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ゴールテープ

2023年夏休み〜9月頃に書いた文章からスタートします↓↓↓

あんまり触れてませんが、専門学校に通っています。
もう卒業だぞーということで、卒業制作を作らされます。大学でいう卒論です。

私は入学する前、当時高3の春休みに開催されていた本校の卒業制作展(誰でも入場可)に足を運び、未来の自分がどんなものを作るのかなと想像しながら見て回りました。

あまりその時見た作品は覚えていないけれど(申し訳ないと思っているので申し訳ないという顔をしながらこの文章を打ち込んでいる)、絵本を作っている人や、来場者へのステッカーを配布して展示をしている人、陶芸コースの人が本格的な龍の陶器みたいなものを作っていたり、実際にプレイできるゲームを作ってる人がいたり、コースによって作っているものは全然違ったけれど、各々の集大成みたいなものを感じて、かっこいいなー!と思いました。

その時に、自分はお笑い芸人さんの架空の単独ライブのポスターとか作ろーと思いました。

既にその時、ラジオヘビーリスナー、劇場通い、YouTubeでお笑いの映像垂れ流し等、今とさほど変わらない生活を送っていたのでそんな考えが一瞬で私の脳のシワというシワに広がりました。

脳のシワにガムテープ(これ伝わる人いたらめっちゃ嬉しい大好きなのこのネタ)

入学してから基礎知識を学び、ほぼ徹夜に近い状態で課題を仕上げ、嫌なじいちゃん先生の授業では一度も褒められることなど無かったけれど、頭の片隅にずっと卒業制作早く作りたいな〜というのがあって、その気持ちだけで耐えました。

夏休み明けから本格的に卒業制作の準備が始まるのですが、私はもう夏休み前から取り組みました。
それぐらい楽しみにしてたから!

まず、最初は『架空の芸人さんを作って、その人の名前等、ライブタイトル、ポスター、あとはグッズとしてステッカーとかあったらいっか〜』と思ってて

その時、芸人さんって、、どうしよう?と思いました。

これがどういうことかというと、絵で描くのか、誰かに頼んでモデルをしてもらい、実写で作るのか何も決めていなかったということです。

私は昔から絵を描くのが好きですが、漫画で見るようなスタイルの良い人間を描いたことがなく、変な2頭身の生き物とかしか描けないので、これは写真を撮るしかないじゃないかってなりました。

そこで、ダメ元で以前他の課題で協力してくれた方に、『卒業制作というのがあって〜』と、言いに行ったところ、二つ返事で『もちろん!』と承諾してくださり、当たり前のように撮影、そして打ち合わせまで付き合ってくださりました(こいつがいなかったらと思うとゾッとする、感謝しているのにこいつとか言っててやばい)

しかもカメラの授業の先生に『一眼レフって借りれたりします…?』とこちらもダメ元で頼みに行くと、「全然いいよっ🎶信用してるからいいよっ🎶」と言われてガッツポーズ

あとから分かったことですが、学校からの一眼レフ貸出は基本禁止らしく、先生がこっそり貸してくれていたらしい。感謝。

無事にライブタイトル決め、素材写真集めも終わり、夏休み明けに先生4人の前で卒業制作に何をしようとしているかのミニミニプレゼンがありました。

ここで『架空の芸人さんの単独ライブのポスターを作ろうかなあと思っています』と言ったところ、1人の先生に「きっとお笑いが好きだから熱量もあると思うし、ポスターだけっていうのは寂しいから全部企画したら?」と言われました。

この時は正直、『は?忙しいだろ!!!間に合わねえだろ!!!!他の授業も当たり前のように大量の作品課題があるのによ!』ってちょっとだけ思ったけれど、今考えたらポスターだけで終わらせようとしていた私は浅はかすぎるし舐めてたなと思います。

結局、単独ライブ⇒全国ツアーに変更、趣味でやっている動画編集を活かしてOP映像作成、グッズ展開などが増えて、あとは本人がネタしたらまじでライブ完成するぞぐらいまで作り込むことになりました。

夏休みに素材集めをしていたおかげですぐ作品に取りかかれて、まじで色んな方面に感謝しかない!!!

