SPECTER-亡霊から辿るルーツ
今まで見てきた中で一番気持ちがアレになるタイプのアレでした(指示語で言葉を濁す)。
少々口が悪くなりそうですが、敵意は持っても悪意は抱かずにやっていきたいところです。
LILIUM→マリーゴールド→TRUMP(TRUTH/REVERSE)→COCOON(月の翳り/星ひとつ)→ヴェラキッカ→SPECTER
と見てきました。以降はこれらの作品のネタバレありで感想を残していくので、ご理解の上お読み進めていただけますと幸いです。
クッション代わりの前回までの感想↓
まえがき
この文章を書いている私は普段LILIUMのシルベチカ役、モーニング娘。‘24(2024.08.23.現在)小田さくらさんのオタクをやっています。
ですので視聴方針は『小田さくらさんが演じられたシルベチカの解像度をあげたい』というのがメインです。よって感想でもシルベチカ関連の情報を多く拾う傾向にあると思います。ご承知おきを。
物語
顛末
ネブラ村はダンピールが世俗から身を隠すための村だったが、それを利用した一人がSPECTERと結託し生贄を捧げることでTRUMPから永遠の命を授かろうとするも拒否され、村は焼かれ皆殺しになる。
というのが大まかなストーリーとなっております。
これ難しくて。基本的にはこうなるんですけど、実際は副次的にシナリオが分岐して展開していますね。
①ヴァンプのアウトロー問題
②TRUMP信仰
③臥萬里のルーツ
④ソフィ・アンダーソンのルーツ
情報を整理するために、それぞれ見ていきますか。
①ヴァンプのアウトロー問題
一つはSPECTERと呼ばれるクランから脱走した繭期のヴァンプ。
もう一つは人間とヴァンプの混血ダンピール。
TRUMPシリーズでの“SPECTER“の意味を知ることができて、世界観が深まりましたね。
これまでも何度かアングラな部分は垣間見えていましたが(COCOONでの裏社会危ないお薬とか)、貴族社会の光あるところには影も同時に存在するのでね。一応今回の件がそれに相応するのでしょうが、もう少し踏み入った設定もどこかで描いてきそうなんだよな。ただ、舞台でメインとして扱うには取り回しが難しいのではとも思うので、紙系の表現物との方が親和性が高い気がしています。もうすでにあったりして。
爪弾きにされるダンピール独自の自治集落はありそうだなとは思っていましたが、どうやって形成されていったんだろうか気になります。独自のネットワークがあったりするんだろうか。ネブラ村だけなのか、それとも点在しているようなものの一つなのか。想像していたよりもダンピールはいるみたいだな。
②TRUMP信仰
今回ネブラ村がああなる元凶になったのはローザのTRUMP信仰ですかね。
繭期のSRECTER側、正確に言えばヒューゴの永遠の命が欲しいという目的が合致したために、ここまで大規模な被害となりました。
ローザの父も原初信仰者になります。
結局この時は血盟議会に見つかって処刑されたようですが、ローザの父親だけは運良く逃げ延びてネブラ村に流れ着いたようです。
ローザは父親からTRUMP信仰を教え込まれた宗教二世のような育て方をされていないはずなのに、死への恐怖から自宅にあった本でTRUMPに辿り着きました。
本当にこういう負の歴史を繰り返しちゃうのなんででしょうね。学ばない生き物。
なんかもう論理が破綻していてかける言葉もないな。永遠の命を手にしている存在が、手に入らない死を見せられてもイラつかせるだけだろうに(まあもうそれすら何も感じない域に達しているとは思いますが)。というか、自分が永遠の命を欲するために他の命を蔑ろにするのはいいんだ。
っていう思考回路もよくわからないし。そもそもあなたがそれを言いますかって話で。始祖の血からダンピールが離れた存在だからってこと?それだったら輪廻転生願って来世に期待とかで頑張ろうよとか思っちゃいますね。
一回深呼吸して私怨を取り除いておきましょう。ふう。
村長の家系の婿として上手く取り入った後に実権を握り、ローザも仮の村長として実質的な支配をネブラ村で行っていました。近くの村人ヴァンプをイニシアチブで掌握し、いいように手先として使っていましたね。
