缶チューハイとひとりごと。
君の部屋にいると、大学生に戻った気がする。
山積みになった服、ものの置き場もない机、温度の調整が難しい風呂場のシャワー、キッチンに積まれた空の缶チューハイ。
関係に言葉はいらない。
絶望の平日の夜を共にするだけで、生活のバランスをとっている。
帰ったら君がいて、一緒に素麺をゆがく。
朝になるとスーツを纏って、社会の波に飲まれてく。
土曜日の朝の幸せを二人で噛み締めて、「お昼どうする」なんて言ってたら13時まわっちゃって、近所の商店街に行って変な定食屋でどうでもいい話をする。
ガス止まったっていって、銭湯いこうなんていって、自転車の二人乗りなんか青春みたいだね。
彼のでっかいTシャツが心地よくて、
嬉しくて飛び跳ねるような気持ちを抑えて
すました顔してフルーツオレを飲むんだ。
ただ一緒にいようよ。
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