躍動と静けさ―海の豊穣【詩篇と和太鼓】

「主は高き所にいらせられて、 その勢いは多くの水のとどろきにまさり、 海の大波にまさって盛んです。」詩編93篇4節 (口語訳)


洗足学園音楽大学の学生たちによる演奏会。


前列真ん中にいる女学生から目が離せなかった。

なんという気合、なんという力強さ、なんという伸びやかさ!

和太鼓を打ち鳴らす彼女の腕も体も魂も海の動きと一体化し、ある時はその躍動を、別の時にはその静けさを体現している。

あれだけの動きがありながら彼女の軸は不動だ。大地にがっしり根を下ろしている。

和太鼓の力強い律動は、神のお造りになられた大自然の律動と共振している。

おお主よ、大水のとどろく声よりも力強く海に砕け散る波よりも、汝はさらに力強く、高くいまします。

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