金曜の江本・番外『土曜でも江本』《220709》
言葉を紡ぐのがこんなに難しい日は、ない。
金曜更新を見送ったのは、公演初日を終えた安堵と疲労と緊張と、色々ある。ある。けど、その気持ちを、その気持ちだけをここで勢いで語ることに、違和感しかなかった。社会と、周囲の環境と、自分と、それらはいつだってバラバラなはずなんだけど、いつも以上にグシャグシャで。分子構造が不安定な組み合わせで一度変容するために離れるみたいな。離れないけど、また落ち着くけど、一旦離れるみたいな。ああ…後から自分で読んでも分からないんだろうな…この感覚は。きっとあと数日もすれば、こんな胸のざわつきもなかったように、ほんの少し形を変えた世界が、当たり前に続いていく。当たり前に、続く。その違和感と、続くことは当たり前ではないというスキームの変化を求められている気がする。
続くことも、続かないことも恐ろしい。私は今、崩れゆく大地の上、どこにも行けず、世界の崩壊に立ちすくんでいる。そんな気すらしてくる。
でも、そんなバラバラな気持ちの中でも、これだけは言いたい。それがどれだけ自分本位なわがままな言葉であったとしても。
坂本企画20『さよならの食卓』初日を終え、嬉しい嬉しい初日ダブルコールをいただきました。お客様の温かな拍手に安堵と、身が引き締まる思いと、はじまったという緊張感を新たにしました。本当にありがとうございます。
そして、まだお席がございます。RealFaceを地でいく江本が、ギリギリジンジンでひーこらやってますが、そんなことはどうでもいいです。
是非、この冷たくも優しい世界に触れてほしい。それだけです。
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坂本企画20
『さよならの食卓』
【劇場】
大阪・日本橋 インディペンデントシアター1st
【公演日時】
2022年7月
8日(金) 19:30〜
9日(土) 14:00〜/18:00〜
10日(日) 14:00〜/18:00〜
11日(月)14:00〜
※上演時間約100分予定
※開場は開演の30分前
【出演】
江本真里子
小野村優
岡田怜奈
中野聰(宇宙ビール)
荘司歩美(坂本企画)
【あらすじ】
あなたに、私を好きなまま死んで欲しいと思うのは、わがままだろうか。
そこは、願えば誰でも不老不死になれる未来。
それでもヒラサカ ミツは、不老不死になるつもりはなかった。
彼女にとって生きることは苦痛であり、終わりのない生は地獄だと感じていたからだ。
そして、パートナーであるタチバナ アサの愛情が、いつか冷めるであろうことに耐えられそうになかったからでもある。
訪れるいくつかの出会いと別れを経て、ミツは、人が死ななくなった世界の中で「自分の愛するもの」を見つけることができるのか。
上質な不道徳の演劇を掲げる坂本企画の、「愛すること」をめぐる切実な会話劇。
【スタッフ】
舞台監督 西野真梨子
美術 本田夏実(BS-Ⅱ)
照明 菅野万里恵(baghdad café)
音響 八木進(baghdad café)
音楽 イナミセイジ
衣装・小道具 坂本歩美
小道具協力 きのこうじょう
宣伝美術 坂本涼平
制作 坂本企画
制作協力 (同)尾崎商店
【料金】
前売:3500円 当日精算・当日券:3800円
【予約URL】
事前決済・要登録▶︎ https://t.livepocket.jp/t/sakamotokikaku_sayoshoku
当日精算用(江本扱い)▶︎ https://ticket.corich.jp/apply/144503/em/
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