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「自己効力感」とはなんなのか?

先日の日曜日は、おひとりさま検定試験(#ひと検 )4期上級「孤立・孤独の背景にあるもの」のセッションでした。
この講義、かつての受講生では「まるで自分のことを言われているようで苦しい」と感じる方もいて、「孤立・孤独の背景」いわゆる「生きづらさ」には、本当に様々な受け止め方、バックグラウンドがあるのだと感じます。
そんな、あんまり楽しくはないけど『大事なこと』のセッションで新たな気づきがあったのでアウトプットします。

「自己効力感」とはなんなのか?

心理職の横野さんのお話を聞くのは0期から数えて5回目。
回を重ねる毎に内容も深くなっているし、新たなインプットも増えて、私自身、毎回新鮮な気持ちで参加しています。

今回、はじめて聞いたキーワードの中に「自己効力感」というものがありました。
講義中、気になって検索したところ

目標を達成するための能力を自らが持っていると認識すること

だと書いてありました。
要は、自分の達成したいこと、そのゴールを自ら設定して、達成までのタスクをひとつひとつクリアしてゴールするための「能力があることを認識する」こと。
または、成功体験、失敗体験を重ねて、自分の能力にあったルート設計、もしくは「できないことを見極める」チカラだと理解しました。

この能力、大人でも持っている人って非常にすくなくないですか?

私の親は、感情的な人でしたので、何がいけないのか?  を理解できるように叱られた記憶は一切ありません。きっと親もそういった順序立てて話すことが苦手だったのだろうなと思います。
大人がその場その場の「場当たり」でやっていることを、子どもに押しつけても「自己効力感」は磨かれないでしょうね。
親から「なにをやっても中途半端」ということを言われることも多くありました。
今なら、やるべき理由や何を目指しているのかわからなかった、楽しくないけどヤレというのでやっていた、だから「出来なかった」し「やり遂げなかった」と理解出来ますが、この「なにをやっても中途半端」の理由を見つけられないまま、大人になってしまったら、とても「生きづらい」だろうな、と感じます。

大人の育て直しが必要

最近、受講者さんとの壁打ちをやったんですが、とにかく、順序を立てるのが苦手(だと思い込んでいる)、それが自信のなさにつながっているなと感じることがありました。
自信がなさすぎたり、逆に過信しすぎていたりするというのは「自己効力感」が子どもの頃にきちんと育っていないということではないか? と感じたのです。
もちろん苦手なことを無理してやる必要はないと思いますが、できることとできないことを見極めるには、苦手意識の根本原因を探るために自分と向き合い、俯瞰で考察することで気づくこともあるはずです。

かくいう私も、自分のことになると途端に「迷走」してしまう人間です(笑)
だからこそ、ビジョンの言語化やゴール・ルート設計は、そのプロジェクトの解像度をあげるためにも必要であると肝に銘じて生きています。
そもそも、ストレングスファインダーの資質で、マイルストーンを置くことやゴール・ルート設計で物事を進めていくのが得意なほうであることはわかっていたのですが、そんな私でさえ、かなり意識しなければ途端に「迷走」してしまうのだから、適応性などが上位資質の人は、思った以上に「苦手」なんだろうなと思います。
そんなことを考えながら、よく聞く「自己肯定感」よりも前に「自己効力感」を磨く、大人の育て直しが必要かもしれないと思った次第です。そして「生きづらさ」の原点って子どもの頃から始まっているのだな、と改めて感じました。


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ひとりとひとり(R)編集部&おひとりさま検定試験(R)
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