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大谷翔平の通訳問題とショーンK

僕自身、全く野球に興味がないのだけど、流石にメジャーリーグで活躍している大谷翔平の名前は知ってるし、すごいらしいことも知っています。そんな大谷さんの通訳をやっていた方が、違法スポーツ賭博にハマって、大谷さんの口座から、胴元に450万ドルを不正に送金したという事件が、ちょっと前から世間を賑わせています。

このニュースを知ったときの僕の第一印象は、ハッキング技術を到底持ち得ないような方(一平さんという方をよく知らないのだけど、高度な技術をお持ちとは思えない)が、人の口座から送金とかどうやったんだろ?という程度のことで、一平さんという人が一般人にとっての大金をパクったんだ、へえ、どうやって?という程度でした。

一平さんや我々庶民にとっては、とてつもなく大金ですが、大谷さんの家計規模から言えば、僕らが1000万円とか2000万円とか、1000万円単位の年収で、生きているのに対して、10年間とはいえ、1000億円、年でいうと100億円、これ以外にもおそらく広告収入とかの収入はあるだろうから、僕らとは、単純計算しても、1000倍くらいの単位の差があるわけです。

100億単位に対しての、6億円って、僕らでいうと、60万円くらいの話なんじゃないかと。決して、小さなお金じゃないけど、なんで、こんな額のために犯罪に手を染める?って感じのお金の感覚なのかなと。

とはいえ、人の、しかも、比較的信頼関係にあったであろう方の金を奪うっていうのは、もちろん、犯罪だし、決して許されることではありません。

当初本人が承諾して、送金したなんて話をあったみたいだし、その後否定したのは、このままだと、大谷さんが野球できなくなっちゃうかもってことで、否定したんじゃないかとかいろいろ出てますが、実際のコトの真相は、わからないし、おそらく、皆さんのほうがずっと詳しいと思うので、この辺にしておきます。

面白いなと思ったのが、この事件をきっかけに、一平さんの学歴詐称が明るみになって、ショーンKさんの話題が急浮上したことです。完全に巻き込まれ事案ですね。

こういうタイミングで、新聞や週刊誌、テレビなどのゴシップメディアが、過去の本人をよく知る人物とかを卒業大学の卒業生あたりをたどっていったら、全然知り合いに行き着かなくてとか、高校とか中学の知り合いまで掘っていったら、彼、大学行ってないですよみたいなことになるんでしょうかね。

仮に行ってもいない大学を卒業したかのように詐称するのは、嘘つきなので、良くないことだと思いますけど、長い間通訳をやっていて、業務をちゃんとできてたなら、どこの大学でたとか、別に関係ないと思うんですが。どんな有名大学出てても、仕事で使い物ならない人より、どこの大学も出てなくても、仕事がちゃんとできる人のほうが当然、仕事上は認められるべきなんで、今回の場合、通訳として、球団も大谷さんも納得の行く仕事をしていたなら、学歴詐称していたからといって、彼の仕事(この場合通訳業務)の能力にはなんの影響もないのではと思います。もちろん、学歴を詐称するという嘘をつくという人間性は、信用するに値しないとかはありますし、人の金を盗んでいたとしたら、論外ですが。

一般的に、仕事上、学歴が関係関係してくるのって、正直、新卒だけなんじゃないかと思います。実際、僕やっている会社でも、新卒を採用するときには、学歴を判断する要素の一つにはしています。

採用した人が、ちゃんと期待通りの仕事ができるかどうかは、中途でも新卒でもギャンブル以外の何物でもないわけですが、新卒の場合、実務経験がないので、参考となる過去の業務がない中で、潜在能力を想像して、採用するしかありません。

日本の受験勉強で学んだことのほとんどは、業務上は直接的に役に立つことはありませんが、入学するためには、決められた範囲から出題されるテストに受からなければならず、そこに対して限られた期間の中で、努力して、テストに合格したという経験は、仕事をする上では重要な要素です。

難関大学と呼ばれる大学に入学し卒業している人は、基礎的な理解力と、目標に向かって、やるべきことを整理して努力し、目的を達成するという能力が高いと推測できるだろうという仮説のもとです。

