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特急ひたち号で行く! 海と自己満足の仙台旅行1日目
※本記事はYouTubeチャンネルにアップロードした動画を文章化したものです。
ぜひ下記YouTubeと合わせてご覧ください。
約7時間半かけて仙台へ行ってみた!?
埼玉県飯能市から仙台へ行くとき、普通ならJRで大宮へ出て東北新幹線で移動するのが楽だし早い。3時間あれば到着するだろう。
しかし、世の中には邪道ルートも存在する。
私は今回、その邪道ルートで約7時間半(乗換・接続時間込み)かけて仙台を目指した。
邪道ルートとはどういうルートか。
既にタイトルにも書いてあるが、常磐線特急ひたち号でいわきを経由するルートだ。
なお、7時間半とあるが、内1時間は各駅での待機時間なので、実際にかかった時間は6時間半となる。それでも半日かかっているが。
西武線&山手線で品川駅へ
2024年12月16日朝10時前、私は飯能駅5番線ホームで待機していた。
今日から2泊3日で仙台を旅する。
初日、まずは仙台へ向かわなければ始まらない。
最初の乗車電は10時4分発特急ちちぶ号池袋行き。
これで池袋まで向かう。
10時頃、銀色がまぶしい特急車両・ラビューが入線してくる。
私の母はラビューを見て「綿棒」なんて言っているが、そう思う人は他にいるのだろうか……?
さっさと乗車し3号車の端っこ、指定した席に座る。
撮影機材を準備し終わった頃、発車時刻になる。
10時4分、定刻通り列車は滑り出す。
飯能に帰着するのは12月18日、しばしお別れだ。
列車は快走し、定刻通り池袋駅に到着。
乗ってきた列車は西武秩父へ折り返すためにさっさと車内清掃が始まるようだった。
さて、JR池袋駅の改札を入場した。
ここからは山手線で常磐線接続駅を目指す。
池袋駅の山手線は5・6番線が新宿方面の内回り、7・8番線が上野方面の外回りだ。
普通に考えれば外回りに乗って上野を目指すが……。
今回は5・6番線の内回りに乗る。
「逆じゃねーか!」というツッコミがどこかから聞こえてくるが、まあまあ落ち着きたまえ。
山手線内回りで品川駅へ向かう。
昔で考えれば内回りでも外回りでも常磐線特急ひたち号は上野駅が起点だった。
しかし、上野東京ラインの開業でほとんどの常磐線特急列車が品川駅発着になっている。
そのため、始発から乗りたい人は品川駅へ向かうのだ。
山手線は適当に来たやつに乗車したので時刻は覚えていない。
変なところに乗ってしまい新宿まで混んでいたので動画はない。
というわけで品川駅到着。
特急ひたち号が出発する9番線へ移動する。
ちょうど1本前のひたち号いわき行きが発車時刻に近づいていた。
ほとんどのひたち号はいわき行きだが、2024年12月時点で1日3本仙台を目指すひたち号がある。
つまり仙台へ行くひたち号はある意味猛者なのだ(笑)
11時45分、1本前のひたち11号が出発した。
私が乗る電車はさらにときわ号が1本発車してから入線してくる。
発車時刻は12時45分。1時間品川駅で待機となる。
12時30分頃、品川駅止まりのときわ64号で乗車電が入線してきたが……。
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なんじゃこのカラーリング!? 黄色い!!
本来であれば白と紫のカラーが来るはずが、レア物を引いてしまったらしい。
後で調べたら昔の色の再現らしい。これはびっくりした。
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今回は10号車の進行方向最前列左の窓側を予約した。
本当は車両最後部を取りたかったが、直前だったので空いてなかった。
意外と需要があることに驚いた。
12時40分頃、車内清掃が終わり中へ突撃!
荷物を棚に上げたり、上着を脱いだりしていたら、あっという間に発車時刻になる。
慌ててカメラを回し、発車の瞬間を収める。
12時45分、特急ひたち13号は仙台へ向けて動き出す。
余談だが、品川駅では臨時の荷物預かり所があった他、ロッカー付近では大型サイズの空きを探すロッカー難民が結構いた。
インバウンド恐るべし……!
特急珍道中はいきなり○○○から!?
さて、品川駅を出たら後は仙台までゆったり座っていくのみ。
何もないといいですね(フラグ)
東京駅、上野駅と主要駅に停車し、日暮里駅を通過して常磐線へ本格的に入っていく。
しかし日暮里駅を通過してすぐに嫌な減速がかかる。
そして嫌な予感はすぐに的中した。
急停車します! ご注意ください!
