![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167911481/rectangle_large_type_2_8f02ea4fa3dd0561d19ddd119ec5878e.jpeg?width=1200)
西江仁德の2024年まとめ
■〈新・動物記〉シリーズ第10巻刊行!
2021年6月に第1巻・第2巻を刊行して3年で第10巻刊行までたどり着きました!
私はシリーズ共編者として企画からずっと関わっていますが、何より執筆を引き受けてくれた著者の皆さん、ていねいかつテキパキと本づくりを進めてくださっている京都大学学術出版会編集室の永野祥子さん、目を引く装丁や口絵、本全体のデザインを請け負ってくださっているデザイナーの森華さん、そして本シリーズを読んでくださっている読者の皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
2024年に刊行したのはこちらの2冊です。
●〈新・動物記〉第9巻 『ヒト心あれば魚心:釣られた魚は忘れない』(高橋宏司 著、京都大学学術出版会)
●〈新・動物記〉第10巻 『密かにヒメイカ:最小イカが教える恋と墨の秘密』(佐藤成祥 著、京都大学学術出版会)
●シリーズ第10巻刊行記念書店フェア
各地の書店さんで〈新・動物記〉シリーズ10巻刊行フェアをさせていただきました。ご協力いただいた書店の皆さま、ありがとうございました!
【フェア開催中】
— 京都大学学術出版会 (@KyotoUP) December 10, 2024
ジュンク堂書店天満橋店@junkudo_temma 理工書売場で「新・動物記」10冊刊行記念フェア開催中です。POPが目印です。この棚をみつけて探してみて下さいね🧐🧐 pic.twitter.com/9dXHa4pNHS
【フェア開催中】
— 京都大学学術出版会 (@KyotoUP) November 28, 2024
書泉グランデ@shosengndで「新・動物記」10冊刊行記念フェア開催中です🦒🦋🦧🦀🦭🐒🐜🐟🦑
同時に開催しているフェアからも小会の書籍発見🔍🔍
ぜひご来店くださいませ🌞 pic.twitter.com/HYEELdrpBo
【フェア開催中】
— 京都大学学術出版会 (@KyotoUP) November 27, 2024
ブックファースト青葉台店で「新・動物記」10冊刊行記念フェアを開催中です。若い研究者が動物たちと向き合い,工夫をこらしてその生態にせまる現場を,ぜひ手にとってご一読ください。 pic.twitter.com/zPs1KSJky7
【フェア開催中】ジュンク堂書店福岡店 3F理工書売場で,「新・動物記」10冊刊行記念フェアを開催中です。こちらのフェアは,まもなく終了予定ですので,お早めにご利用よろしくお願い致します。@jnkfkok pic.twitter.com/f7RqJpZ8oA
— 京都大学学術出版会 (@KyotoUP) November 26, 2024
シリーズ10冊目の刊行を記念し、京都大学学術出版会さんの「新・動物記」をそろえたフェアを開催中です。こんな本があるなんて知らなかった、という方は、この機会にぜひお手に取ってみてください。 pic.twitter.com/rsKoC5oHTI
— 東京堂書店@神保町 (@books_tokyodo) November 17, 2024
【理工書】
— ジュンク堂書店難波店公式ツイッター (@junkunamba) November 10, 2024
カラフルな表紙が目を引く「新・動物記」シリーズより、創刊10冊を記念してミニフェア開催中です🦑棚は理工③にて。
あの動物のことが知りたい!!という研究者たちの一途な動物愛と、研究の様子をお楽しみください。#京都大学学術出版会出版会 pic.twitter.com/riwz1UnD2H
【6階生物】
— 紀伊國屋書店 新宿本店 (@KinoShinjuku) November 6, 2024
🦒『新・動物記』ミニフェア始めました!🦑
『新・動物記』シリーズ(京都大学学術出版会)の✨10巻目✨刊行を記念しましてミニフェアを展開しております!… pic.twitter.com/6aHO0qrsV0
[4階]京都大学学術出版会「新・動物記」10冊刊行記念フェア開催中!