ですがカルロにだけは手を出さなかったので萬里と石舟のヴァンパイアハンターがネブラ村に来ることになり、計画は狂ってしまったと。
出てくる人の想いがことごとく一方通行なんですよね。
シャド→ローザ→カルロ→ハリエット→クラナッハ→永遠に枯れない花(リリー)
こんなに想ってくれる人が近くにいたのにね。シャドは好きな人が好きだった人を殺めて「君は誰よりも優しい人だ」とか言われちゃうし、一番同情している人物です。ちなみに二番は今回だとクラウスです。
そしてこの祈りの文についても考えおきましょう。
"Eli, Eli, Lema Sabachthani?"というのは「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味です(アラム語とヘブライ語が混ざった言葉だと言われています)。
これはイエス=キリストが磔にされるときに叫んだとされる言葉です。ちなみにこの磔にされるときについた傷をスティグマと呼んだりします(そのほかにも科学的に説明できない傷が現れることもスティグマです)。
これらを整理するとスティグマ(ダンピールの心臓)を捧げてなお神(TRUMP)は私をお救いにならないのですか。ということになりますね。
この二行はいいでしょう。
……と言いたいところですがまぁ、一応解説を入れるとすればキリスト教では三位一体という存在を表す考えがあって、「父なる神」「神の子」「聖霊」に分けられます。
第一位が「父なる神」で、世界の創造主ですね。『TRUMP』シリーズ的に言えばTRUMPであるクラウスです。
第二位は、「神の子」という人としてこの世に遣わすことになった存在、イエスを指します。こちらではFALSE of VAMPになるのかな。
第三位が、「聖霊」で神を繋げる役割とされます。子は父に祈り、父と子の愛である聖霊が送られる構図です。
この三つの存在の仕方は本質的には一つで、それが一体であるよというのが三位一体の基本的な考え(諸説あり)になります。
今回のタイトル『SPECTER』は劇で描かれた亡霊の意味のほかにも、こちらも含んでるように私は感じてましたね(だから宗教的な話に触れるつもりがなかったのに持ち出すことになった)。
ソフィ・アンダーソンという命を繋ぎ、臥萬里というソフィを守る男を継ぐ。他者を愛しむ心、すなわち愛ですね。
この見方をすると、『SPECTER』は愛の起こりを描いた作品として取れます。
ノーザンクロスは北十字星ではくちょう座のことです。よく聞く夏の大三角のデネブがある星。
これはですね……神話から考えてみると、どうやらクラウスを示唆してるっぽいんですよね。ですがレダが産んだ二つの卵、そして人の子、神の子として分けられたカストル、クリュタイムネストラ、ポルックス、ヘレネのあたりを当てはめるまで行くと、いささかやりすぎ(というかそこまで暗示されているものがない)なのでやめておきます。
せいぜい十字からTRUMPシリーズで神とされる存在の一人。くらいで留めておきましょう。
虚空の火というのは火=TRUMPがイニシアチブで与える死の象徴から、不死の体であるということですかね。
サザンクロスは南十字星でみなみじゅうじ座のことです。太古は航海の時に方位を確認するために重宝されました。
こちらはソフィの暗喩かな。
限りがあるからこそ輝いていた命は孤独を感じるだけ、または孤独を感じさせないようにするため使われることになった。これが愉楽の時を失うで、贄というのはクラウスのアレンの代わりという意味ですかね。
もちろん、単に星として見て死に手を伸ばそうとするほど自らの不老不死である身体を痛感し、永遠の命を欲しようとして今の生を犠牲にしている。とも読み取れます。ここら辺の解釈の受け皿は広いですね。
LILIUMで『Eli,Eli,Lema Sabachthani?』という曲中にノーザンクロス、サザンクロスは出てきましたが、それ以外で出てきていたっけか。もう少し情報が増えると確定できそうな気もします。
③臥萬里のルーツ
