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4月のいろいろ(2024年)




お仕事


4月前半は比較的ゆっくりしていました。

4/24には、ピットインで『Dot』のフルメンバーでのCD発売ライブがありました。
とても充実した時間でした。お越し下さった皆様、ありがとうございました。
この編成でのライブは3回目でしたが、初めて来られた方が口々に「CDと別物」とおっしゃって下さって、体感して頂けて嬉しいです。
CDも相当良い音で録音できていますが、この+3編成はドローン、間、音色による「感じ合う」アンサンブルを大事にしているので、ライブハウスという楽器・共鳴する空間の中に同席してもらうと、また感じ方が変わると思います。
イレギュラーな楽器セットのアンサンブルは、音の向きがいびつなだけに立体的に膨らみ、引っかかりができるので、結果的に独特の音場作りに大きく作用しているなと、あらためて思いました。
『Dot』収録曲と、今年リリース予定の後編アルバムに収録している曲を中心に演奏しました。写真は撮ってません。しかし、アンサンブルの皮膚感覚、残り香を感じているので、それで充分だと感じています。
続編アルバムを秋にリリースする予定ですので(『Dot』と同時にもう一枚分、録っています)、秋以降でまた6人編成でライブをしたいと考えています。
沢山の方にライブでこの音場を聴いて頂けたらと思うのですが、いかんせん6人でツアーはなかなか厳しく、東京のみになると思います。(予算など企画に必要な資料は用意しているのですが、こんな暗いよくわからない音楽で誰も買ってくれないと思う!ご興味お持ち下さる企画者さんがいらっしゃったらぜひ)
11月にはトリオのみでツアーを計画中です。


4/29、30は、長野2Daysでした。

1日目のStoryhouse Cafe & Barは、松本の市街地にあり、とても開放的で素敵なお店でした。2日目の伊那のPlatは、久々にお邪魔しました。
3人で曲を持ち寄ってのセッション、楽しく演奏させてもらいました。

中島仁bass、橋本学drums


当然のことながら、松本の名店エオンタにも行きました。
なんとすでに『Dot』をセットして下っており、感無量でした。

昨年7月に行った時にエオンタのことを書いたなと思って、先ほど遡って確認したら、7/28のこちらのページにこんなことを書いていました。

「私にとって最高のジャズ喫茶です…圧倒的チャンピオン、存在してくれてありがとうございますレベルで好きです。
こんなお店でかけてらえる作品を、作りたい。
この前録音した今度のアルバムは、やっと少しは恥じないものになったのではないかな、などと酔っ払いながら少し思っていました。数々の厳しい音源に育てられてきたので、どこかの有名フェスとかクラブに出るとか、商業的に良い結果を出すことが目標じゃなくて、こういうお店で長きにわたってひっそり音源がかかるのが私の一番目指すところだなー、と心から思います。」

まあ、ずっとこんな感じで生きています。
ジャズ喫茶って、なんて文化的な場所でしょうね。
一時の消えゆく音楽、ミュージシャンは二度と同じことを演奏しない音楽を、良い音で聴く。この場所でしか味わえない音があるし、まさに「再生」の場なんですよね。
実は少し前に、アメリカのメディアのインタビューで、女性ジャズミュージシャンの働く環境やジェンダー問題についてのインタビューがあったのですが、「(ジェンダー問題としての)同業者のメンターはいましたか?」の問いについて、「直接習ったわけではないけれど、大西順子さん、橋本一子さんの存在は、ロールモデルとして非常に大きかった。二人の音楽性とその活躍がなかったら、まず活動を続けていなかったと思う。その先の人生に希望が持てた。」ということを回答したんですね。
回答を送ってから思い出したのですが、ロールモデルといえば、Nathalie Loriersの存在も非常に大きかったなと、思い返していたところでした。
このナタリー・ロリエはベルギーのピアニストですが、実は『I'm Missing You』の初期プレス盤のライナーノートを書いて下さった方がエオンタの常連さんで、「エオンタでこんなの教えてもらった」と教えて下さったのが、ナタリー・ロリエの『Silent Spring』。衝撃でした。こんな尖った面白い盤を女性が作っていて、しかもいわゆる当時言われていたような「男勝り」的なタッチではなく、ごく自然に演奏している姿勢が本当に新鮮で、自分の指標が見つかったところがあったんですね。ナタリー・ロリエの『Silent Spring』と『Walking Through Walls Walking』を滅茶苦茶な回数聴いており、そのきっかけの大元は、エオンタだったんですよ。


書き物はこちら。
かなり沢山読まれたようです。





映画・ドラマ


『ゴジラxコング 新たなる帝国 IMAX(字幕)』

ゴジラとなると、やはり初日初回に行ってしまいましたよ。
いやー馬鹿でしたねえ。何回もかなり爆笑しました。最初のコングの日常シーンとか、それ要る?みたいなサービスカットがあったりで、ハリウッドってやっぱりゴジラよりコングが好きですね。
ゴジラが最初から激おこ状態でしたが、渡辺謙に寝ぐらをぶっ壊されたので、あそこで寝てもまあ仕方ないですね。ゴジラがビョーンと綺麗なフォームで飛び込みする画が忘れられません。
というか、映画開始前の予告編が猿の惑星で、映画館も猿の惑星だらけで、ゴジコンもほぼ猿映画で、どれだけ猿を見せられるのだろうか、と思いました。

『SHOGUN 将軍』ディズニープラス視聴

最高のドラマでした。
8話、9話は特に本当にもう凄くて、西岡徳馬、アンナ・サワイをはじめ、俳優さんたちの力と丁寧な描写に、圧倒されました。
見てない方はぜひ見て…!
本当に毎週楽しみに見ていたので、終わるのが残念でしたが、10話の無常感のあるラストも素晴らしかった。こういう静かなラストって、いいですよね。


『シティハンター』Netflix視聴

鈴木亮平力(ちから)でもっていましたね。
鈴木亮平の信頼感すごいですね、私、『孤狼の血』であまりにも素晴らしい演技で、その後『変態仮面』も観たのですが(笑)、不思議と嫌な感じしないので、冴羽獠も大丈夫でした。いや、大丈夫じゃないと思うんですけど、鈴木亮平がやっているから大丈夫でした。

4月末から5月にかけてツアーをしていまして、まだその途中なので、あまりちゃんと書けておらず、後で思い返したことがあったら追記します。

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Hitomi Nishiyama 西山瞳
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