Coke STUDIO LIVE 2024
NewJeansのライブを見終えてふと気づいたのは、パフォーマンスの間は今年起きた深刻な事態のあれこれに対しての不穏さのようなものは彼女たちからは微塵も感じられなかったことであり、これは本当にすごいなと思った。実際、自分はハニの国会においての答弁があったことが一瞬脳裏をよぎったくらいで、個人差はあるだろうけれど要は純粋に楽しくピースフルな空間がそこにはあったということだ。体感時間は、というか実際の演奏時間が本当に短かったけれどあの瞬間に立ち会えたことはよかったと思う。正直、想定していた以上の驚きはそこまでなかったけれど、その想定していたことを実際に見れているという現実感の無さはすごかった。驚きという点では、やはりラウ・アレハンドロのライブがめちゃくちゃよかった。レゲトンのあのシンプルなビートのパターンは、ほとんど知らない曲で構成されていたとしてもすぐにノレる。それでいて、ダサい音がひとつもなっていないし、彼自身が色男だし(笑)濃密な時間だった。出音もバッチリで、特に常田大希との”Kizao”はかなりクリアな音像になっていた印象。あとは、ライブとは関係ないけれど客層がものすごいカオスだった。目当てのアクトまでの暇な時間の異様な長さも含め、なんだか変な空間に迷い込んでしまったような感覚も込みで楽しい日だった。