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tyawonigosu
好きな人に嫌われる
職場に気になっているAがいる。どうやら私はAに嫌われているらしい。
私は新しく異動してきたAの教育係に任命された。初めの頃は好意すら抱くことはなかった。だけどAは○○さん(私)がいないと死んじゃいます。と私を頼りにしてくれる発言も増えて錆びついた私の心の扉は徐々に開きつつあった。
そんな中たまたま私が参加できなかった飲み会の話が風の噂で流れてきた。
Aは私を細かすぎてめんどくさいと思っていること。
Aは私をとりあえず誉めとけば嬉しそうにするから思ってもないことを言って裏では笑っていること。
Aが私を嫌いなことがわかると業務が回らなくなるから仕方なく愛想良くしていること。
他にもたくさんあったけど辛すぎて覚えていない。
好きの着ぐるみを被った嫌いに気付けない私は鈍感なのか。久しぶりに青春に浮ついていた心の傷は簡単には癒せない。こうやって私の人を好きになる気持ちはシャッターを何重にも閉じて、簡単には開かなくなっていくのだろう。