私の一部となった音楽


1月に形だけ大人になりました。心はいつまでも子どものままな気がするし、それでいいです。

そんな私がまだ世間体も子どもだった時(といっても18.19歳)、狂ったように聞き続けて、自分と重ね合わせたり、考えたりした曲をここに残したいと思います。

たぶんこれらは、一生愛する曲だから。

『summer vacation』/ sumika

https://youtu.be/kygd-n5VXtU

この曲は、一生わたしの中でてっぺんかも。メロディも歌詞も全部どんぴしゃ。お葬式で流してほしいくらい。笑

大学1年の夏の夜、かつてお付き合いしていた彼の家へ、高田馬場駅から歩いて向かう時によく聞いていた。イントロの口笛が夜風にぴったりだったし、なにより早歩きになる足を少し落ち着かせてくれたから。
わたしの好きが彼の好きより大きいことに気づかないフリをして、彼に会える嬉しいきもちを冷凍保存してある歌。


『あれからの話だけど』/ she is summer

https://youtu.be/Bp2tT6RylfI

可愛らしい声とは対照的に、彼女の書く詞にはぐさりと刺さる鋭いなにかがある。
“恋人ではないけど友達でもない彼”のことがまだ好き、それでも自分のためにもう会わないことを決意して前を向く、というこの曲。

大学1年の冬、わたしはその歌詞に自分を重ねることで認められた気がしていた。わたし以外にも同じような恋をする女の子がいるんだ、と。言葉にできないぐちゃぐちゃな感情は、この曲のおかげで整理されたのかも。


『ありきたりな女』/ 椎名林檎

https://youtu.be/VjKCLyoHIhY

既成概念がぶち壊された歌。
ここまで衝撃的で、憂鬱で、考えさせられた曲は他にない。

彼女は歌う。
子を産む=幸せとは限らない。
子どもの頃に見えたもの、聞こえたものを犠牲にして母は生まれる、と。

正直、恐怖である。
今まで美しいと思っていた世界が、なんだか分からなくなる。
朝の新鮮な空気を吸い込むだけで幸せになれて、輝く満月に想いを馳せたわたしは、いなくなってしまうんだろうか。
愛する音楽を惰性で聞くようになるの?
心に栞をはさんだあのフレーズも、忘れてしまうの?

わたしにはまだ、母が失った世界が分からない。大袈裟に考えすぎかもしれないし、それは失ってから気づくものなのかもしれない。

考えてもわからない。しょうがないよまだハタチだもん。やーめた!

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