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安房で【モス🍔】
屋久島物語その③〜今日の宿を発見〜
不安を抱えた夜。
迎えた朝は、
快晴だった。
朝食を食べ終え、
名残り惜しい空間から出発。
前日に予約したレンタカーに
乗り込み、
今日の目的地【安房】に向かう。
屋久島は1日もあれば、
クルマで1周できる島。
今日の行程はその4分の1ぐらい。
時間はたっぷりある。
寄り道できそうなところに
立ち寄ってはブラブラした。
安房の市街地だろうか。
左手に
モスバーガーが目に入った。
島では珍しい。
もう食べる気満々だ。
もうお昼だもの。
ハンドルを握った私は
そのつもり。
Aに確認を取ることはない。
ある意味、
島でのモス🍔は貴重なんだから。
チェーン店の安心感、ハンパない。
中はというと、独特。
売店と併設されたモスのようだ。
物珍しさから売店を見ていると
レジ横に手書きの案内を見つけた。
“宿泊する方は売店で受付して”
!?
思わずAも声が出た。
宿が売店にあった。
驚きと感動で
キャッキャッと騒いでしまった。
そこで、
「少し落ち着こう」とAに話しかける。
モス🍔の店舗側を指差し、
Aを2人席に案内。
席に着く。
私は、たじろぐAをなだめる。
「まあ、まあ。店の中だから。」
動揺するAにかまわず畳みかけた。
渋々、Aも席に着く。
さあ、注文だ。何にする?
主導権はドライバーにあった。
その④につづく。