寄りかかられの運命
通勤電車、3日連続で隣の乗客に寄りかかられた。リーマン→学生→リーマンのローテーション。なんだ、僕の肩からアルファ波か小鳥の囀りでも出ているのか。疲れているんだろうし仕方ないんだろうけど、決して気持ちの良いものではない。対応が難しいよな。せっかく座れたわけだから席を立つのも勿体無い気がするし、かと言って無理に起こすのも気が引ける。せいぜい倒れてこないように軽く押し返すくらいだろうか。こういう時ってなんか周りの乗客に審査されている気がする。自分だけかもしれないが、例えば前の席で誰かから寄りかかられている人がいたら、「さあ、この人はこれからどう対応するんだ…?お手並み拝見…」とまじまじと観察してしまう。なので僕自身が当事者になった時には、審査されていると想定して、まるでフィギュアスケートの演技をしているかのような緊張感の中で、芸術点などを意識した、スマートな対応方法に考えを巡らせるのだ。まあ、現時点で思い付く対応策は前述のようにちょい押しするか、大きめの咳払いをするかしかないんだけど。全くスマートでもないな。友人に同様のことを相談してみたら、「俺はただひたすら真っ直ぐ前を見て耐える」と言っていた。かっこいい。全てを受容する清濁併呑の精神。見習いたいものである。