モデルをしてくれた方に『他の人ってどんなん作ってんの?』と言われ、こういうのとかーこういうのとかーと言うと、『正直こんだけ作りこんでる人他におらんのちゃうん?笑』と言われ、せやねん〜的なことを言った気がします。すみませんあんま覚えてないですその時食べたケーキが美味しかったなということしか覚えてないです。またあのカフェ行こー

モデルにも完成まで何も見せないでおこうと思っているので、展覧会の時にめっちゃ良いリアクションをしてほしいです。まじでそれぐらい私の色んなものを注ぎました。自信アリ!!!

1番辛かったことと言うと、OP映像作成でした。
動画編集はすごく好きで、楽しいのでドンと来いでしたが、私はプチ完璧主義者の部分があるので、すごく細かいところまでこだわってしまい、何時間かけたのか分からないぐらいかけました。夜の9時ぐらいから作業して気づいたら朝6時だったこととかもありました。さっき時計見た時9だったのに、今見たら6じゃん、逆さまだ〜!ということで嬉しくなっちゃうぐらい意味わからん精神状態で作業していました。

本当にこのライブが実現したらいいのに。って作成途中から思い始めて、そのうち実現させようと思いました。

その時も注ぐ愛は変わらず、技術をもっと上げてもっと色んな部分こだわって、ライブ終演後に美味しいお酒飲みながら美味しいご飯食べて打ち上げして思い出にしたいです。偉そうすぎ!

2023年11月下旬に書いた文章がスタート↓↓↓

一回目のプレゼンが終わりました!
これはプレゼンのプレ、通称プレプレと呼ばれています。
10人ぐらいの先生が押し寄せて、後輩も見学可能なので結構な人数がいる中、3分という与えられた限りある時間の中で2分57秒使ってプレゼンしました。M1ならヒュンヒュンヒュンの音は鳴っている
先生から『どういう意図?』とか『これ変ですね』などは言われなかったので、とりあえず良かった!!
あとは2週間後の本プレゼンテーションです。


2023年12月上旬の文章がスタート↓↓↓

最後のプレゼンテーションが終わりました!
すごく疲れました。前日までの積み重ねてきた睡眠時間が短すぎた。今回は先生が11人押し寄せてきて、前回より1人多く、後輩もめっちゃいっぱい後ろに座ってた気がする(後輩は広い部屋だったし遠くにいたからあんまちゃんと見てない)
マイクを通して喋るのですが、いつもアドリブで喋る私が、カンペみたいなんを珍しく最後のプレゼンだからと書いてきたのですが、いつもの癖でカンペを見ずにちょうど3分で喋り尽くしました。
愛が伝わったらいいなーと思いました。M1なら赤く照らされながらお辞儀してるってとこ

コース全体の賞は取れなかったけど、今年で辞めちゃう定年のおじいちゃん先生の賞を貰いました!コース全体の賞だと今後も色んな場所で作品が飾られるし使われるらしくて、それは色々と諸事情でまずかったので選ばれなくて安心した部分もアリなのはここだけの話で。
おじいちゃんの賞がいちばん嬉しいかもしれない!!!だってそのおじいちゃんは定年で先生辞めてもう審査員をすることがないから、そのおじいちゃんにとっての最後の賞が私の作品だと思ったらなんだか嬉しい!!!
2月の展覧会まで作品とはオサラバです。

プレゼンが終わってから大好きな先生に『○○(本名)があそこまで想ってる人(モデル)がいるなんてえ』て言われて、そうやって作品から愛が伝わったなら嬉しいなと思いました。

