重度な障がいのある乳幼児には、運動の反復学習が効果的⁉
生まれて間もなく障がいを患ってしまうことも少なくなく、発育・発達の遅れだけでなく、手足に麻痺が残ってしまうこともあります。そんな重度な障がいのある乳幼児にどのように家族は育児に励めばいいのか。
反復学習とは??部分から全体へ!!
単なる運動の獲得(発達)だけなく、運動を反復しながら学習していくことも重要な取り組みになります。どんな運動に取り組むかよりもどう繰り返すかという「繰り返し方」の方が大切だと言われています。
最初から目的とする運動全てを課題として練習しても成功には至らないことが多いです。そこで、運動の学習過程においては運動を部分に分割して練習し,そしてそれらを少しずつ統合させていく方法が用いられました。運動を分割することでそれぞれの難易度は下げることができます。難易度が下がった課題を学習し、易しい課題を組み合わせて結果として難しい課題を学習するというやり方です。
繰り返しの運動と“結果の知識”を上手に伝える
運動を繰り返していく上で3つのキーワードがあります。「繰り返しの内容」以外にも,「繰り返す頻度」や「繰り返す期間」の設定が大切です。多く繰り返すことがよい結果に繋がることは明白ですが、いわゆる「獲得」のための適正な最低頻度・期間の設定も大事ですよね。しかし、残念ながらどれくらい繰り返し練習が必要であるかは明確になっていないです。
加えて運動を繰り返すだけでなく、どのようにお子さんに「アドバイス」するかが大切だと言われています。「頑張れ!」というような教示的なものだけではなく、結果を知らせること(Know of Result;KR「結果の知識」)がポイントになります。
結果の知識とは、「運動を行った結果、どのような結果だったかを適切にお子さんに伝えること」です。重度な障がいをもった子どもの場合は、言葉での伝達が難しい場合があるので、言葉の表現に加え、体での表現,音や光を使うことなど「結果の知識」 の工夫が必要です。 学習の課題は、淡々とした繰り返し練習で、大人なら目的意識、耐えることも知っているので淡々と練習に応じることができます。とはいえ、子どもの場合は大人と同じような考え方で臨んでは不調に終わってしまいます。子どもの好む素材や課題設定、家族のかかわり方を工夫して取り組むことが大切です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。では、もう少し具体的に発育・発達のことを教えてほしいという思われたら、こちらのサービスで横山が伴走致しますので、良かったら覗いてみてください。
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