子供の能力を伸ばす
我が家では、毎朝の算数の勉強というのが、とても大切な時間で、私も含め各自本気で取り組む時間です。週七日、一年にして360日くらい。何年も続けています。
子供達は付属の私立小に通っているので受験が近々あるわけでもなく、特に毎朝取り組まないと学校の勉強についていけなくなるという訳でもないのですが、実感として「算数に本気で取り組むといい事だらけ」というのが分かっているので、毎朝嫌がらずに、当たり前のように行っています。
算数は、大きく分けると二つの分野に分かれていて、一つは計算という名の作業能力、そして文章題という名の論理的思考や発想力を磨く科目です。よく、「アメリカ人は算数できないよね。」なんていうコメントを聞きますが、それはどうなのかなと、私は思います。アジア系を含まない一般的なアメリカ人が苦手とするのは、あくまで作業の部分。これは単に演習不足だからで、家で練習するという文化がないからです。計算に能力も何も関係ありませんから、『アメリカ人の方が算数能力が低い』というのは、ちょっと違うんじゃないかなと私は思ってます。
論理的思考はトレーニングが欠かせませんが、発想力に関しては、あくまで私の経験ですが、日本人の学校の勉強をきちんとやっている子供と、アメリカ人の勉強さぼり気味でスポーツばっかりの、典型的なそこら辺にいる活発な子供を比べると、アメリカ人の子供の方が豊かだったりします。発想が自由なんです。この、英語で言うとThink outside the boxというのが、大人子供に限らず、アメリカ人の強みだと感じています。
よって、目安としてアメリカの良い学区の公立小、または偏差値高めの私立小にて、学年トップの位置をキープしつつ、子供の能力を伸ばし続けるには、以下の勉強法がお勧めです。
日本発の中学受験用の計算演習問題集 (小数、分数、単位換算、大小カッコなどを含む四則混合)を毎日行う。小学生の作業能力を磨く究極の方法だと思います。
アメリカ発の思考系文章題 これを、ひたすら絵や図を描いて解く。某中学受験塾のような、解き方を覚えさせて強引に進める様な事はしてはダメです。一時的には解ける気になりますが、結局何処かで伸び悩みます。中学受験をする訳ではない我が家のお勧めは、Noetic Mathというプログラムで、これを学年に関係なく、どんどん進ませています。現在小五の娘は小六の問題を、算数の得意な小二の娘は小四の問題を解いています。年に二回のコンテストにも参加しています。イメージとしては、日本の中学受験用の思考系問題に、より現実味を含ませシンプルにした感じ。しつこい様ですが、これを、解き方を強引に覚えさせずに、一つ一つ図を描きながら解くのが、ポイントです。毎日続けると、発想が豊かになり論理的思考が得意になる(つまり頭がよくなる)だけでなく、粘り強さや自信もついて、いい事だらけです。
どなたかの参考になれば、嬉しいです。
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