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四季は思い出の集積

今日、2限の授業を受けるために家を出ると、涼しい風と秋のにおいがした。上を見ると、雲が高い秋の空だった。

何がにおいや空を「秋っぽい」と思わせるのかは科学的に詳しく分からないけれど、これまで生きてきて認識してた○月と、五感で感じてきた記憶がリンクしている産物だと思う。

新学期が始まる時期にふいた風の感覚。
梅雨の時期の夕方の、空気はひんやりしているけれど湿っている床とそこを歩く感触。
暑い暑いと言いながら、風通しの良い祖母の家で食べるモナカアイスの味。
制服の衣替えの時期に外で嗅いだことのあるにおい。
塾で遅くなった帰り道で見た、クリスマスケーキやおせちを宣伝するコンビニののぼり。

分かりやすく季節を思わせるものもあれば、なぜそれがそう思われるのか具体的に言葉にできないものもある。

そんなときは、それを感じたときに置かれた状況を思い出してみる。そうすると、いつでもあのときに戻れるし、同じことを感じた今このときも、来年再来年に四季を感じる手がかりになる。

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