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常磐線特急ひたち号で行く! 海と自己満足の仙台旅行2日目
※タイトルに「常磐線特急ひたち号」と書いてありますが、今回はひたち号要素ありません。シリーズとしてわかりやすくするためにタイトルをそのままにしています。ちなみに1日目を読んだ方が流れがわかるかと思います。
※本記事はYouTubeチャンネルに上げた動画を基に書いています。YouTubeを見てから読むとよりわかりやすいかと思います。
※本記事では津波被害の描写があります。苦手な方はご注意ください。
朝食の○○に感動!
6時前に起床し、朝風呂へ。
ホテル2階に大浴場があるのが良かった。
その後、同フロアにある朝食会場で開店待ち。
6時45分に風呂から出たが、朝食は7時からなのでしばらく待つ。
6時55分頃にスーツ姿のビジネスマンたちが続々と並ぶ。
7時に開店し、朝食を食べた。
朝食はブッフェ形式で、牛たん茶漬けだけは1人1食までだった。
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右手前がみそ汁、その奥の白い皿にウインナー&スクランブルエッグ&ハッシュドポテト、その左奥に玉子焼き、さらに左にサラダ、黒い小鉢の中に餃子とシュウマイ2種、サラダ左手前の小鉢に笹かまぼこ、そして左の茶碗はホテルビスタ仙台名物らしい牛たん茶漬けだ。
朝食はあまりがっつり食べないので、これぐらいがちょうどよかった。
牛たん茶漬けは牛たんがホロホロしていて美味しかった。
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食後にヨーグルトもいただいた。
これは「岩泉ヨーグルト」岩手県の名産だそう。
一般的なヨーグルトと違い、もっちりとしている。
スプーンですくうとトロトロと落ちていく。
これはヨーグルトがあまり好きではない私が食べても美味しかった!
お土産にできないかなと、朝食会場の従業員に一般流通していないか聞いてみた。
どうやら一般流通しているようで、ホテル近くのスーパー「ロピア」で購入可能なようだ。
3日目は時間がないので、今日中に買いに行こう。
一度行ってみたかった○○○○
ホテルを8時30分頃に出発。
2日目は観光デイだ。
午前中は塩釜に行き市場でやりたいことがある。
午後は出発時点では何も考えていない。
仙台駅東口デッキには、12月だからか大きなクリスマスツリーが2つ。
夜は綺麗にライトアップされていた。
私はツリーを見て、楽しいクリスマスを過ごす人たちの裏で、貧困に苦しみクリスマスを楽しめない子どもたちがいることを思い浮かべた。
2025年こそは、一人でも多くの子どもがクリスマスを楽しめますように。
1日目は仙台駅に到着後、吸い込まれるようにそのまま中央改札へ行ってしまったので、東口側にも改札があることは、2日目朝に知った。
仙台近郊ではSuicaが使える。
これは関東で発行したものでも使える。
便利に改札へ入り、塩釜を目指す。
仙石線の8時43分発、東塩釜行きで終点・東塩釜駅まで移動する。
ホームは地下にあり、途中の陸前原ノ町駅までは地下を走行する。
仙石線は仙台から観光地・松島なども経由するため、そこそこ本数が多いようだ。
まあ松島は東塩釜駅よりも北なので、今回は関係ないが。
仙台から20分ちょっとで東塩釜駅に到着。
ドア横のボタンを押して下車する。
乗車した車両がまさかの石ノ森章太郎先生の作品がラッピングされた電車だった。
ラッピングは外観だけだが、素敵な車両だった。
改札を出場し、ロータリーへ降りる。
どうもちょっとだけ寂しい感じが漂う。
ここからは市内を走る循環バスで市場まで向かう予定。
現在時刻は9時15分頃、9時20分頃に市場方面のバスがあるようなので、ロータリーで待つことにしたが……。
ここで痛恨のミスに気付いた。
どうやら駅入り口と反対側にもロータリーがあるようで、市場行きのバスはそこから発車するようだった。
もう既に時間は手遅れなので、歩いて市場へ向かう。
徒歩15分で塩釜水産物仲卸市場に到着。
インスタグラムで見て一度来たいと思っていた場所だ。
大きな手荷物は市場南側入口脇にある案内所へ預けることができる。
リュックサックを預けて、いざ市場を散策!
塩釜水産物仲卸市場は通常13時までの営業で、水曜日は定休日だ。
ただ、来訪した12月は年末だからか不規則な営業時間・店休日だったので、訪れる前にホームページで確認した方がよさそう。
市場は様々な業者が所狭しと店を構え、刺身や切り身を売っている。
この塩釜水産物仲卸市場では「My海鮮丼」という企画を食堂でやっており、これを楽しみに訪れた。
市場でお好みの刺身を購入する。
店によっては「My海鮮丼の具材におすすめ!」という共通のポップを出しているので、それも参考にしたい。
また、今回私は一人で訪れたが、刺身は複数人でシェアすると良いらしい。
財布のひもを緩めて、たっくさん購入し、食堂奥の特設ブースへ移動。
ここでごはんを購入する。
ごはんはみそ汁付で普通盛り、大盛り、特盛りとある。私は大盛りを注文した。
ごはんの上に購入した刺身を贅沢にのせていく。
ちなみに、わさびや醤油は別料金なので、必要な人はごはんと一緒に頼むこと。
そして、完成した海鮮丼がこちら。
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圧倒的マグロの物量!!(笑)
訪れた12月はちょうど「ひがしもの」というブランド認定を受けたマグロが出回る時期。初冬に訪れる方はぜひ食べてほしい!
