ワーキングメモリから紐解く、家族でもできる乳幼児の学習支援のヒント!!
発達障害がある子どもは、乳幼児期から周囲と比較して言葉を覚えるのが苦手だったりと特徴が出始めてくることもあります。そんな時、ワーキングメモリのことを少し理解している家族がお子さんと一緒に課題へ取り組む際にも役立つとことをお伝えしていきます。
ワーキングメモリって何?
ワーキングメモリとは、短時間に頭の中に情報を記憶しながら、同時に処理する能力のことです。何かの課題に取り組みながら「最終的な目標(問題を解く、理解する)を記憶しておくことがその中心的な役割になります。
国語の学習とワーキングメモリ
乳幼児期は、他者との関りの中で音声を直接取り込むことで言葉を習得していきます。その時、「言語的短期記憶」というものを使って記憶に留めます。文字通り言葉の音から取り入れたものを記憶するという機能です。
幼児の方の言語的短期記憶を使って音楽のメロディ、音節を認識して記憶に留めることが得意です。つまり、乳幼児期のワーキングメモリを育てるなら、しりとり、カルタ、すごろくなどのことを遊びから取り入れると良いとされています。この言語的短期記憶は学童期で修得する「読む能力」の初期基盤とも言われています。ちなみに初期の読み課題は、「速く正確に単語を認識する」ことです。文字を順次、音に変換し、それらの音を単語の音声に合成するというものです。
次第に絵本などの文字を追いかけたりするようになります。そうすると、視覚から入ってくる文字情報を正確に捉えるために「視空間的短期記憶」と言われものを使うようになります。文字の形(イメージ)と音が繋がり、初めて文字を読むことができるようになります。そのため、「言語的短期記憶」と「視空間的短期記憶」の両方を上手く組み合わせて文字が読めるようになっていきます。
参考までに:ワーキングメモリと学力の関係性
こちらの文献を参照しています。
5歳~11歳までの子どもで言語的短期記憶が低い300人を対象に様々なテストをした結果、視空間短期記憶が低いお子さんは、読みや算数の点数も低かったようです。また、授業中に気が散りやすく、勉強に集中できないようです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。では、もう少し具体的に発育・発達のことを教えてほしいと思われたら、こちらのサービスで横山が伴走致しますので、良かったら覗いてみてください。
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