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庭の陽だまりにて

秋めいてきた庭の陽だまりで

育って窮屈になった鉢の子を植え替える


ほんの一回り大きくなったもみの根元には

いつの間に産みつけられた蟷螂かまきり卵鞘らんしょう


庭の隅で拾い上げて育てた幼木おさなぎ

冬春夏秋ひととせを一巡りして

新しい生命のゆりかごになっている


ほんの小さな出来事だけど

大きな自然の営みの中で

生命のバトンを繋ぐ手助けができたような

そんな気がして誇らしかった


森に続く小さな庭の陽だまりにて









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