臥萬里という人物は服部半蔵みたいなことをしていたんですね。これから誰のことを指しているのか混ざらないように、オリジナルを萬里、ノームを萬里くん呼びしていきます。
萬里はこう語ります。
目の色にそういえば今まで言及されることはなかったなと気づきました。ですが一人だけ心当たりがあって、隻眼といえばティーチャーグスタフがそうでしたね。繭期の具合はだいぶ酷かったようですし、クランを抜け出してそんなことをしていた可能性も十分あり得そうです。
月の翳りを見返せば、この仮説に確証が持てそうなヒントがあるかもしれないですけど、正直グスタフのことをちゃんと視線や表情まで具に覚えていないですね。残念。
他にそれらしきヴァンプが出てきた時は注意深く見ていきたいと思います。
魂の半身か。こういった表現は往々にしてされますが、前回のヴェラキッカの感想でアリストパネスの話をしたのでそっちで考えちゃうな。
そして大事な情報が来ました。リリーですってよ。リリー。
『SPECTER』的に見れば、クラナッハが望んだ永遠の花の象徴が百合(リリー)でした。そして『LILIUM』でファルスことソフィ・アンダーソンが作った永遠に枯れない花がリリー。萬里の妻のリリーという名前は偶然でしょうか。いやない。
どうやったって、こんなに重要な名前をチラッと出てくるだけのキャラにつけないでしょう。だけどソフィの母というわけでもないし、謎です。今回で一番謎でした。
ですが情報を整理すると確からしい説が浮かんだので、ひとまずはこれと仮定して見ていきます。
ノームはリリーとソフィ(萬里)の息子だった。
『SPECTER』は個人的に殺生大感謝祭みたいなものでしたが、守られた命が二つ存在します。それが萬里くんとソフィ・アンダーソンです。むしろそれをみせるための物語ですらある。
と言って自分の名前が「ソフィ」だと言います。
それにノームはこう言うのです。
チェックポイント【名付け】
間接的ではありますが、TRUMPシリーズにおいて名前を与えられるというのは伏線的には注目しておきたいところです。
あとは萬里の死に方ですね。
萬里はリリーの一件から「もう二度と俺の目の前で誰も殺させやしない」と言います。そしてサトクリフの予知で観客は串刺しにされて死ぬことを知った状態で萬里のことを見るわけですよね。
そしてご存知の通り、萬里はノームを庇って滅多刺しに。
ノームが萬里の息子である仮定の元で見ると「世話の焼けるクソガキだぜ」がダブルミーニングになります。
チェックポイント【守りたい者を護った最後】
これによって亡霊だった『ソフィ』がいなくなった。だから新たな命にソフィの名前が与えられた。
こんなヒーローみたいな萬里でしたけど、私はノームへの態度でかなり好感度が低かったんですよ。名前をからかうこと、ノームというのが「身元不明死体」だというのから、それ呼ばわりしたのがどうしても嫌だったんですね。
なぜ観ている側にその負の側面を印象づけるようなことちゃうのかな〜と想っていたのですが、腑に落ちました。
チェックポイント【身元不明死体】
おそらく死亡したリリー、瀕死のソフィ(萬里)が誰かに見つけられ、保護されたときにリリーは孕っていた。だけど意識を取り戻した時には赤子の行方は不明だった。故にノームを前にした萬里は「身元不明遺体」とノームのことを呼ぶ描写が必要だった。と考えます。
ノームが萬里の息子説はここまで丁寧に伏線を張っているので私の中ではほぼ確信に近い推測ですね(これで外してたら穴に入りたいが)。
それでノームは萬里くんとなって父の意志を継ぐことになる。
これは後で語りますがソフィがクラナッハの意志を継いでリリーを生み出すところとリンクしています。
『星ひとつ』で萬里くんが「ソフィ・アンダーソン 姉さんに似ている」と言いましたが、この萬里くんの姉はハリエットなのでソフィを産んだ母親だから似ていて当たり前ですね。今回『SPECTER』で人となりも知ったからちょっと我が強くて真っ直ぐなところは似ているかもしれません。
④ソフィ・アンダーソンのルーツ
お父さんとお母さんが判明しました〜!ビックニュース!