— 書泉グランデ | 神保町 (@shosengnd) November 3, 2024
可愛いのやオモシロい本ばかりじゃないんだからね!
funnyよりInterestingを追い求めたいけどなかなかむずかしいものです。 #グランデいきもの pic.twitter.com/2qxUNtqz9s
【池袋】新・動物記10冊刊行記念フェアhttps://t.co/UNAmahh2GQ
— 丸善ジュンク堂書店【公式】 (@maruzeninfo) October 31, 2024
ジュンク堂書店 池袋本店 7階理工書売場 上りエスカレータ前平台にて11/22(金)16時まで。動物研究の最前線に迫る「新・動物記」のシリーズ10巻目『密かにヒメイカ』の刊行を記念して、シリーズをまとめました。 pic.twitter.com/syEEysAhuR
【フェア開催中】
— ジュンク堂書店池袋本店 理工書担当 (@junkuike_riko) October 19, 2024
新・動物記シリーズ10冊目の刊行を記念して、フェア開催中です。新・動物記シリーズに加えて生態人類学は挑むシリーズ、学術選書からも一部展開しております。今年創立35周年を迎えた京都大学学術出版会の良書をこのご機会にぜひ!
7階理工上りエスカレーター平台にて pic.twitter.com/XlqDarecy1
【フェア】地下二階 京都の出版社「うっとこのおすすめ」テーマは「自然に触れて学ぶ秋」を展開中✨長雨で自然探索に出られない時は本で動物や自然を知るのもオススメ。#京都大学学術出版会 の「新・動物記」は若手研究者の楽しい?毎日と動物の生態が面白く紹介されています。 pic.twitter.com/bFpB0N5RTv
— 丸善京都本店 (@maruzenkyoto) October 3, 2024
●〈新・動物記〉シリーズ10巻突破記念企画インタビュー動画「著者と読む」
〈新・動物記〉シリーズ10巻刊行記念企画として、既刊の著者の皆さんに本の見どころや裏話を聞くインタビュー動画「著者と読む」を公開しました。
各巻の著者の〈顔〉が見える貴重なインタビューです!
また番外編として、本シリーズの〈顔〉となる装丁やブックデザインをしていただいているデザイナーの森華さんにもご登場していただきました。
森さんのデザインへのアツいこだわりの数々を語っていただいています!!
アートやデザインに関心のある方も必見です!!!
〈新・動物記〉は今後も続々と新しい動物/フィールド/研究テーマ/人間の織りなす物語をお届けしていきます! ご期待ください!!
■論文
●「生態的参与観察の来し方と行く末:フィールド動物研究の観察実践」
2023年の日本科学史学会生物学史分科会夏の学校での発表の要旨が「生物学史研究」No.104に掲載されました。
動物研究者の現場での観察の技法について、黒田末壽の「生態的参与観察」を参照しつつ議論しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1735563714-ntxgWfaK5OGZvbhYM7pN6olm.png?width=1200)
この他に、
●チンパンジーの死と「別れ」(のなさ)に関する論文
を書きました。2025年前半には出版されると思います。
■学会・研究会での発表
●「身体の環境化、環境の身体化:動物を追う身体の変容」
2024年2月に、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の床呂郁哉さん主宰の研究会「身体性の人類学―「もの」の人類学的研究(4)」にて上記タイトルの発表をしました。
〈新・動物記〉シリーズのテキストを参照しつつ、動物研究者の身体性について、それぞれのフィールドの環境をどのように身体化し、また自らの身体をどのように
動物の生活環境へと拡張するのか、という視点から議論しました。
2025年中に論文化する予定です。
●「動物研究の知の産出装置としての観察者の身体とその変容」
2024年10月に、京都大学人文科学研究所の瀬戸口明久さん主宰の共同研究会「モノ・知識・環境」にて、上記タイトルの発表をしました。
科学史/生物学史の側面から、動物研究の観察実践の身体技法について議論しました。
■西表島でのフィールドワーク(9月)
2024年9月に、西表島での短期フィールドワークをしてきました。
京都工芸繊維大学の同僚の村上久さん、都丸武宜さん、東京大学のフェリシャーニ・クラウディオさんらと一緒に、オキナワハクセンシオマネキ、ヤドカリ、ミナミコメツキガニの調査の助手として働いてきました。