年明けに書いた文章がスタート↓↓↓

ここからすごく私の個人的な話になるのでもうお腹いっぱいだわ寝てくるからよって人は寝てください。私のnoteは基本的に長いので、眠くなったら途中で寝てください。睡眠の方が大事です。



一緒に夜更かししてくれてありがとう

まじな話をすると、有料記事にしたいぐらいですが、無料記事にこだわっているので無料で書ける範囲のことでこだわりを記していきます。これは皆さんに伝えたいだけでなく、私の専門学生時代の記録として後に思い出となるものです。

こっから先は敬語無しで書きます。

まず、写真撮影は2日間に分けてスーツと私服と1日ずつお願いした。
スーツの撮影日はまだ暑かったのに長袖で本当に申し訳なかったし、途中で豪雨がやってきてコンビニの前で雨宿りしていたらアイスを奢ってくれたのが未だに嬉しい。私が呼んでんだから奢るべき立ち位置だったのに。
そのコンビニでビニール傘を買って雨の中撮影を再開したけど、傘、水滴、水溜まり、全部後々写真の風景としてめちゃくちゃ効いた。
先生にも『この傘が良いね。自然のもんやからほんまに雨降ってないとこれは撮れない写真やな。水たまりに反射してるのも良いね。』と言われて、あの日雨が降ったのは今考えると運があったのかもしれない。龍神様ありがとう

私服撮影の日は晴天で暑すぎて汗が止まらなかった。途中で出会った方に『ちょっと!汗だくじゃないですか!』と言われた。あのあと良いダーツ選べたかな
この日もなんか分からんけどジュースを奢ってもらった。私が奢る立ち位置なのに。
途中で趣味がカメラのおじいちゃんに話しかけられて、『2人で写真撮ってるの?』て言われて、私が学校の課題でモデル連れて撮ってるんです。て言ったら、僕にも撮らせてと言われて、2人でカメラを構えて撮った時間があって凄く人の繋がりを感じて楽しかった。人見知りの私と違って、誰にでも愛想を振りまく天才のモデルはすごく楽しそうにおじいちゃんを質問攻めしてた。途中少しだけおじいちゃんが引いてた気がする。

撮影前日は、『ポーズ指定しなあかんかな』とか『場所どこにしよう』とか、めちゃくちゃ調べて色々脳をパンパンにして行ったけれど、モデルがなんせ天才なのでポーズ指定を一度もせず、イッテQで昔やってた手越祐也の無限ポーズぐらい自由にポーズしてくれていて、えげつないぐらいかっこいい写真がいっぱい撮れた。なんでモデル業してないんだろうって思うけど、本人曰くもう少し身長があったらって昔言ってた気がする。あと、モデルしてたら私と知り合ってなかっただろうからなんかの縁かもなって話に落ち着いた。
かっこよすぎて使わなかった写真とかもある。こんなパターンのボツあるんやって思った。他の人に見せたくないというか、なんやろう、課題に利用したくないと思った。良い写真すぎるから本人にだけ見せようと思う。これをポスターに使ってしまうと、写真が目立ちすぎてポスターというよりは写真作品になりそうって思ったんだよね。本人にしか伝わらんけどどの写真かと言うと、川沿いのウインクしてるやつね
撮影途中にまじで良い感じって言った時、『せやろ、こんなポーズも出来ちゃうんだよなー』てモデルがほざいてて、天才の発言過ぎておもろかったから、そのうち石碑とかにして撮影聖地に建てに行こうと思ってる。

《こんなポーズも出来ちゃうんだよなあ-2023-》

ちなみに撮影の一番のこだわりは、撮影場所。
ネタ合わせをする場所や劇場の近くみたいな、芸人にとっての聖地巡りみたいな場所で撮影した設定にしたくて河川敷とかそういう雰囲気の場所を選んだからすごく味のある写真が出来た。

ポスターはもちろんの事ながら静止画やけど、その写真1枚からその芸人さんにとっての思い出、そしてファンの人が『これってこの芸人さんがよくネタ合わせしてるって言ってた場所だよね!』みたいなワクワクする時間が生まれたら良いなと思って作った。これは観に行く側である私の考え方なんだと思う。

