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まるい月の夜に -1月の星々-

いつからだろう。

定規で線を引いたように真っ直ぐな道を、
最短距離で歩くのを当たり前に思っていた。

道草も、寄り道も、まわり道も、
面倒で無駄なことのように感じてた。

でも今は、
私の身体も、森の木々も、川の流れも、雲の行方も、
まっすぐな線は1つもないと知っている。

見上げた空に輝くまるい月。


この作品は140文字小説コンテスト「月々の星々」への応募作品です。1月のテーマは「定」でした。

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