植物学者で人間の父、クラナッハ。
村の創設者の家系の母、ハリエット。
この二つから、曽祖母がルルミナであることがわかります。
つまり、ソフィの母方がアレンの血を引き継ぐ家系だったんですね。
ハリエットが「生まれてきてくれてありがとう」とソフィに伝えたところがクライマックスみたいなもんですよ。それを聞けただけで、この胃痛に耐えた甲斐があった。
ハリエットが産気づいた時にクラウスとの話を優先させるようなクラナッハと、なんで二人は交わったんでしょうねという疑問には永遠答えが出そうもないので、そういうもんなんだと思っときます。
自分の命と引き換えに子供を産んだハリエットはノームに名付けを頼みます。そこでノームは前に萬里からもらった「ソフィ」の名を義理の甥に贈るのです。これはメタ的に見れば因果が続いていくことの示唆になります。ノームの視点で見ると「名前は神から授かる神聖なものだ」というこの村の謂れから、自分の命を助け、ルーツを示してくれた存在の萬里がからもらった自分の中で最も価値あるものを与えたとみれます。それだけ萬里くんは血のつながらない甥であるソフィに愛を与え、自分が得られなかった命の誕生を祝福をしたんですね。
印象的だったのはソフィの名を何度か「綺麗な名前」と言っていたことです。『COCOON』を参照すれば星は死で、月はそれを悲しんでいる。それにエミールは「じゃあ悲しいっていうのは綺麗なんだね」と言いました。現時点だとソフィに与えられた悲しみも、家族は綺麗なものだと肯定しているんですよね。だからソフィは自らがダンピールであることに絶望しなかったのだなとわかります。
そしてクラナッハ。豪胆にもTRUMPを脅して永遠に枯れない花を作る共同研究をしていた。
しかし彼は共感能力が壊滅的ですよね。
ただ、これをどう受け取るべきか。何か感情を失うような出来事があってこうなったのか、そもそもの性格的にそういう人なのか。判断がつかないんですよね。描くとしたらアナザーストーリーは……出すと大掛かりなものになりそうだな。あるんだろうか。
ですが最後は生まれたばかりの自分の息子を身を挺してSPECTERから守ります。
最後にこんな遺言を残すんですね。
クラナッハは人間なのでヴァンプのようにイニシアチブはありません。そしてソフィも生まれたばかり。つまり記憶も強制力もないのにソフィ・アンダーソンはリリーという永遠に枯れない花を作りました。因果ですね。
この事実はクラナッハが手を伸ばしたシーンを想起させます。
息子に生きた証を託して本懐を果たす。
この構図が出てきたのは大きいですね〜!
クラナッハの願いが叶ったとするうならば、ソフィの寂しさから永遠に枯れない花を作るターンから、死ねない体になった身体に死を与えるという望みをリリーが叶えてくれる、かも。という希望が見えてくるので。とてもめでたいですね。
ソフィは捨てられてなく、両親に形は違えど愛されていたことがわかって安心しました。よかった。
萬里くんもソフィがクランに入ることを知って、あのギムナジウムに向かったのですから愛ですよ。しかもサトクリフに自分の死を「あっけなく唐突に それがこの世で1番恐ろしい死」と言われているので、萬里のように守れる確証もないのにですからね。『TRUMP』観ていた時に首切られた!?萬里くん死んだ!?ってくらいあっけなかったのはそういう理由でしたか。
なにはともあれ、ソフィ・アンダーソンにまた一歩近づくことができました。
TRUMPとクラウスについて
今回ばかりは巻き込まれクラウスですね。
しかし、迷惑被っただけではなくアレンの血を引いたソフィを生み出すことになったのですから悪いことばかりではなかったのでしょうか。
これはクラナッハにしか懐いていなかった猫をクラウスが拾うシーンに集約されています(猫飼うなら花は猫にとって毒性を持つものがたくさんだから細心の注意を払わなきゃなのにクラナッハぁ……)。ゾッコンだったハリエット(アレンの血)が、クラウスに渡る暗示ですね。
西洋の歴史的背景だと不幸の象徴として扱われたこともしばしばだったのですが、今回は元々の幸運を呼ぶ方で使われてそうなのできっと黒猫でしょう(猫の種類まで当てに行くもうなんでもあり予想ですな)。
よく黒猫が横切ると不幸なんてジンクスがありますが、あれは幸運の存在である黒猫が素通りするくらいだからという理由だった記憶ですね(もちろん諸説あり)。
そしてTRUMPの生態についても面白いものを残してくれました。
と言ったクラナッハに対してクラウスは、痛みとは生存本能がもたらす脳の電気信号だから私には痛みが必要なくなったと言うんですよ。これは面白い。だから何度刺されたりしてもTRUMPは反応が薄かったのか。