あと、チケットも作った。家に大量にある本物を見ながら、まじで本物みたいに作った。卒業制作を作っているうちに、徐々にまじで実現して欲しいという気持ちが大きくなっていったから、全てを本物のレベルまで持って行きたくなってた。実際に完成品を見た学校の人らは『ファミマで発券できそう』て言ってた。それが通じるのがみんなオタクすぎておもろいし専門学校を感じた。

なんと言っても作品で一番こだわったのはOP映像。
フリーBGMの選曲から、尺、フリー素材集め、フォント選び等、動くものの素材集めはまじで時間かかる。素材集めだけで終わった日もある。編集しすぎてフリーBGMを歌えるようになった。朝起きたら鼻歌で歌ってもうてたこともある。そんぐらい時間を費やした。
かっこいいだけじゃ逆にわろてまう、芸人やからおもろい要素も欲しい!!と思ったから、途中に何箇所かフフっと笑える部分も入れた。ちゃんと見てくれた人にだけ伝わるユーモアみたいなもの、私自身が好きだから!
通常のライブに置き換えた時、こんなに時間を費やしたものが1回しか流されないってえっぐいな〜と思った。
全部PPAPぐらいバズらなやってられへん。
全部ジャスティンビーバーがリポストしてほしい。PPRP。

そういえばライブタイトルはモデルが撮影当日に言った言葉から引用した。実際のライブでも、こうやって本人の口から出た言葉から引用しているものを見たことがあるからなんだかワクワクした。本物みたい!って

卒業制作展は2月に開催されるけど、プレゼンは12月頭にある。なんでだよと思うけど毎年これらしい。謎に2ヶ月作品を寝かせる。なんでだよ。

とりあえずこんだけ徹夜パーリーの昼夜逆転生活に追い込んだ卒業制作、評価されて欲しい。

死後とかじゃなくて、私の目の前でゆっくりたっぷり色んな人に褒められたい。

すごいね!って言って欲しい。よく頑張ったね!って言って欲しい。
 
諸事情によりnoteは不特定多数の人が目にする可能性があるので作品は1個も載せられへんけど、ほんまにすごいねん。自信ある。

あと、最後にまた言うけど、絶対このライブ実現させてやる。

2024年卒業制作展を終えての文章↓↓↓

4日間の卒業制作展、大勢の方がご来場してくださいました!
私はステッカーを無料配布する展示もしていたのですが、2日目の朝にはもう無くなってしまい、色んな方がパソコンに貼ったり携帯の裏に挟んでくれたりしているのかなあと思うとワクワクします。

受付のスタッフをしている時に、直接感想を伝えてくれた方、私がいない日に見に来た人が言っていた感想を伝えてくれたクラスメイト、完成品を何度も何度も『やっぱりいいね』と褒めてくれた先生、本当に日が経つほど、自分の中で1番好きな作品になっていっています!

名古屋に住んでる友達もわざわざ見に来てくれたし、両親ももちろん来てたし、モデルも来てくれた!!!感謝!!!!!!

みんな、私の作品はもちろん、他の人の作品も楽しんでみてくれていたのがなんだか嬉しかった。
自分が素敵だと思うものを色んな人と共有しながら見るのってこんなに楽しいんだなと思った。いつも美術館とか行くの独りだから

(また美術館とか展覧会とか、誘ったら着いてきてね)

さすがにモデルにはご飯をご馳走させていただきました
一食分ぐらいじゃ全然足りないぐらい手伝ってもらったんだけどね
美味しそうに食べててこちらまで幸せだった

本当に長くなりすぎたのでここらへんでおいとまします
6000文字超えたんだけど、私の専門学校生活と作品への愛だと思ったら少ない方なのかもしれない!noteに注ぐのはこのへんで!