太平洋フェリーに乗船してきた話(1)恐怖の飛行機と前泊編
はじめに
10月2日(月)~6日(金)で過去最長の旅行へ出かけました。
特に行き先という概念はなく、目的は『日本最長航路』を誇る太平洋フェリーに苫小牧から名古屋まで乗船することでした。
今回から5回にわたり、そのレポートをお届けします。
まあ、第1回である今回はフェリー要素皆無ですが(笑)
ただ、ものごころがついてから初の飛行機搭乗ということで、怖がりな私の恐怖が伝わればいいなと思います。
事前準備
9月末、旅行が決まってからは慌ただしく準備をした。
プランとしては10月2日に飛行機で札幌まで移動して前泊、3日の午前は札幌を少し観光してから夕方に苫小牧へ移動しフェリーに乗船、4日は仙台港で一時上陸できることを利用して仙台港周辺を散策、5日は名古屋に到着して昼食を食べた後少し観光して宿泊、6日はただ帰ってくるという予定だ。
決まってすぐに飛行機を予約、そして所沢駅からの空港連絡バスとフェリー、ホテル、帰りの新幹線と西武線の特急を予約した。
空港連絡バスはローソンで支払いが可能だが、地元飯能はファミマ天国でローソンが近くになかったためわざわざ所沢まで予約に行った。
本音は環境配慮で新幹線と特急を使って札幌まで移動したかったが、あいにく新幹線の空席状況が良くなかったためあえなく羽田空港から飛行機を利用することに。
飛行機に乗った記憶は本当に片手で数えられるだけだし、ましてや一人で乗るなんて初めてだから手荷物の準備から大騒ぎだ。
「これはどうなのか」「あれは持っていっていいのか」とひたすら調べて確認する繰り返しだった。
また、フェリー乗船時の必須グッズも一部用意した。
用意したのは以下のグッズ。
サンダル
酔い止め
バスタオル(入浴用)
今回予約したのは個室だったためサンダルは普通であれば要らなかったが、大浴場で自分のサンダルがどれかわからなくなりそうなのと歩きやすさを考慮してクロックスもどきを持っていった。
また、シャンプーとリンスは札幌で調達することにした。
飛行機の手荷物の液体に引っかかってしまわないか心配だったためだ。
そんなこんなでバタバタと準備を進めた。
10月2日(月)初日
6時前に自宅を出発!
朝6時前、母親に送迎してもらい飯能駅へ。
乗車電は6時半頃だが朝食を購入する必要があるため早めに到着した。
駅前のファミマで朝食としておにぎり2個を購入した。
想定より早く買い物が終わったため、1本早く電車に乗って所沢駅へ向かうことにした。
6時17分、いよいよ5日間にわたる旅が始まった。
飯能駅に帰ってくるのは4日後、しばしのお別れだ。
所沢市長選を目前にした所沢駅東口から羽田空港へ
電車は予定通り所沢駅へ到着した。
西武線とも4日後までしばしお別れだ。
フェリーへの期待と飛行機への不安を胸に所沢駅東口に降りると、何やらピンク色のジャンパーを着た集団が(写真はないが)
所沢市長選がちょうど迫っていた時期だったので、駅頭活動だろう。
ある意味にぎやかな所沢駅東口でおおよそ1時間ほど、空港連絡バスを待った。
バスは東所沢駅を10分ほど遅れて経由し、関越自動車道と首都高速を経由して羽田空港第1ターミナルへ到着した。定刻より早めの到着だった。
羽田空港は第1ターミナルだけでもかなり広いと感じた。
今回搭乗した飛行機は北側から出発するが、おおよそ中間から南側にバスが停車したのでスタッフに聞くまで入口がわからなかった。
早めに到着したが、正直行くところもないし搭乗手続きにどれほど時間を要するかわからなかったためさっさと手続きすることに。
羽田空港で2時間待ち。昼食も食べた
今回は羽田空港12時20分発の新千歳空港行きを障害者割引で予約したため、自動チェックイン機が利用できなかった。
でも、むしろその方が好都合だった。なんせ飛行機に一人で搭乗するのが初だったため保安検査場がめちゃくちゃ不安だったからだ。
有人窓口のスタッフさんが「何かお手伝いはありますか?」と聞いてきたので「保安検査が不安だ」と言ったら、わざわざ案内してくれた。
案外言ってみるものだなと思った。鞄から出さなければいけないものや出さなくてもいいものをひとつひとつ聞いても丁寧に答えてくれた。おかげでスムーズとは言えないかもしれないが安心して保安検査を通過できた。
保安検査を通過した時点で搭乗開始まで約2時間あった。と言っても行く場所はなかったためとりあえず搭乗口周辺にいた。
ただ、搭乗口周辺は私の乗る便の前に沖縄方面の便が出るらしく、椅子は混みあっていた。
沖縄方面の便が出た後、椅子が空いたのでコンセント付きの椅子に座っていた。スマートフォンの充電をしながら待つことができるのは良いなと思った。
11時前、少し小腹も空いてきた。
おなかいっぱいで飛行機に乗るのは良くないが、逆に空腹すぎても体調が悪くなるだろうと思い、軽くご飯を食べることにした。
近くに11時から開く店があったのでそこで軽めの昼食だ。
搭乗口周辺にあった「七だし屋」という店で昼食。
食べすぎは良くないと思ったので七だし中華そばのハーフサイズを注文。
素朴な味だったがおいしかったし、程よくおなかも落ち着いた。
いよいよ搭乗! 離陸! 北海道へ!
