ホロとシンクロ ~シンクロニクル宣伝のフルコース~
新作アプリの宣伝、日々たくさんのアプリがリリースされている、これは先日行われた「凄いなこれ」と思った宣伝を解説するものである。
今回はSEGAよりリリースのシンクロニクルの宣伝である。
初手、先行プレイ放送
まずは「どういうゲームか」を知らせるために、リリース前に先行プレイ放送である。ホロライブから「大空スバル、白銀ノエル」という2人を含め他の配信者さん達と日替わりで放送、たっぷり時間をかけてストーリーを読み、ゲームを実況しながら配信をした。ここまではよくある話である。
そして、リリース後の宣伝
シンクロニクルのリリース日は2022/3/23である、そこから間を置かずリリース後の初の週末である3/27に2つの宣伝が行われた。
まずはショートMMDアニメである「ホロぐら」の特別編の公開
毎週ホロライブが公開している2分弱のギャグMMDアニメである。(内容は毎週ブッ飛んでいる)特別編だからってアクセルを緩めない姿勢は潔い。
上記のアニメ公開後、先行プレイ放送を行った2人に加え「天音かなた、友人A」を加えた4人で生放送で宣伝を行った。これが凄い放送だった、後に説明する。
閑話休題、人物説明
本編説明前に4人の登場人物を説明しておこう。
大空スバル
ホロライブ2期生、スポーティーな恰好な女の子である。
キレ味のするどいツッコミが持ち味。
実は歌もダンスも上手く、NEGI☆UというユニットでTVアニメのエンディングテーマを歌っていたり、TV出演時の企画でアニメにゲスト声優で出たりとマルチタレントである。
白銀ノエル
ホロライブ3期生、甲冑姿の女騎士である。
おっとりとした喋りが持ち味。
お酒、ASMR、RPGゲームが好きで、スクエニのRPGゲームの案件などで抜群の適正を発揮する。歌声が非常に特徴的な事でも有名。
天音かなた
ホロライブ4期生、だぼだぼな服を着た天使である。
高音から低音まで幅広く出せる歌声が持ち味。
アイドル、野球が好きで某アイドルが結婚した際にショックでひたすら肉を叩くゲームをしていた。目立つ活動内容はスクエニのゲームの主題歌担当など比較的歌手に近い。
友人A
ホロライブ社員、メガネ姿の女性である。
司会、MC、ナレーション、広報など全てこなす人。
だれの友人かというと、ホロライブで一番最初にデビューしたときのそらの友人である。活動のお手伝いしてた流れでそのまま入社したという。
タレント、マネージャーと間違われるが、実は社員。
盛り盛りの特番開始
ゲームアプリの宣伝放送というと何を想像するだろうか、だいたい皆が想像するものがあると思う、なお実際には……
寸劇がはじまった……そして……
バラエティ番組だこれ!(天の声で友人Aを加え4人で進行)
全7ステージのユーザー参加型の謎解き放送がはじまった、そして開始早々ヒントも出る!
アプリインストールを促す!番組構成が上手いよマジで。
Twitterでハッシュタグを利用しながら、リアルタイムでユーザー参加で謎を解いていく、ずっと2万人以上が見てTwitterで呟いているのが純粋に凄い。
これを2時間以上生放送でやれるタレント・スタッフに賛辞を贈りたい。
この放送は一度見てみてほしい(そしてシンクロニクルもインストールしてみて欲しい)
そしてここで終わらず、他タレントによる実況放送を次の日から続けて開始するという、非常に手厚い宣伝内容となっている。
これはどういう宣伝になっているのか?を考える
まず、リリース前の先行プレイは大空スバル、白銀ノエル両名のチャンネルで行われた、ということはメインで見る人は「両名のファン」である。そこに認知をさせ、事前登録を促している。この両名は普段からRPGゲームをよくプレイしており、シンクロニクルをプレイしても違和感のない人というのが重要なポイントである。
経験がある人も多いだろうが、人間というものは「つまらないものは見ない」という生き物である。
放送している人が普段と違った事をしても受け入れられる保証が無い。
それを受けて、3/27にされた宣伝宣伝はホロライブ公式チャンネルで行われた、ということはメインで見る人は「通常、ホロライブ公式チャンネルの放送を見ている人」である。ここはホロぐらをはじめとしたショートアニメや、複数人集まってのバラエティ企画などを開催しているチャンネルである。
あくまで普段やっている事をベースに、少し宣伝を織り込んだ物を提供しているわけである。
そして3/28からはじまる日替わり放送は各タレントそれぞれのチャンネルで行われる、ということはメインで見る人は「各タレントのファン」である。
これも上手く構成されており、チャンネル登録者数の上から順番にとかではなく、ベテランと若手を織り交ぜつつ、比較的ゲームをする人をチョイスしているためスケジュールが形成しやすく、違和感がないと考えられる。
以上から、非常に無駄の無い宣伝パッケージと思われる次第である。