深夜のヒトリゴト

いつからだろう。自分が自分であることに物足りなくなってきたのは。

いつしか自分を認めてあげられなくなった。
他人と比べて、卑下ばかり繰り返す。

今まで感情のままに生きてきた自分が好きだった。
ルールや大人の言葉に聞く耳も持たず、心が動く方へ、自ら切り開いてきた。
やりたいと思ったからやる。
そこにストッパーはなかったはずなのに。


高校を卒業して、私は自由を手に入れた。
化粧もオシャレも好きなようにできる!もう膝までのダサいスカートとはおさらばだし、髪だって明るく染めてやろう

誰にも咎められない!なんて幸せ!


自由とは幸せなはずなのに。

退屈にもなりうるなんて。


大学に入ってから、私はまるで思考力がないことに気がつかされた。

考えることに時間を要する。テキトーに取り繕うことが出来なくなった。

だから仕事もできなかった。優先順位をつける前に考えることをやめてしまう。

自分がこんなダメな人間だとは。
かつての根拠の無い自信がほしい、

私は変わらず私であるはずなのに。


なぜ否定ばかり。

なぜ。

はあ。


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