初めての西表島、初めてのカニの調査で、西表島の風土、食べ物、生き物を満喫してきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1735566194-uYl27DWy4HsoMbKmGL0S6r3Q.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1735566289-Nou6IHAzlTKEtfhaZiCrpDSx.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1735566482-RWDsqT6jnNfuZmB4c3tX7EYe.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1735566619-YhbSIR9vuHFckLXynZ81Bea2.jpg?width=1200)
■京都新聞コラム「現代のことば」寄稿
2024年8月から、京都新聞夕刊「現代のことば」欄にて、隔月でコラムを執筆しています。
●「待つことの覚悟」(2024年8月20日掲載)
●「あるがままに見る」(2024年10月21日掲載)
●「クリスマスの光と影」(2024年12月24日掲載)
隔月で1200字の原稿を書く、というのは、なかなか〆切を守れずダラダラ長く書いてしまう私にとってはとても良いトレーニングになっています。
■京都新聞取材記事「本という道しるべ あなたの読書遍歴」
京都新聞記者の広瀬一隆さんに、読書遍歴について取材記事を書いてもらいました。
これまでの私のライフヒストリーの折々に深く関わってきた本を取り上げて記事にしていただきました。
■イベント
●「ベルクソンと動物たち」@マキコミヤの祭り2024
今年もマキコミヤの祭り2024に巻き込み/巻き込まれてきました。
2023年のマキコミヤのVerbFes(逆卷しとねさん主宰)に参戦して初めてお目にかかった、哲学者の藤田尚史さん、平井靖史さん、米田翼さんと、動物の集団現象について研究している村上久さんとで、2023年冬頃からオンライン研究会をしてきた流れで、2024年のマキコミヤでも何かできたら、ということでイベントを企画しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1735568784-3kDZBi5wIbYJTz4OpoHrW27l.jpg?width=1200)
村上久さんからカニの知覚と記憶をめぐる実験について、米田翼さんから宇宙生物学とベルクソン哲学の接点について、それぞれ話題提供してもらい、平井靖史さんと西江がそれぞれベルクソン哲学、動物研究の観点からコメントしました。
「ベルクソンと動物たち」は全然違うバックグラウンドの人たちで取っ組み合いをする楽しさがあるので、2025年も何らかのかたちで続けていけたらと思っています。
●アカデミックプログラム「本のカバーを描いてみよう!」@京都大学キッズコミュニティKuSuKu
2024年12月の暮れに、デザイナーの森華さんと一緒に〈新・動物記〉シリーズ初のお絵描きイベントを学童保育所 京都大学キッズコミュニティ(KuSuKu)にて開催しました。
西江が動物の研究者として、森華さんがデザイナーとして講師をつとめ、35名の小学生の参加者と一緒に、動物のデザインのオリジナル・ブックカバーを製作しました。
どの子もいろんな工夫を施して、自分好みのデザインのブックカバーを熱心に作っていました。
個人的には、唯一チンパンジーをあしらったブックカバーを作ってくれた子が、カバーデザインだけでは飽き足らず、「中身も書く!」と言ってカバーの中の単行本ノートを開いて、チンパンジーの生態や特徴を思い出しながら(図鑑も見ずに!)書いてくれたのがとくに印象に残りました。
■2025年の予定
家事と育児
チンパンジーの死の論文(2025年前半出版予定)
動物研究者の身体性論文執筆(2025年夏頃〆切?)
ジェーン・グドールに関する論文執筆(2025年夏頃〆切?)
タンザニア・マハレのチンパンジー長期調査と新植民地主義の論文執筆(2025年3月〆切)
チンパンジーの本2冊の執筆(〆切は…)
〈新・動物記〉続巻の編集(2025年は3〜4巻刊行を目指す)
「人と動物」に関する論集の編集と執筆(2025年夏頃〆切?)
2025年も大切な人たちが健康に過ごせますように…