ご飯を食べ終えて店を出たら、搭乗する飛行機が準備をしていた。
目前に迫った搭乗に不安と恐怖が募る。
なんせ高所恐怖症だから、ジェットコースターとか乗れないタイプが今回無理やり飛行機に乗るようなものだから。
そして12時頃、いよいよ搭乗が始まった。
私は窓側なので優先搭乗の次に機内へ入った。
いきなり荷物収納でパニックになったが、なんとか座席に座ってシートベルトを着用した。
そして全員が搭乗したのち、飛行機のドアが閉まった。
これでもう新千歳空港までここを出ることはなくなった。
12時20分、飛行機は定刻通り動き出した。
と言っても離陸まではもう少し羽田空港内を走行しなければならない。
羽田空港は広いなぁ。
そして、離陸の時は来た。
こんなにスピードが出るの!? と思いながら飛行機は助走をつけて一気に離陸した。
やっぱり離陸の瞬間が一番怖かった。
夢の国や東京の街並みを真下に見ながら高度は上昇し、一気に雲の上へ到達した。
雲の上は幻想的だった。
地上がちっぽけに見える。地上で言えば天気は悪いが、これはこれで良かったのかもしれない。
機内ではキットカットが配られたが、食べる心の余裕がなかった。
そして新千歳空港に定刻通り……とはならなかった。
さすが大ターミナル。着陸の順番待ちがあるそうだ。
そのため搭乗した飛行機は10分ほど遅れて到着した。
新千歳空港に着いた瞬間、私の身体は緊張がほぐれたのかガタガタだった(笑)
ついにやってきた北の大地。まあ、滞在はわずか2日だけど。
札幌で1泊。夕食はどこへ?
空港で預けた荷物を受け取った。
足がガタガタでゆっくり歩いたので手荷物受け取り場についてすぐに手荷物が出てきた。
そしてここからはJR北海道で札幌駅へ移動する。
快速だから指定席ないだろうし立つだろうなと思っていたら、なんだか指定席があるようだ。
これは利用しなきゃと思わず課金して指定席へ。
指定席は月曜にもかかわらず満席だった。
大きな荷物の収納スペースもあり、快適だった。
そして札幌駅に15時半過ぎに到着。
疲れたのでさっさとホテルにチェックインだ。
今回札幌でお世話になるのは『ホテル法華クラブ札幌』さん。
大浴場があるから選んだという単純な理由だ。
チェックインして大きい荷物を部屋に置き、お昼が軽かったので早めの夕食へ。
今回は北海道ならではの店に行きたいと思い、札幌駅ビル内の回転寿司へ。
今回は「回転寿司根室花まる ステラプレイス店」で夕食だ。
人気店なので多くの人が待っていた。
並んだかいがあり、とてもおいしかった。北海道はネタの新鮮度が違うなと思った。
1日目終了! お疲れ様!
回転寿司で食事後、ホテルへ戻り入浴を済ませ、この日は明日に備えて就寝した。
ここまででも約3400文字も書いてしまいました。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
次回、10月3日編でまたお会いしましょう。