生きるのなんてテキトーでいいさ｜おばちゃん最強説

昨日の仕事の帰りに、家の近くの小さい道の駅（あれは八百屋さんと呼ぶ方が合っているような）に野菜を買いに行った時の話。

地産地消で生産者が書いてあって
採れたてのモノがたくさんあるのに、
おそろしいくらい安いという理由で
野菜を買うときはよくそこに行く。
昨日も野菜だけ買いに立ち寄ってみた。

15個くらいパンパンに詰められたビーマン、
7個入りの形のまばらなじゃがいも、
自分の手首より太くて長いナス、
いろんな方向に曲がって可愛いかと思いきや長すぎるキュウリ、
と買い物カゴに詰めて、レジへ向かう。

レジのおばちゃんがお会計をしてくれた。
先に「はいよっ！」とお釣りを渡してくれて受け取り、
「レシートっていただけますか？」
と追加でお願いすると
「はいはい、レシートね」と笑顔で渡してくれた。

野菜をエコバックに詰めて帰ろうと思った時、
そのおばちゃんに
「あれ？あたしお釣り渡したかいな？」と確認されて
「いただきましたよー！大丈夫です」と答えると、

「ちょっともう朝から動きっぱなしで
あたしゃおにぎり一個しか食べれてなくてねぇ！
もうすぐお店も閉める時間だってのにやんなっちゃうわー！
でもねあんた、わたしもう57なのよ！
忘れっぽくて困ったわぁ！」
と言いながらも元気に外まで一緒に送ってくれた。

朝から働きっぱなしなのにこの元気。
尊敬の気持ちを確かに抱きながらも
「本当にお疲れさまです」と声をかけ
お店を出た。

のだけれど、あとからレシートを確認すると
どうも買ってないものも計上されていて
金額が倍くらいになっていた。
ちょっとこの金額はおっきいなあということで
もう一度お店に戻ってさっきのおばちゃんに声をかけてみた。

「あのぉ、さっきのレシートに買ってないものも入ってて…」と
控えめに伝えてみると、なんとも期待のしていなかった答えが返ってきた。

「だから言ったじゃないもうー！
おばちゃん忘れっぽいんだからちゃんとあなた確認しなきゃー！」と。笑

すごい、おばちゃんのチカラ。
なぜかわたしの方が「ちゃんと確認しないとですよえ〜いやーごめんなさいねえ」と謝る始末。
もちろん「あらごめんねぇ」と謝ってはくれたけれど
わざわざ戻ってめんどくさいなと思っていたのに
まさか笑いと元気をもらって帰ってくるとは思わなかった。

おばちゃんの恐ろしいくらいのテキトーさに癒されて
ものすごい気楽になって帰ってこれた。

問題なんか起きても
こうして大概のことがなんとかなるし
起きたとしてもそのときはそのときで考える。
図々しくテキトーに生きることが（おばちゃんごめんw）
こんなに人に元気と勇気を与えてくれるのかと感動した出来事だった。

間違ったって、やらかしたって、
落ち込んだって、
大丈夫大丈夫！

いつもこのおばちゃんマインドを忘れないようにしよう。