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人員不足だなぁと感じた瞬間

「人員不足」が叫ばれる昨今。
私や家族は不幸にも立て続けに人員不足の影響を受けた。

今回はそれについて書いていきたい。


川越線で感じた瞬間

それは2月1日のことだった

2月1日16時半頃、川越での「さようなら原発川越パレード」に参加し終えて、マイペースに飯能へ帰ろうとしていた。

ホームへ降りると16時38分発八王子行きが待機していた。
既に混んでいたので1本見送って(厳密には16時55分発の高麗川行きもあるので2本見送ることに)17時8分発に乗ろうと考えていた。

ある意味この時の判断は正しかったのかもしれないと、この時の私は知る由もなく……。

そして運転見合わせへ

16時38分は定刻通り川越駅を出発していった。
さて、折り返しの電車が入線してくるまで15分ほどホームで待とう。
そう思いホームでぼーっと待っていた。

ふと西川越駅寄りを見たその時!
定刻通り出発したはずの16時38分発八王子行きが一つ目の踏切を通過した直後の線路で抑止されている!

その脇では異常を知らせる警告灯がビカビカ光っている。
この先で何かがあったようだ。

数分後、16時38分発八王子行きはゆっくりと動き出して、視界から見えなくなった。
しかしどうもまだ異常は解消されていないようで、警告灯は光ったままだ。

さらに数分後、家族からLINEが入る。

線路内で車が脱輪したらしい!!
妹が知らせてくれた!!

どうやら16時38分発八王子行きに大宮で受験を終えた妹が乗車しているようだ。
しかし川越駅構内放送はまだ何も言っていない。

ただ、脱輪ともなれば復旧までに相当の時間がかかると予想される。
私がいるホームは3番線、対岸の6番線には16時55分発高麗川行きが待機している他、JR東日本アプリで見たら川越駅から2つ先の的場駅に川越行きがいる。

私はこの時点で既に川越線川越~高麗川間が運転見合わせになって、振替輸送になることを覚悟した。
周囲には遊び帰りの子どもなどもいて、電車を待っていた。

16時50分頃、やっと川越駅の構内放送で運転見合わせの情報が入ってくる。
しかし、細かい状況などは続報が入ってからという話だった。

さらに10分後の17時過ぎ、JR東日本アプリでは振替輸送の情報が出ていた。
それを確認後、すぐにICカードの出場処理をしてもらうために有人通路へ向かった。

出場処理をしてもらった後、駅員に振替輸送について聞くと「まだ情報が入ってきていない」とのことだった。
なぜアプリの方が先に表示されて、駅の方が遅いのか?

そして、川越駅の券売機で川越駅から東飯能駅までの乗車券を購入した。
なぜ乗車券を購入したかというと、ICカードの残額では振替輸送に回れないからだ。
切符を買うことで他社線の振替輸送に回れるようになる。

余談だが、私は指定席券売機で川越駅から東飯能駅と区間を指定して買った。
こうすることで振替輸送先の西武線の駅員さんがパッと見てすぐわかりやすくなると考えたからだ。

買い方は指定席券売機の「乗車券」というボタンを押し、「○○駅(当駅)から」を選択。その後、行き先の駅を入力し、ある程度候補が絞られると候補一覧が出てくるので目的地を選択する。
誰に需要があるかわからないが、ぜひやってみてほしい。

脱線したので話を戻す。
切符購入後に改めて川越駅の駅員さんに振替輸送のことを聞く。
すると西武線と東上線ではじまったと教えてくれた。

川越駅からクレアモール商店街を小走りで本川越駅まで移動し、所沢経由で飯能駅まで戻った。

その道中、ネット上で日高市の知人とやり取りした。
どうやら彼女も川越駅で足止めを食らっていたので振替輸送について教えてあげた。
そうしたら運転再開見込みが長いから同じく振替輸送で帰ったようだ。

そして私は18時20分に飯能駅へ到着。
17時8分発がちゃんと動いていれば、17時40分には飯能へ帰ってこられたのに、1時間近く遅く帰宅した。

帰宅後、妹がまだ帰ってきていないこと、運転再開見込みが18時40分だということを知る。
18時46分に川越線は運転再開。止まった原因は線路に車が突っ込んだことだったらしい。

そして19時過ぎ、妹が無事に帰宅。
ここからは、母から聞いた妹の壮絶な(?)体験を記録していく。

急停車した電車内の混乱

川越駅を出てすぐに急停車。
一瞬動いたもののまたすぐ停止した。

そのまま1時間ぐらい待たされた。
妹は立って1時間耐えたらしい。

1時間後、停車位置から線路に降りて避難することになったらしい。
しかしそれも乗務していた運転手1名だけで4両とはいえすべての乗客に伝えたそうだ。

補足をすると、川越線から八高南線(川越~高麗川~八王子)は数年前からワンマン運転を採用している路線。運転手1名で運行する路線だ。

その後、川越駅からなのか保安員らしき係員1名がやってきて、やっと列車を降りた。
もちろんホームの無いところなので、はしごを使って降りたそうだ。

ただ、それも係員不足で運転手1名+保安員1名+はしごを支えるスーツ姿の男性1名(JR東の社員かは不明。もしかしたら乗客の1人かもと妹は言っていた)だけという状況だったらしい。

