コロナと孤独と孤立のこと…
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年12月初旬、中国・武漢で第1例目の感染者が報告されてから、たった数ヶ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な大流行を引き起こしました。
感染症の脅威をまざまざと感じたわけですが、今年、2022年の冬には、もう3年という年月が経とうとしています。
いろいろなことが変わりましたね。そして、いろいろなことが「コロナ禍」の常識、当たり前となっていきました。
みなさんの身近でも、すっかり変わってしまったことは少なくないと思います。
ひとつの例を挙げます。
とある島に本社機能を移転してしまった会社もありましたが、そこまではいかないまでも、いくつもあった会社の拠点をたったひとつにし、しかも「出社する社員もそんなに多くはならないし、狭くて十分」と、一気にその規模を「極小」にしてしまった会社もありました。
社会インフラの維持に必要不可欠なエッセンシャルワーカーを除けば、リモートワーク、リモート会議もすっかり当たり前になり、なんだか笑える話、笑えない話も事欠かない世の中になりました。
普段の暮らしも随分変わったかと思います。
こんなに毎日毎日マスクをすることもなかったわけですし、こんなに手を洗い、どこに行ってもアルコールでいちいち消毒するようなこともなかった…。
最初はめんどくさいと思ってたことも、毎日毎日繰り返すうち、慣れてなんとも思わないようにもなるものです。
「孤独」「孤立」の問題も、コロナで一気に進んでしまったことのひとつではありますね。
「孤立」は「現象」と言ってもいいことですが、「孤独」は「心の内なること」と言えます。
心の内で孤独をとてもポジティブなもの、このうえなく良いものと捉える方も、もちろんいますが、ネガティブなもの、避けたいものと捉える方は少なくないでしょう。
コロナの感染拡大後、外出自粛や外食機会の減少、在宅勤務やオンライン授業などの増加で、「人と会って話す」という機会はあきらかに減り、人間関係がどんどん「疎遠化」したわけですから、孤独・孤立を感じる人が増えるのも必然と言えますね。
ある調査によると、コロナ禍の行動変化の影響では、対面でのコミュニケーションや移動時間、運動時間、仕事時間、睡眠時間が減った人などが、孤立・孤独を感じている割合が大きかったそうです。
また、非対面コミュニケーションやSNS、家での飲酒量が増えた人も、その割合が大きかったと言います。
暮らしや社会の変化に対しては、人間関係への不安、健康への不安、経済への不安を抱えている人も、その割合が大きかったという結果になったそうです。
そのうち人間関係については、単なる希薄化ということだけではなく、自粛生活の延長上に生じる他人に対する監視、非寛容、偏見や中傷といった、決して眼には見えない「ネガティブな風潮」への不安が、関係していることがわかりました。
こういった風潮に対する漠然とした緊張感とか圧迫感とか委縮といったことが、孤独・孤立感を拡げていってるんじゃないかと思われますね。
孤独・孤立を「良いもの」と思うにせよ、「良くないもの」と思うにせよ、大事なことは〝本当の自分、自分の心はどう思っているのか〟ということですね。
自分自身と対話して、自問自答して、変えなくても良いと思えばそうすればいいし、良いにせよ良くないにせよ、いずれの方向でもアップデートしなければと思ったら、そのときはどんどんアップデートしてほしいと思います。
そういうときは、「自分だけ」ではなかなか解決できないことも少なくないでしょう。
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