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東京に負けないぞ!新卒馬肉を喰らう|御徒町【SAKURA馬―ル】

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こんにちは。
新入社員の馬庭です。

「東京は何でもあるけどなんでもないよ」という言葉があります。

突然ですが。みなさん、馬肉は好きですか?
正直、「俺(私)の好物は馬肉だーー!!!」と、
声高に叫ぶ人を私は聞いたことがありません。ただ、
「あ〜。酒飲みてえな、馬刺しと一緒に…」と疲れてボヤいている社会人はたまにいます。
そんなあなたは、

『オトナ』

かもしれません。

もしそんなふうにボヤいている人がいたら、私が目の前にアツアツの牛ステーキと馬刺しを同時に持っていきましょう。もしその状況でヨダレを垂らしながらステーキにかぶりつかず、ゆっくりと馬刺しを堪能したら、認めましょう。あなはた正真正銘の

『オトナ』

です。

私にとって馬肉は大人の食べ物です。淡白でちょっと獣臭い、癖のある、お高いお肉、馬肉。それは決して子供が食べるもんじゃありませんでした。

私が馬肉を初めてちゃんと食べたのは、1年前の冬でした。

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大学4年の卒業前、東京に就職が決まった後、当時仲が良かった先輩に馬肉屋さんに連れて行ってもらいました。ミュージシャンになる夢を持って上京したものの、半年余りで京都に戻ってきた先輩は私が就職で東京に出ると言うと、何とも複雑な顔をしていました。

京都の四条河原町にある【馬野郎】という店は、美味しい馬肉料理を低価格で食べることが出来ることで人気の店です。店内は煙がモクモクと立ち込めていて、全体的に大衆居酒屋のようなカジュアルな雰囲気でした。

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※馬肉料理専門店 馬野郎

初めて馬肉を食べた感想は、薬味や食べ方で味が結構変わっていろんな楽しみ方ができるな、というものでした。また、最初ビビっていたほど獣臭は強くなく、牛肉やウナギのようなわかりやすく味覚に訴える刺激はなかったものの、味わい深くて趣のある、まさに大人の味でした。

私が今回馬肉を食べようと思ったのは、勿論その独特な馬肉の味が恋しくなったこともありますが、1番の理由は当時先輩に言われた、

「東京はなんでもあるけどなんもないよ...」

という言葉をふと思い出したからです。

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前置きが長く(長すぎだろ)なりました。

こちら。今回訪れた馬肉専門店、
御徒町にある【SAKURA馬―ル】さんです。

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店内は馬一色で、壁には馬に関する知識や部位について書いたボードなどがありました。

この日はめちゃくちゃ空腹!!というわけではなかったので、そんなに量は食べれなかったのですが、紹介していきたいと思います。

① 突出し 馬肉のもなか

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私が以前酒場それがしさんでもなかに興奮をしていたことを知っているに違いないと確信しました。店員さんは多分超能力者かヒトサラnoteの読者です。

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※齧ったのではなくちゃんとちぎっています。

皮の中に馬肉がしっかり詰まっています。イメージとしてはミートパイみたいな感じでしょうか。端に白い部分がありますが、これが馬肉の脂身で美味しいのなんの…。
肉汁たっぷりの馬肉最中は、ここでしか食べられません。(多分)

② 馬刺し3種盛り

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個人的な感想でアレですが、馬刺しは魚の刺身とユッケの真ん中に位置している気がします。魚は醤油とワサビが合いますが、馬肉に合うのはニンニクやショウガですよね。
それは多分馬肉の獣臭さを消すからかもなんですが…それだけじゃないような…。ちなみにこの時ワインを飲んでいたんですが、めちゃくちゃ料理に合いました。

③ 桜鍋(馬肉のすき焼き)

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贅沢にも桜鍋を頼んでしまいました。
肌寒くなってきた時期に、あったかいすき焼きは最高でした。
馬肉は牛肉よりも淡泊な味わいですが、そのシンプルさが甘いタレに合います!

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グツグツ…美味しそう…

さて、皆さんは何故馬肉が桜肉と呼ばれているか知っていますか?新鮮な馬肉は赤みがかかった美しい桜のような色をしているから、桜の季節が食べごろだから、坂本竜馬の詠んだ歌にちなんでいるから…所説ありますが、真相は定かではありません。「桜肉」の由来についていろんな説を語らいながら、皆で鍋を囲むのも楽しそうですね。

ちなみに「馬庭」(私の名前)の由来を考えてみましたが、どうせ家の庭に馬がいたんだろうという結論に至りました。

④ 馬肉ステーキ

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最後にステーキを頼みました。固い肉質なため、満足感がすごい。噛めば噛むほど味わいが深くなるように感じました。

心行くまで馬肉を食べられて満足…
ごちそうさまでした!!!

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さて、話は戻りますが「東京には何でもあるのに何にもない」って、かっこいい言葉ですけど漠然としているし、主語がなくてムカつきますよね。

じゃあ逆に『何でもある状態』なんて存在するんでしょうか?
何を持って満たされると定義するんでしょう?

場所やモノに困らない状態≠満たされている状態、だとするなら満たされているという言葉は環境を表すのではなく、もっと心理的なものだと思います。毎朝ワクワクしていて、楽しいことや悲しいことをすぐ伝えられる人が身近にいて、行きつけのお店が近くにある安心感があって…端的に言えば居場所がある状態?とかでしょうか。

確かに東京はモノや人が多いので、その情報量に振り回されてしまうことは結構あります。京都のような小都市から母数の多い場所に行くと、自分のちっぽけさ感じる場面は少なくないです。特にミュージシャンをやっていたりすると、それを実感することは多いのかもしれません。…でもせっかくなら、その情報量を楽しんでいけたらいいのになあ。

そんなことを思いながら、私は馬肉をモグモグ食べました。
大人の好む食べ物はちょっとした余白があるような気がします。酒のアテ、という言葉があるように、お酒セットで完成する料理っていいですよね。馬肉に関しても、それ自体を全力で食らうのもいいですが、一緒にでてくる薬味、お酒、会話、思考、背景。いろんなものが交わって、多様な楽しみ方ができます。

まあ私は、アツアツのハンバーグをセルフサービスの水と一緒に全力で喰らうのも好きですけどね!!シンプルに!!!

先輩頑張れよ!!私も頑張るから!!

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