ちなみに、買いすぎでのりきらなかったため、残りは今日の夕飯に回す(笑)
食品ロスにならずちゃんと食べたので安心してほしい。
なお、購入内容は動画で見せているので、ぜひ視聴してほしい。
本当に楽しくて、美味しくて、海鮮好きにはたまらないので、一度足を運んでみる価値はあると思う。
食事後、預けた荷物を引き取って駅へ戻る。
どうやら循環バスに間に合いそうなので、慌ててバス停へ移動。
11時過ぎ、東塩釜駅に戻ってきた。
11時19分の仙台空港行きでホテルへ一旦戻る。
冷蔵品を持ち歩くのはさすがに危ない。
自然との共存を考える
ホテルへ戻り、余計な荷物を降ろして再度出発。
仙台へ戻る列車の中で、次の行き先を決めたのでそこへ向かう。
市営地下鉄宮城野通駅から荒井方面に乗車する。
ホテルビスタ仙台からは地下鉄仙台駅よりも宮城野通駅が圧倒的に近い。徒歩1分で着く。
荒井駅まで地下鉄に乗ったら、そこから市営バスに乗り換え。
バスに揺られること約20分、海岸にほど近い「震災遺構仙台市立荒浜小学校前」で下車。
東日本大震災の遺構「仙台市立旧荒浜小学校」に到着した。
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東日本大震災当時、私は小学1年生で、4月から2年生になるところだった。
小学校の遺構を見ると、少しでも震災について考えることができると思い訪れた。
校舎外観を見る。
2階の外階段の踊り場、フェンスが壊されている。
おそらく波の力に負けてしまったのだろう。
津波は2階の高さまで押し寄せたという。
ここは海岸から徒歩10分ほど離れているが、こんなに離れていても2階まで津波が押し寄せるのかと恐怖に思う。
私は初めて震災遺構を訪れたが、初めて間近に見る津波の脅威の跡に心が痛む。
ここにいた小学生はどれほど怖かっただろうか。
震災当日の夜、地震速報の音がずっと鳴り響いていて私は怖くてヘルメットをして寝た記憶がある。
それと比較にならないほど、恐ろしく寒い夜をここの子どもたちは過ごしていたのだろう。
中も天井が壊れていたり、教室が汚れていたりと、当時の様子がそのまま残っている。
中に入ることで津波の脅威、そして津波対策が如何に重要かを知ることができる。
ここは無料で入れるので、ぜひ一度訪れてほしい。
旧荒浜小学校から海岸沿いへ歩くと、住宅基礎の震災遺構が見られるようだ。
バスまで時間があるので行ってみよう。
綺麗に整備された道路を歩いて10分ほど、駐車場と震災遺構住宅基礎の看板が見えてきた。
ここは元々住宅街だったようで、津波でほとんど流されてしまったようだ。
削られた大地、残された小物、斜めになって残された風呂場らしき部屋。
写真で見るだけじゃ伝わらない、リアルで見ないとわからない痛々しい跡が残されている。
住宅基礎は防波堤の目の前に位置する。
そこは何度も津波が押し寄せ、その度に対策が施されてきたようだ。
しかし、東日本大震災はそれを超えてきた。
住宅基礎の跡地に住宅があったことを想像できるだろうか。
どんな人が住んでいて、どんな暮らしを送っていたのだろうか。
いろいろ考えながら見学した。
住宅基礎を見た後、防波堤にある階段を上り、海を見る。
海なし県の埼玉県民は海にあこがれを抱く人が多いと思う。
私たちと自然は共存し、私たちは恵まれている。
空も、海も、大地も、森も。
でも、時に自然は私たちを呪う。
大雨、津波、土砂災害、地震……。
自然との共存、震災の伝承、復興とは何か。
それらを考えさせられる2日目だった。
3日目に向けて
さて、そろそろバスの時間が迫っている。
ここは1時間に1本なので、逃すと1時間待ちになってしまう。
冬の15時頃、そろそろ陽が沈み始める。
さあ、そろそろ帰ろうか。
来たルートを戻り、仙台市内にかえってきた。
朝聞いた「岩泉ヨーグルト」を購入し、ホテルへ戻る。
明日は朝8時にチェックアウトしないと特急に間に合わないので、さっさとご飯を食べて寝よう。
ホテルの部屋で昼の残りの刺身を食べ、明日に備えて荷物を少しまとめておく。
大浴場で入浴し、早めに就寝するのだった。
つづく