サウナで現実逃避
この温泉施設は東京郊外にあり
出来たばかりの頃から度々お世話になっている
ちょっと石油っぽい匂いがするお湯で
露天風呂からは遠くに富士山が望めるという
なかなかの眺望だ
受付でフェイスタオルをレンタルし
売店に並んでいる3袋1000円の塩羊羹やカルパス
を横目に女湯へ急ぐ
まだ早い時間なのにやけに混んでいる
そうか今日は日曜日だったかと今更思う
いつものルーティンで入る
まずは洗い場で洗髪と身体を洗うお次は
高濃度炭酸泉でじっくり血行を促す
あっという間に腕中が気泡で覆われていく
その様子をじっーと眺めて15分
それから露天風呂へ
この時の時刻は正午すぎ
晴天の青空を眺め 頬に心地よい風を感じながら
あー気持ちいい
心身ともに浄化されていくようだ
太陽の光が水に反射して私の太く真っ白な太腿に波紋が柄のように写し出されている
キラキラ動くその光を眺めているだけで
海の中にいる錯覚に陥いる…
綺麗だなーと自分の白い太腿 じゃなく
波紋をみてひとり心の中で呟やく
つかの間の現実逃避はすぐに終わりを迎え
お次はメインイベントのサウナで
整いタイム
ここのサウナはまあまあ熱めのサウナ
体感的に90°ぐらいかなと思う
小学校の頃のプール授業で使ったビート板みたいなのを持って最上段へ行く
いつもの場所で両脚をのばし落ち着く
とすぐに鼻の中が熱く呼吸が苦しい
慌てて肩にかけたフェイスタオルの左端で
顔全体を覆う
いくらか呼吸が楽になる
ゆっくり呼吸しながら汗が出るのを待つが
年をとったせいかあまり汗は出てくれない
若い頃は腕いっぱいに玉の汗が湧いてきたのに
身体の芯まで熱くなったら次は水風呂へ
かけ湯で汗を流し
(あまり汗はかいてかないのだけど体裁上やる)
そーっと指先から足を沈め歩く
なるべく水をかかないようにそーっと
ゆっくり胸あたりまで浸かり
1ミリも動かないように静止する
どうか誰も入ってこないようにと祈りながら
じーっと冷たさに耐える
数秒するとだんだん水の温度が温かく感じてく
…これが羽衣ってやつか
水風呂からあがり室内のチェアで休む
この行程が一番心地いい、最初は肌寒いが
途中から一気に体が熱くなってくる
この体温が移り変わる瞬間が
なんとも気持ちイイ
このサイクルを3回 繰り返す
すっかり整って頭の隅までスッキリした感覚
細胞レベルで若返った気分♪
整ったあとは食欲処で
コーヒーゼリーパフェを注文
窓の外は
西陽に照らされた多摩川
ジョギングする人やサイクリングしている人が
まばらに左へと流れていく
そうか今日は日曜日だったっけ
空になったパフェのグラスをテーブルの隅に移動させ少し間を空けてから
レモンサワーと唐揚げのセットを追加する
若い男性のスタッフが私の手首からバーコードを
読み取っていく 読み込みやすいようにこちらも少し角度を変えてあげる
おススメの「昔ながらのナポリタン」も注文
食べすぎの気もするけど
今日くらいは許しちゃう
ここの食事処は何を食べても美味しいと思う
温泉のあとのお楽しみは旨いに越したことはない
この温泉施設が人気なのは きっとごはんが美味しいからだと勝手に分析している
次はいつ来れるかと考えながら
家路についた