金曜の江本《211203》
え?土曜じゃないかって?まだ寝てないので、相変わらず金曜です。そういうものです。今週も一週間それはそれは生きました。今週が始まった時、え…金曜まであと5日もあるん?死…とか思ったけど、ちゃんと生き延びました。あなたも、私も、偉い。素晴らしいです。
先週末、幸せすぎる時間を過ごしまして、まだまだ余韻を思い出すことができますよかった。
まず土曜。ひっそりと孤独に東京へ。早朝に八重洲に着き、そのまま中央通りを南下。東京を感じるのは道幅の広さ、空の高さ、からの唐突な柳の木。
京橋を乗り越え江戸歌舞伎発祥の地をひっそり通りすぎ、横手に広がる猥雑で狭小な「これもまた東京らしい東京」を一瞥し、銀座に差し掛かる。
AppleのiPhone13のディスプレイがローマ時代なら兵器だろう。まともに見たら目が潰れる。東京の人間は一体どんな訓練をしているんだ。
東京タワー越しに朝の月を追いかけ六本木方面へ。
飯倉の交差点の3D構造に再度東京を痛感させられる。急な坂、坂の頂点。捻れる地軸。しっかりと大地を捉えて踏みしめないと、最も簡単に滑り落ちる街。
↑こんなメモを書き書き、楽しくワクワクと散策。東京を歩くのは本当に楽しい。
そして向かうは、国立新美術館。そう。庵野秀明展です。
滞在時間3時間。幸せすぎる。正直もっと居れました。ナディア、エヴァ、カレカノ、シンゴジが個人的にど真ん中な世代ですが、それを形作るに至った庵野さんの軌跡に感嘆しかありませんでした。あれは…見るべきだす。買う予定になかった図録を買ってしまって、しかし悔いはないですマジ。
そして、池袋まで足を伸ばし、芸劇で『THE BEE』を観劇。
10年前に観た再演の記憶がありありと蘇る。野田さんの狙いに思惑を巡らせつつ、目の前の光景に向き合う。今月大阪でまた遭遇する。さらに磨かれ鈍く光る皆さんの演技が楽しみ。鍔迫り合いから血が噴き出るほど斬りつけ合う物語に期待。
そして翌日、日曜は、朝から夕方まで丸一日一人芝居に浸る。『INDEPENDENT:21』を観劇。どれも面白かったけど、観た瞬間より数日後の方が引き摺ってるよぎちゅーと、大トリをつとめた突劇金魚のお二人による蟲がこびりついている。圧倒的だったなぁ。ほんまにほんまにおもろい作品ばかりだった。名古屋から来ていたおぐりさんに遭遇し、少し言葉を交わしたのだけど、その時仰ってた「あちら側にいないのが悔しい」という気持ち、めちゃくちゃ分かる。もちろん客席で目撃するのも面白いのだけど、あちら側に立って見る光景がどれだけ堪らないか、味わってしまったからだろう。彼らと同じ場所からこの光景を見たかったと、心から思った。また再びあそこに立つために、泥水啜ってでも走り続けようと思いました。
何が言いたいかというとですね…。演劇がしたい、てことです。そう思えるくらい、幸せな週末でした。
さて。それは、さて、おき。クリスマスイブの夜に、無意味なクリスマスをすることになりました。何やねんそれって感じでしょ?私も思います。何やねんそれ。中崎町はコモンカフェで、クリスマスを過ごしませんか。詳細はまだ全然決まってないので、決まり次第色々発表します。多分。知らんけど。慌ただしくじわじわ動いてます。また、よろしくです。