かと思われます。実際に申し込み画面に進むと、続柄の選択肢に配偶者等のほか「その他」とありますので、そこから申し込みが可能と思われます(実際に試していないため、発行できた方がいらっしゃいましたら教えてください)。
4. 結局どこがいい?おすすめの組み合わせ
✔︎なるべく費用を抑えたい:住信SBIネット銀行+楽天カード
✔︎楽天サービスをよく利用する:楽天銀行+楽天カード
5. 私たちの場合
✔︎口座:三菱UFJ銀行
✔︎クレジットカード:アメリカン・エキスプレス®︎・ゴールド・カード
私たちは、銀行は三菱UFJ銀行、クレジットカードはアメックスで家族カードを発行しています。
銀行については、住信SBIネット銀行と楽天銀行を個人用で利用しているため、三菱UFJ銀行でつかいわけ口座開設して決済用口座と貯金用口座として利用しています(金利はスズメの涙ですが、、)。
クレジットカードについても、楽天カードは個人用で利用しており個人の明細と生活費の明細を一緒にしたくなかったため(2021年1月時点で2枚目カードの発行ができなかったため)、三菱UFJ銀行をアメックス・ゴールドの引き落とし口座に設定して使用しています。
銀行とカードを前回の記事で紹介しました家計簿アプリ「Zaim」に登録をし、食費や日用品費などカテゴリーごとに予算を決めることによって、予算オーバーしないように生活しています。