あとはTRUMPになると、その時の状態で永遠の命が続いていくということなんですね。
だとするなら、ソフィって繭期のまま永遠を生きるのか……しんどいな。そしてそれはリリーもか。リリーはあまりひどく繭期の様子が描写されなかったけれども、これで黒世界を見るときのハードルが上がりました。
感想
愚か。
こう、愛することができる愚かさではなく、クラウス風に言えば「なぜあなたたちは同じことを繰り返すんだ」という呆れに近い感情。
正直言ってしまうと登場人物もれなく全員うっすら苦手です。人に逆らえない(カルロやシャドとかのこれは環境もあるので仕方ないね)、自己中、話を聞かないやつ、子供を巻き込む責任を果たさない大人、ランゲージが暴力と怒り、ミソジニー、ノンデリ野郎。あ、ドMもいたか。
笑えないやつが多くて、それでメンタルが鰹節のようにすり減ってきます。人と命をなんだと思ってるんだ!が全員に言える。
最後全部燃えていった時にどこぞのヴラド三世みたく「これで綺麗になったなぁ」と人の心のない感想を抱いてしまうほどには途中で感情が荒んでしまいました。
現代の私の倫理観や常識感覚と、このTRUMPシリーズの中でもネブラ村と一緒に見てはダメなのは分かってるんですけどね……。「ここでこれさえしなければ」が全部に該当する上に、犠牲で得たものがなにもないんですよ。というか全てが必要のない行動と犠牲だった。
ヴァンプがクランから脱走してSPECTERにならなかったら。
TRUMPになるために生贄を捧げなかったら。
村に人を呼ばなかったら。
クラナッハとハリエットが交わらなければ。
たらればなんですけどね〜。TRUMPシリーズ愚行セットという感じ。
大体、この作品で起こる不幸は
・星に手を伸ばさない
・永遠の命を望まない
・復讐をしない
・ヴァンプと人間は交わらない
これで回避できるのに、なぜ歴史を繰り返す。
今までとは違うベクトルで陰鬱な心地になりました。
今までの予想と疑問今後の期待
概ね予想と期待通りに今のところ進んでくれています。『SPECTER』は新情報というよりは、これまでの情報が整理されたような回でした。
強いていうのであれば、
という会話から、歌麿というヴァンパイアハンターがいるということが知れましたね。おそらくこれから察するに『SPECTER』と『グランギニョル』の時系列は同じになるのでしょう。というところくらいか。
あー!そうだった。思い出した。
萬里がノームに俺の奴隷になれって言ってたの、元ネタはあるのかなと考えていて、結局これといったものを思い浮かばなかったのがありました。遠回しな俺の元に来いということだったのか、ドMに合わせたギャグだったのか。そこが唯一の疑問点ですね。
私は『グランギニョル』におそらく出てくるであろうダミアンストーンなる人物の期待値が上がりすぎちゃってるので、早いところ『グランギニョル』見て妄想を収束させたいです。設定として勝手が良すぎるので考えうるパターンが多くなるんですよ(仮定に仮定を重ねすぎている)。
時系列が同じで対のように描くのだとしたら『グランギニョル』はデリコ家のルーツですかね、あとそこと交わるとすれば前の『COCOON』で話したフラ家がいよいよ怪しくなってきました。同じ家格の方が縁者になるなら自然だし、幼少期のルーツも確認されてるしで。TRUMP信仰の位置に置かれるのがダミアンストーンかな。ヴァンパイアハンターはツーマンセルらしいので歌麿さんともうお一方、楽しみにしています。
『SPECTER』でのキーポイントは『ルーツ』『予知』『原初信仰』『子孫』だったかなと個人的に感じているので、『グランギニョル』でもそのエッセンスを感じ取っていきたいところです。といっても私まだタイトルしか知らないんですがね笑。これまでの情報からの推測でほぼ確みたいな話し方をする人になっている。
あとがき
考えてみると、私LILIUM以外の劇中歌の歌詞?をよくよく見ていないので、そっち側からの解像度を上げるのを怠っていましたね。気づいて今回は少し取り込んでみました。
そこまでやると感想文(あくまでこれは感想文の体を取ってます)が終わらないので今後はたぶん頑張りません。自分に甘めでいきます。ちゃんとした考察は先輩繭期の方に私は託しているので。
次は『グランギニョル』を見るつもりなので楽しんでいきたいな。
果たしてシルベチカはいるのでしょうか。
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