"Clean"と"Clean up"と"KIREI" 言葉の違い
言葉
人は様々な言葉を使います。そして日々、様々な言葉が生まれます。
こちらのサイトは日本のサイトですが、2023年に新語として生まれた言葉から、辞書の三省堂がランキングをつけて発表したものになります。
三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2023」
今私たちが知っている言葉は過去に生まれてきたものですが、過去の言葉は過去では新しい言葉でした。その中で人々の中で使われ続け、日常生活に定着したものを私たちは使っています。言葉というのは面白いですね。
"Clean"と"Clean up"は何が違うのか
私も掃除に関わる言葉を調べてみました。すると"Clean"と"Clean up"という2つの言葉が見つかり、分かれていることに気が付きました。何が違うのでしょうか。
引用元:Cambridge Dictionary
"Clean" ※動詞の場合
【意味】
to remove dirt from something
【例文】
I am going to clean the window this morning.
You should always clean your theeth after meals.
Would you clean the fingermark from the door?
"Clean up" "Clean(someone/something)up"
【意味】
to make a person or place clean and tidy
【例文】
We will go out as soon as I have cleaned up the kitchen.
I need to clean up(= clean myself or the place where I am) before we go out.
Clean yourself up a bit before dinner.
この2つの言葉を比べてみると、"Clean"は幅広い意味で使われ、汚れを取り除く意味を持っており、"Clean up"は汚れを取った後に整理整頓まで行うという専門的な要素を持っていることがわかります。同じcleanでも少しニュアンスが異なることがわかりますね。では"KIREI"はどうでしょうか。
"KIREI"の意味
"KIREI"の意味を日本の有名な辞書である広辞苑で調べてみました。
引用元:広辞苑(無料検索版)
"き-れい(綺麗・奇麗)" ※きれいは形容動詞です。
【意味】
●綺のように麗しいこと。
①服装が派手で美しいこと
②(花やかに)美しいこと
●濁り、汚れをとどめないさま。
③澄んで清らかなさま
④いさぎよいさま
⑤さっぱりしているさま。清浄。清潔。
⑥あとに余計なものを残さないさま。すっきり。
⑦整っているさま。
【①の例文】
綺麗に着飾る。
【②の例文】
綺麗な花 / 綺麗な人。
【③の例文】
奇麗な声で歌う。
【④の例文】
奇麗な最期。
【⑤の例文】
手を奇麗に洗う。奇麗な関係。
【⑥の例文】
紛争を奇麗に解決する。奇麗に忘れた。
【⑦の例文】
字を奇麗に書く。
こちらを見てわかる通り、日本語の"KIREI"には多くの意味を含んでおり、状況に応じて表す意味が変わるものの、"KIREI"という言葉一つで表現していることがわかります。
そのことから、あえて動作として"KIREIにする"という言葉の意味を考えますと、「汚れを取り除き、美しい状態をつくりあげること」といった意味になるかと思われます。そしてそれは場所や空間だけでなく、人、関係性、動作、生き方といった様々な対象に使われていることが、わかっていただけるのではないでしょうか。
言葉には様々な意味があります。私は今この"KIREI"という言葉を数多くの国の人たちに使ってもらいたいと考えています。
"KIREI"は、単なる汚れを取り除くだけの言葉ではなく、上に書いたような様々な状態を表す言葉です。この言葉が使われる状態というのは真に美しい状態を意味しており、人々の暮らし(人生)が本当に充実した状態を表すものです。
世界全体が"KIREI"であること、それは自分たちの人生が充実した状態であることを意味するのです。