究極合体がだめな理由
初めましての方は初めましてhitoです。ご存知の方はお久しぶりです。
最近YouTubeの方で動画投稿を始めたので諸々の執筆活動が停滞していました。ただまあ、そろそろ何か記事を書き始めなければなと思っていたところに降りかかったのが上記問題です。
僕はあらかじめ言っておくと"究極合体デジモンへの融合"(以下究極合体)は使う側のプレイヤーです。基本的にルール上の制約がない以上、TCGにおける最大目標であるゲームに勝利するためには使えるべきものを全て使うのが当たり前だと思っているからです。
ただ、そんな僕でも究極合体はヤバすぎるカードだと思っています。何故そう考えるのかをこの記事では解説していきたいと思います。
①使用コストの問題
究極合体は使用コスト0でありながら進化コストを-6するカードです。たしかに特定のレベル帯かつ白のカードがないと打てないカードではありますが、実質1枚で6メモリーを生むようなカードはデジカにはありません。あの"秘めたる力の発現"でも5メモリー分なのです。特定条件下とはいえ制限カードであるそれを超えてしまうコストパフォーマンスは異常と言わざるを得ません。
②白のカードが増えすぎた
究極合体が出た当初白のテイマーも同時に登場していますがそれから10ヶ月ほどが経過した今、白テイマーのみならず白のデジモンもかなり増えました。5弾環境ぐらいまででいえば、白といえば殆どがレベル7デジモンのことを指していましたし、例外的にディアボロモンがいるぐらいでした。それが今ではシスタモンズやボコモン、ネーモンといった優秀な低コストサポートデジモンというのも登場し、白確保はテイマーだけではなくなっています。また、白テイマー自体も増えており、特にアナログの少年はその特性上、トラッシュを増やすギミックと相性が良く、出た当初からオメガモンズワルトと究極合体との組み合わせでかなり地位を築いています。
このように白のカードが増えたことで究極合体は打つことが簡単になっており、トラッシュを増やすギミックと相性の良いアナログの少年とは特に強力なシナジーを生み出せるカードとして活躍しています。
③スサノオモンで全ての前提が崩壊
究極合体はそのデザイン上かなりの制約があった上で、1枚で6メモリー分という破格のコストパフォーマンスを生み出すことが許されるカードです。その条件が、
1.レベル6デジモンを用意する
2.白いカードを置く
3.レベル7デジモンを手札に用意する
この3つの条件を揃えて初めて許されていたカードだったのです。
特に1.レベル6デジモンを用意するのはまあまあ大変で、バニラ(テキストなし)カードを使って最小コストで進化していっても5メモリーは必要であり、そこに2.白のカードを置くの条件も合わされば最低でも7メモリー分の用意が必要とされます。つまり究極合体そのものは0でも、それを使う裏では7メモリー分の要求をされているからこそ、1枚で6メモリー分の働きが許されていたわけです。
その前提をスサノオモンが崩壊させました。
スサノオモンはレベル6としてテイマーを扱いながら進化できるため究極合体の要件に引っ掛かるカードであり、それ故にデッキの中にレベル6のデジモンカードを必要としません。その結果テイマーの用意に進化コストを合わせてもわずか3メモリー分です。
デジモンカードゲームにおける基本として、レベルを2から順に重ねて強くしていくという"育成"が鍵となるゲームですが、この育成をスサノオは必要としないのです。そしてレベル6、ましてやレベル5すらも減らせてしまうということはそれ以下のレベル3.4のカードでデッキを固めることができてしまうため事故率を下げます。
事故率を下げる=デッキが動かしやすいということになるため、この時点で順当進化のデッキは事故率の面では太刀打ちができません。その結果環境から順当進化系のデッキの多くは姿を消しました。
前述のアナログの少年とスサノオモンの噛み合いは当然良く、ただデッキを動かしている過程で究極合体スサノオモンの組み合わせに辿り着けてしまいます。もちろん絶対ではありませんが、ドロー性能のある青、耐久力のある黄色がそれらの用件達成を簡単にしており、結果として今のハイブリッド環境の全盛があると思います。
※追記
育成の過程を飛ばしてるとはいえ、適正なコストを払っているのならばスサノオモン自体はまだ対処可能なので許せると思いますが、適正でなくしているところに究極合体のヤバさを感じずにはいられません。スサノオのみならず今後出てくるレベル7全てに影響することを踏まえるとスサノオモンではなくこちらが問題だと思っています。
④終わりに
ハイブリッド体もスサノオモン自体もカードとしては面白いです。
デジモンカードゲーム黎明期にやっていた方ならご存知でしょうが、3弾くらいまではテイマーは正直邪魔な存在でした。それが今となってはあらゆるデッキに使われていますし、ただデジモンを投げ合うだけのゲームから1歩進んでカードゲームらしい幅のある遊びができるものになっていると思います。その要因としてはやはりハイブリッド体の存在抜きには語れないと思っています。
ただ、究極合体からのスサノオモンの動きは余りにもデッキを固定化させプレイヤーを飽きさせるものだと思います。スサノオモンを使えば当然ハイブリッド体が中心となり、新しい弾のカードが台頭しません。もちろん0ではないでしょうが、最低限スサノオモンのカードパワーを超えてくるようなレベル6以上のデジモンをデザインしなければならなくなり、カードの強さはインフレの一途を辿るでしょう。
あまりに早いインフレはサービスの終了も早めます。ブシロードから販売していた、バディファイトという出た当時超人気ゲームがたった5年で終わった原因もこのあまりに早すぎるインフレが一つの要因でした。デジモンカードはキャラクター性の強いゲームなのでまだマシと言えるでしょうが、この状況を野放しにしている限り超インフレは止まらないと僕は断言します。もしくはスサノオモンばかり使われてゲームが過疎化するのどちらかでしょう。
いずれにせよ、究極合体が残っているということは、サービス終了が早まる原因になるというのが僕の主張です。どの程度理解されるかはわかりませんが、僕はデジモンで育った人間でデジモンが大好きであり、このゲームが長く続く続いて欲しいと思っています。だからこそ究極合体は規制すべきであると、そう考えます。
それでは。
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