自動放送がかかり、一気に速度が落ちる。
ギギーっと急ブレーキをかけ停止する特急ひたち号。
先頭車両が故、余計にきつく感じた。
急いでカメラを回す。
停止後、車掌からアナウンスがあった。
「この先の踏切で異常を知らせる信号が点灯しました。
安全確認を行います。発車までしばらくお待ちください」
ここはどこだろうか。
周りを見てもフェンスでよく見えない。
1分以上制止したままの特急。
この隙に現在地をスマートフォンで見てみる。
どうやら北千住駅の手前らしい。
どうりで上野を出てからあまり時間が経っていないんだ。
というか、北千住駅付近に踏切なんてあったんですね……。
都会の踏切は交通や安全の問題でだいぶ消されているらしいからあること自体に驚いた。
2分近く経った頃、再開のアナウンスがかかる。
体感ではかなり長く感じた。
レバーを引く音がして、列車は再び走り出す。
一気にスピードを上げ、北千住駅を高速で通過。
ここから遅れを挽回するべく爆走する。
しかし水戸駅に着く頃には遅れはほとんど巻き返されていた。
さすが特急車両。
珍道中は秘境区間(?)へ
水戸駅を発車後、東京駅から営業していた車内販売がやっと来た。
端っこだからか意外と遅かった。
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新幹線名物(?)スゴクカタイアイス(340円)
特急電車でもやっぱり買っちゃう(笑)
ちなみにひたち号の車内販売はいわき駅で終了するので、いわき駅から先へ向かう猛者はいわき駅までに必要なものを購入すること。
また、同じ常磐線特急でもときわ号は車内販売がないので要注意。
話を戻す。
水戸駅、勝田駅に停車し次は大甕駅。
大甕(おおみか)駅を初見で読める人は少ないと思う。
私は「へ? なんて読むの?」と編集中に困っていた(笑)
常陸多賀駅、日立駅と停車して高萩駅へ。
高萩市は我が地元・飯能市と姉妹都市交流をしている。
いつか訪れてみたい。
そして高萩駅の次、勿来(なこそ)駅も私は初見で読めなかった(笑)
茨城県や福島県の方、難読地名多すぎないか?
泉駅、湯本駅に停車した特急ひたち号はついにいわき駅のホームへ滑り込む。
品川駅から2時間半、ほとんどの列車はここが終点。
しかしひたち13号は猛者なのでさらに奥を目指す。
いわき駅では乗務員交代で数分停車した。
この間にちょこっとホームへ降りた。
やはりここまでの利用者がほとんどのようで、結構下車していた。
東日本大震災の被災地を通過
さて、ここからは福島県の浜通り地域を通過する。
それすなわち、東日本大震災の被災地を通過するということ。
私はどうしても被災地をこの目で見たかった。
せめて車窓から叶う範囲で見たい、これが常磐線特急を選んだ理由だ。
ひたち13号は広野駅、富岡駅、大野駅、双葉駅、浪江駅、原ノ町駅、相馬駅に停車する。
個人的には知人から有様を聞いていた双葉駅を見てみたいと思っていた。
富岡駅手前では福島第二原発のほぼ脇を通る。
原発が見えたかはわからないが、線路の近くに原発があるのは恐ろしいと思った。
カメラは富岡駅発車までしか回していないが、双葉駅周辺は綺麗に整地されていた。
しかし人はまばらで「見せかけの復興」をほんの一部体感した。
その後は日が沈み真っ暗になってしまったので景色は見えず。
のんびり仙台を目指した。
ついたぞ仙台!
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17時25分、ついに目的地の仙台駅へ到着。
飯能出発からおよそ7時間半、やっと旅の目的地だ。
まあお察しの通りこの日は移動だけでほとんど終了。
ちなみに最終日もこんな感じだ。
常磐線特急を完乗した感想だが、
4時間40分とはいいつつも本当に長いようであっという間だった。
途中の景色の移り変わりも面白いし、何より新幹線より料金が安いのに長く電車に乗れるのは私個人は楽しいと思う。
速達性を重視しがちな昨今だが、こうやってのんびり向かうのも悪くはないと思う。
その後、お世話になるホテルビスタ仙台さんへチェックインし、部屋に荷物を置く。
そして仙台駅方面へ戻り、夕飯を食べる。
さて、今夜私がいただくのは……。
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仙台名物「牛たん」
シンプルに塩味を注文。
博多のもつ鍋の時も感じたが、本場は全然違う。
厚みがあって美味しかった。
まあ南蛮漬けが異様に辛かったのは残念ポイントだが……。
ということで1日目はこれでおしまい。
2日目以降も早めに出すのでお楽しみに。
(そうしないと私の記憶が薄れる)
つづく