そんな状態だから、降りた後はぐちゃぐちゃになったそうだ。
おじさんがたった1人で対応している運転手に対して「なんで川越駅に戻らないんだ!!(怒)」と怒号を飛ばしていたらしく、妹は不快に思ったそうだ。

いや、おじさんの気持ちもわからなくはない。
川越駅からそんなに距離がない位置だし、運転手が最後部車両に行けばいいという見方もある。

しかし、いくらそう思ったからって運転手に怒号を飛ばすのは違う。
運転手だって好きでこんな対応をしているわけじゃないし、信号設備が対応していなければできないこともある。

私の勘だが、川越駅手前の東上線と併用している踏切を作動させるポイントよりも川越寄りに電車が停止しており、下手に動かすわけにもいかないからやむを得ずこうなったと推測する。

これらを統括するのは現場の人間ではない。
怒号はいけないが、些細なクレームを言うならお客様センターか川越駅の駅員にした方がいいと思う。

こんなおじさんがいたから、下車後のフォローがなく、その場は流れ解散になってしまったようだ。
停車場所が本川越駅に近いこともあったので、妹はそのまま本川越駅へ行ってしまったようだ。

本来であれば、川越駅に戻って大宮駅から川越駅までの運賃を精算しないといけないが、そういう説明は一切なかったようだ。
精算しないとICカードがJRの改札を出場した判定にならないので、西武線に入れなくなる。

そのまま本川越駅へ行ってしまった妹は当然ICカードで入れない。
ただ、もう18時過ぎなので母親は「翌日東飯能駅で対処してもらおう」と伝えて、別に持っていたICカードで帰ってきた。

妹は大宮駅をスイカで入場していたが、偶然パスモも持っていたので何とか帰宅できた。

ちなみに後日、東飯能駅でスイカの精算をしてもらったそうだ。
無事に帰宅できて本当に良かったが、人員不足の影響を受けた出来事だったと思う。

八王子駅で感じた瞬間

サンライズ出雲を予約するために

2月5日、混乱だらけだった川越線運転見合わせから4日後、私は3月に乗る寝台特急「サンライズ出雲」の寝台券を取るために八王子駅へ向かった。

どうしてかは知らないが寝台特急「サンライズ出雲」の特急券・寝台券はみどりの窓口でないと購入できない。
ネット上でもJR西日本のサービスがあるようだが、どうも東日本エリアだと発券に制限があるようで面倒くさい。

東飯能駅から一番近いみどりの窓口はなぜか八王子駅と立川駅なのだ(2025年2月5日現在)
過去には東飯能駅、高麗川駅、拝島駅にあったが、約1年半前までに全部なくなった。
そのため、東飯能駅からみどりの窓口を利用する場合、約半日かけて八王子駅か立川駅へ行かないといけないのだ。

ちなみに、私は飯能市街地に住んでいるから半日で収まっているけど、これが山間部だったら半日どころか1日がかりになってしまう。
八王子駅(立川駅)までの交通費はJRが負担してくれるからいいけど、なんでこんなにみどりの窓口ってなくなっているの?
切符の予約のためだけに半日かけられる人ってごくわずかだよね?

そして肝心の窓口も23区内ほどではないが混雑しており、私が待ち番号を登録した時点で前に8組ぐらい待っていた。
9時50分に来て10時打ちを狙っていたが、当然10時を過ぎてしまい10時ちょうど予約は不可能だった。
それのせいか、サンライズ出雲の特急券取得はだいぶギリギリだったようで、席指定ができなかった。まあそれは別にいいけど。

あーもう面倒くさい!

八王子駅のみどりの窓口を利用した後、窓口で東飯能駅から来たことを伝えて帰り用の乗車票と行きの運賃を返金してもらった。

「乗車票は自動改札機に入らないので、有人通路を通ってください」と言われ、八王子駅では言われるままに有人通路から入場した。

電車に乗って東飯能駅へ戻ると、なんと無人時間帯でインターフォン越しに会話をしないといけなかった。

改札脇のインターフォンを押し「みどりの窓口を利用してかえってきた」と伝える。
すると、「それ乗車票回収しないといけないので、改札内の精算機へ行ってください」と言われる。

どうやら無人時間帯だと精算機を経由する必要があるらしい。
はっきり言って面倒くさい!

そして、精算機に移動するとまたインターフォン越しの対応。
指定された箱に乗車票を入れ、口頭で「入れた」と言うと精算機から精算済みという自動改札機を通れる券が発行された。

これ、その場で入れたかどうかは客を信頼するのだろうけど、嫌らしいことを考える人もいそうだよね……。
事後に防犯カメラでわかるからいいのかもしれないけど、お金がかかっていないから捨てられてしまったらどうなるのだろう……?

最低限の人手は確保してほしいなぁ

東飯能駅は一部の時間帯が無人になる。
正直言って、バリアだらけだな
と思った。

車いすで乗車する人や身体障害者は事前に連絡してからじゃないと対応してもらえないし、今回みたいな乗車票で乗ってきた人も面倒くさいし、切符の買い方がわからなければインターフォン越しで対応してもらえるらしいけどそれも限界がありそうだし……。

さらに最初の急停車で線路に降りる事例も人員を限界まで絞った結果だと思う。
もうちょっと人員がいれば現場で流れ解散にはならなかったと思うし、下車後の対応について説明ができたと考える

「設備のバリアフリー」は結構進んでいるイメージがあるけど、その裏で「サービスのバリアフリー」は進むどころか後退していると感じた。

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