働き方が仕事満足度・生活満足度に与える影響について。
リクルートワークス研究所が実施しているパネル調査「全国就業実態パネル調査」を用いて、雇用者の働き方や仕事の性質に着目し、それらが仕事満足度・生活満足度に与 える影響について分析を行ったもので、特に仕事の柔軟性と満足度の関係性に着目されていました。
正規雇用女性の結果
個人要因に関しては、「結婚している」ことや「子どもがいる」ことは、仕事満足度には影響しないが、生活満足度を有意に高める。仕事要因に関しては、「勤務時間・勤務場所の自由度」は仕事満足度を有意に高め、「勤務日・勤務時間・ 勤務場所の自由度」は生活満足度を高めることが分かった。仕事の性質との関係においては、すべての変数において仕事満足度に正に有意である。また仕事の裁量度、正当な評価を得られることは生活満足度を有意に高める。
非正規雇用女性の結果
個人要因に関しては,「結婚している」ことが生活満足度を有意に高める。「子どもがいる」ことは仕事満足度や生活満足度に有意な影響を与えない。一方、「時間当たり賃金」において、仕事満足度に影響を与えており、仕事満足度と賃金において非線形の関係を認めることが出来る。仕事の柔軟性は、仕事満足度に影響を与えないが、勤務日の自由度と勤務場所の自由度は生活満足度を有意に高める。仕事の性質との関係においては、業務全体の理解度、他者への影響度、仕事の裁量度、正当な評価において仕事満足度に正に有意である。また正当な評価を得られる ことは生活満足度を有意に高める。