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中1と小学5年生の姪っ子が35歳の俺よりも大人だった

今日は僕の35歳の誕生日でした。
まぁ、この年になると誕生日なんてめでたくもなんともないんだが、こんな無職のどうしようもないおじさんをお祝いをしてくれる姪っ子たちが可愛いので自慢します。

ドタドタドタ!

夕方頃、車の止まる音が聞こえ、誰か家に来たなーと思ったら姪っ子たちが勢いよく階段を駆け上り、部屋まで上がってくる。

「ユウヘイー!!ハッピーバースデー!!ねぇ、ねぇ!プレゼントなんだと思う?ねぇ!なんだと思う!?」

「お、おう。プレゼント持ってきてくれたのか。うーん、じゃがりこかな?」

「せいかーい!!じゃがりこの詰め合わせ!!嬉しい?ねぇ、嬉しい?」

「うん、嬉しいよ。ありがとう」


もらったプレゼント

なぜじゃがりこの詰め合わせだと分かったのかというと、彼女たちはつい先日にも遊びに来ていて、そのとき唐突に「じゃがりこの詰め合わせ欲しい?」と聞かれていたからだ。夜が明けたら太陽が登るように、夏は暑いように、答えは「1+1=2」くらい明らかだった。なんのサプライズもない。そして、一度もじゃがりこが好きだと言った覚えはないが、なぜじゃがりこなのかはよく分からない。でもじゃがりこは好きだ。

紙袋には、"じゃがりこの詰め合わせ"というだけあって9個も入っていた。
さらにポテチの大袋2つと、おつまみイカ的な奴と、ハイボールを作るための炭酸水まで。

お菓子ばっかり。でも嬉しい。

2ヶ月ほど前の上の子の誕生日の日に俺があげたものは300円の観葉植物。
普通中学生の女の子の誕生日に観葉植物とかあげる?的な笑いはあったものの、喜んでくれたし、いまも大事に育ててくれているみたいで、たまに写真を送ってくれたりする。

もらったプレゼントの値段を計算するのは野暮かもしれないが、お菓子だから簡単に予想ができてしまう。今回、俺がもらったプレゼントは総額3,000円くらいだろう。

俺は、姪っ子への誕生日プレゼントを300円の観葉植物ですませたことを少し恥じた。

しかし、なんて出来た子どもたちなんだろう。
俺が彼女たちくらいの年の頃は、自分のお金はぜんぶ自分のものと思っていたし、人のためにお金を使うなんて概念もなかったような気がする。

しかし、下の子の誕生日のときはいつもタイミングが合わず、プレゼントをあげれていない。いつも仕事でどこかに行っているか、旅をしていてどこかに行っているかだったりして、一度も誕生日プレゼントをあげたことがないどころか、クリスマスもお年玉もあげたことがない。

1年前に日本に帰ってくるまでは海外にいたので出来なかったというのもあるが、去年も色んな場所で仕事したり、日本を旅したりしていたのでタイミングが合わなかったのだ。

でも、彼女たちはそんなことで文句を言うこともない。
むしろ、逆に気を使われたり、ネタにして笑いにしたりする。

「今年の〇〇の誕生日もどっかに逃げるのー?(今年も俺は、君の誕生日も、お年玉も逃げるつもりだ)ユウヘイからクリスマスもお年玉ももらったことないけど大丈夫だよ。全然気にしてないよ。ユウヘイお金ないの知ってるし。私たちがいっぱいお金稼いでユウヘイにもわけてあげるからね!」

優しい…。
しかし、なんでこんなに優しくて気を使える子に育ったのか疑問だ。

この子たちの父親である俺の兄は、最低な人間だった。
俺は子供のころ、2つ年上の兄に毎日のように殴られ、力で押さえつけられては、辛く苦しい子ども時代を過ごしたし、暴れん坊でいじめっ子、ジャイアンタイプの悪ガキだった兄からこんな優しい子が生まれたのが信じられない。

どうか彼に似ずにこのまま真っ直ぐに成長してほしいと願う。

彼女たちにプレゼントを買ってあげられるようになるためにも、やっぱり稼げるようになりたいな。とにかく金もないし、そろそろ働くか…









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