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日本7大焼鳥の一、「東松山やきとり」でハシゴしてきた
日本7大焼鳥とはすなわち……
1.美唄やきとり(北海道)
2.室蘭やきとり(北海道)
3.福島やきとり(福島県)
4.東松山やきとり(埼玉県)
5.今治やきとり(愛媛)
6.長門やきとり(山口)
7.久留米やきとり(福岡)
のことである!
引用 ――『東京やきとり革命!』 はんつ遠藤著・ポプラ社出版
「日本7大焼鳥」のひとつにも数えられる、埼玉県の東松山市の名物やきとりを食べるために、東京から往復3時間をかけ、行ってきたのでそのレポート記事をお届けします!
火曜日担当の郡司です!
なぜ、東松山やきとりが日本7大焼鳥に数えられるまでになったのか?
それは東松山やきとりが、普通の焼鳥とはまったく違った2つの大きな特徴があるからなのですが……
まずはその2つの特徴からご紹介いたします!
特徴① 自家製みそ
まずは、この赤めの味噌。
東松山のやきとり店では、卓上に必ずこの味噌が入った容器が置いてあり、やきとりにこの赤い味噌をたっぷり付けて食べるのが特徴です。
しかも、どの店も味噌は自家製でつくっているというこだわりよう。
材料は、味噌、コチュジャン、ニンニク、生姜、ごま油など……とシンプルなものばかりで各店ほとんど同じ調味料を使っているにもかかわらず、その配合と材料の微妙な違いで、店ごとに違った味わいを感じさせてくれます。
その「微差」ともいえる違いに、食べ手の好みが現れてくるのが、東松山のやきとりのおもしろさ。
この赤い味噌を付けて、ほおばる瞬間がいちばんの醍醐味となっております……!
特徴② 「焼鳥」じゃなくて「やきとり」
じつは、ここまで私は東松山の"やきとり"を指して、一度も"焼鳥"という表記を使っていないことにお気づきでしょうか? ふっふっふ。
東松山やきとりは「鶏肉」ではなく「豚のカシラ(コメカミやホホの部分)」を使い、いわゆる“ねぎま”スタイルなのがデフォルトです。
都内でも「やきとん」を「やきとり」と呼ぶ店は多数あると思いますが、そのルーツを「東松山やきとり」とする説もあります。
なお、どの店もカシラ以外の部位の串も提供していますが、単に"やきとり"と言う場合、このカシラの串を指します。
店によっては、カシラ串を一本食べれば一本…一本食べればまた一本……と自動で補充され、ストップと伝えるまで出続けるやきとりループシステムの店も存在するとか……!
それくらい、カシラの串がスタンダードなんですね。
この「東松山やきとり」のルーツについては、東松山市の公式HPで詳しいことが紹介されているのでご参照のほど!
観光案内所には「やきとりMAP」が!
東松山駅から徒歩30分圏内くらいのエリアに、駅の周辺には約40店のやきとり店が点在、とな……
そりゃ駅前の景色はこうなりますね…
今回は「ハシゴ」も目的なので、食べて行った順に「やきとり」のお店をご紹介します!
まずは、「焼とり まろん」さん
こだわりのやきとりがこちら。おともはもちろん、レモンサワー!
ふわっとしたカシラ肉の食感。しつこくないのにちゃんと旨みとジューシーさがある肉。そして、パンチがきいた塩気と熟成感が強めの自家製の味噌……
ほんのりにんにくの香りをまとったやわらいカシラ肉は、一本では到底満足できず……
たまらず、大将におかわりを申し入れました。
お店はとっても渋い佇まいなんですが、まるでおじいちゃんとおばあちゃんの家に来たみたいな居心地の良さがあって、ほっとします。
一軒目ということもあって、大将ご夫婦に東松山や、やきとりのことを尋ねてみたところ、いろいろとやさしく教えてくれていただきました。
しまいにはサービスで漬物やらっきょうを出してくれるというおもてなしまで……
こういうあたたかさ、ほんと尊い……
住所:埼玉県東松山市柏崎535
電話:0493-22-3038
さて、お次は「桂馬」さん
東松山にあまたあるやきとり店のなかでも、人気店との呼び声が高いのがこちらの「桂馬」さんです。
主役のやきとりがこちら。
またまたレモンサワーといっしょに!
味噌の感じは、ちゃんと刺激がありながらも、どこか少しやさしい甘みもあるような味わい。なにより、肉の焼き加減が絶妙でカシラの旨みがぎゅっとつまった感じは、肉を食べている感覚が強く……
一軒目の「まろん」とは、まったく違う味で、同じ食べ物なのにこんなにも違うものかと「東松山やきとり」食べ比べの面白さをここで初めて体感しました!
住所:埼玉県東松山市神明町2-2-14
電話:0493-22-0549
3軒目は「とくのや」さん!
こちらは創業から50年以上という老舗。チヂミや豆腐チゲなどのメニューやマッコリまであり、「やきとり店」というよりも韓国料理店に近いかも。
席に着くと、何も言わずとも、お通しがわりに2本のやきとりが出てきます。
こんな感じで……
好き。
三軒目ともなると、味噌が塗られていないカシラを見ると、むしろ物足りなさを感じてくるから不思議だ……
塗らねば。
自家製味噌から感じる、ほんのりの熟成感。きゅっと噛みしめるたびにカシラの肉汁が口の中で弾け、肉の旨みとほんのり辛じょっぱい赤味噌とまざりあう感じがたまりませんね……
もう一つ、ここ「とくのや」の魅力を挙げるならば、その雰囲気。焼き場を囲むカウンターに座るお客さん同士が、とってもオープンな雰囲気で、初めてでも気さくに話ができるような賑やかで楽しい雰囲気なのです!
やきとりの味はもちろんですが、長年やっているお店が醸すこうした雰囲気も、ファンを引き付ける理由なんだろうなぁ。
住所:埼玉県東松山市箭弓町1-1-6
電話:0493-22-1057
…
……
ということで、今回のハシゴは3軒でおしまい!
駅前といはいえ、けっこう閉店が早いお店も多いので、訪れる際には狙いのお店の営業時間はしっかり調べておくのがオススメです!
いままで食べたことのなかった「東松山やきとり」。東京から往復3時間、都内から小旅行気分で行くにもちょうどいい距離感でした!
おまけ
やきとりを食べる前に訪れた「蔵の湯」さん。露店風呂が充実+サウナは熱波サービスあり。(男性風呂のみ確認)
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