もちろん、難関大学を出ていても、仕事となるとからきしだめという人もいますし、大学なんか出てなくても、仕事がすこぶるデキる人はいます。

ここは、あくまで確率論でしかありません。難関大学卒業者とFラン大学卒業者、どちらが、仕事できる人が多そうか、というだけの話です。

一方、中途となると、少なくとも僕がやっている会社では、あまり学歴は重視しません。難関大学卒だろうが、Fラン卒だろうが、高卒だろうが、中卒だろうが、実務の実績を重視して採用します。

そこで、ショーンKさんです。

個人的に、ショーンKさんのことが好きでした。念の為言っておくと、僕の恋愛対象は異性、僕の場合は女性が対象なので、恋愛対象ではなくて、なんというかタレントさんとして好きでした。

日本人離れした顔、低くて心地いい声、流暢な英語を話し、政治や経済についてのコメントも僕の考えに近く、的確なものでした。当時は、まだ、朝出社する前にテレビでワイドショーをつけていたので(今は、業務上の理由がなければテレビはほとんど見ません)朝のワイドショーで、彼が話しているのを見るのが好きでした。

自宅で聞くほどではありませんでしたが、土曜の夜に車に乗っているときには、J-WAVEに合わせて、ショーンKさんの番組を心地よく聴いたものでした。彼といろいろなゲストとの会話は、非常に興味深い内容で、帰宅して、家の車庫に止めたまま、切りのいいところまで、車で聴き続けたりするほどでした。

そんなショーンKさんは、報道によれば、実は、ハーフではなく、生粋の日本人。彼が卒業したとプロフィールに書いていた大学は卒業しておらず、彼の事務所は、レンタルオフィスだったというような内容でした。

この報道の内容と僕の記憶がどこまで事実と合っているかわかりませんが、正直、ハーフかどうかも知らなかったし、どこの大学卒業なのかも知らなかったし、コンサルの人らしいくらいしか知らなくて、英語がうまくて、声と見た目がいい、知識人くらいのイメージだったので、正直、生粋の日本人で、高卒で、オフィスがレンタルオフィスだろうと(過去には、レンタルオフィスに事務所を持ちながら上場した会社もありました)僕には全く関係ありませんでした。

見た目や声、そして、彼の言動にはそれなりの魅力があったのです。学歴とか経歴詐称とかはだめなことですが、一平さんのように人の金を盗んだわけでもないですし、実際、15年くらいJ-WAVEのナビゲーターとしての仕事には全く問題がなかったわけですから、ごめんなさいで許してあげて、そのまま、続けるってのじゃいけなかったんですかね?

僕自身、経歴も学歴も詐称したことはありませんし、経歴詐称を正当化するつもりは全くありませんが、中途だと経歴詐称をしている人は結構いると思います。

僕は、大学を卒業してから起業するまでの数年間だけ、大手企業でサラリーマンをしていたことがあるのですが、その会社で、実際、経歴詐称をしている人がいました。学歴も怪しかったと思います。その方は、前職で大手の会社の正社員として管理職をしていて、同様の業務内容をやるために管理職として入社してきたのですが、入社してから、しばらくして、たまたま彼の前職の勤め先の方と知り合って、転職してきた方の話になったところ、もともと派遣社員でやってきて、その後契約社員になり、管理職ではなかったとのことでした。

教えてくれた人の話では、どうやら、卒業していたとされている大学も卒業はしていないとのことで、学歴も経歴も詐称のようでしたが、実際、僕がいた会社での彼の働きは、すばらしいもので、非の打ち所がないものだったので、僕もあえてそのことは誰にも伝えず、なんの問題もなく、僕が退職するまで、担当業務を続け、社内では高く評価されていました。

平然と嘘をついて入社してくるのですから、人間性には問題はあるとは思いますが。

その後、彼がどうなったか走りませんが、彼が出世していって、世間に顔写真とプロフィールががさらされるようになったら、昔の知り合いがたまたま目にしてとか、どこかのタイミングでバレてしまうのかもしれませんね。

出てない大学を語る人は嘘つきなので、もちろん悪いですが、そういうもので判断してしまう世の中が追い込んでるのかもしれません。まあ、詐称してまで語りたいなら、その大学行けよとは思いますが。

皆さんどう思いますか?