高槻ジャズストリート
三度目の緊急事態宣言で、また仕事が沢山キャンセルになりました。
特に、毎年恒例のGWツアーが無くなったのが寂しい。毎年、長野、名古屋、大阪、岡山や広島や博多に行くこともありましたが、この時期はツアーをしていました。それも今となっては幸せなことだったなと思います。
今年は、大阪のロイヤルホースと高槻ジャズストリートで、私のバンドのパララックスで演奏する予定でした。久々のパララックスのライブで、暗譜の練習を3月からしていたのですが、曲も覚えたというところでこの事態でキャンセルになりやる気が砕け散った感じで、今は地味なスケール録音練習ばかりしています。しばらくやっていないバンドでしたから、比較的長い期間準備していたので、意外と心のダメージがあるなと感じました。
とは言いつつも、GWは東京にいてもわりと仕事が多くなって、原稿書きもいくつかあり、下準備に音源を聴いたり、自分のアルバムのミックスダウンの作業があったり、空いた日には自宅からの配信ライブもして、意外と忙しくしています。
本題です。
2年連続でキャンセルとなった、高槻ジャズストリート。
とても大きな規模のジャズフェスティバルなのですが、何が大きな規模かというと、出演者が滅茶苦茶多いのです。プロからアマチュアまで、何人出てるんでしょうか、会場数も多く、全て入場無料の投げ銭で開催。パンフレットを見ると、会場も出演者も多すぎてどこに行けばいいかわからないほど。
私は20年ぐらい前の第2回目から出演しており、最初は商店街が始めた小さなお祭りだったのに、こんなに大きなイベントになるとは思ってもみませんでした。
今も毎年手弁当で行っています。大きくて立派なステージで演奏させてもらっていますが、アテンドが付くわけでもなし、報酬が出るわけでもなし、単に好きだから演奏に行っています。楽しいんですよ、文化祭みたいで。あちこちで打ち上げもしていますし、しばらく会わないミュージシャンにもたくさん出会えるし、私にとって、お金じゃない価値があります。
ここ最近はNHORHM(ヘヴィメタルの曲ばかり演奏するピアノトリオ)で参加しておりました。
こちらは数年前、屋外会場のステージから。これだけ観客がいる状態ですし、大阪の感染状況を考えると、流石に今年も開催は厳しかったと思います。
このイベントは、ボランティアと募金、Tシャツ販売、スポンサー集めで成り立っており、今年は直前のキャンセルで去年以上に損害が大きかったと思います。
もし良ければ、オフィシャルサイトからご支援が可能ですので、この素晴らしいジャズフェスティバル、高槻ジャズストリートにご支援をよろしくお願いいたします。
昨年の支援プロジェクトのための動画
高槻ジャズストリートに言及した昨年のインタビュー
高槻ジャズストリートの思い出は沢山ありすぎるので、今思い出せるものだけ箇条書きにしてみます。
・最初は銀行の前の駐車場みたいなところで、エレピで演奏
・土建屋の砂利の駐車場にベニヤ板を引いた上に設置のエレピ(ペダルなし)で演奏
・パンパンに客入れした会場にドラマーが遅れて入り、スネアしか置けずスネアのみで演奏
・ゴスペルグループ J's Motherで噴水前で超盛り上がり
・歌伴と自分のバンドでかなり多くステージに出た年があり、JRと阪急を行ったり来たり
・開演前にpfダン・テファーを見かけて声をかけたら、bハチさんのアルトのケースを目に留めて、リー・コニッツの借り物の楽器の代わりになるかもとコニッツがハチさんの楽器を試奏、その後コニッツのステージを真横でバンド全員で鑑賞
・ds池長さん、会場に設置してあったドラムセットがロックセット(大きいドラムセット)で、大きく演奏キャラが変わる
・パララックスで野外ステージで突然めちゃめちゃ豪雨
・NHORHMで出演の時、ds東原力哉さんの出番の前で、ds橋本さんが力哉さんからスティックをもらって少年に戻る
・CD物販で「西山さんの曲の、”ペペロンチーノ”の入ってるのを下さい!」とおっしゃる女性、正しくは「ペスカドーレ」です
・「Travels」の歌抜きメンバーで演奏した後、お客さんに「速いのもやってーな」と言われる(結構速いテンポのものもやってましたが、速く聞こえなかったということは我々にとっては素晴らしいこと、褒め言葉)
・NHORHMの時はメタルTシャツ着用で来るお客さん多数、ステージから明らかにメタルの黒Tが見える
・は〜や〜く〜行け〜をジャズフェスで鳴り響かせる
・as宮崎隆睦さんとNHORHMのステージで、ガチのフュージョンプレイヤーとのMr.BIGにメンバー大興奮、その後のステージで宮崎さんがビッグバンドと宝島を吹いていて、橋本さんが「本物の演奏やあ〜」と感激
・パララックス+gt馬場孝喜、メンバー全員セッティングと撤収とサウンドチェックが秒で終わる (この人たち皆早いんです)
・翌日に移動がなければ久々に会ったミュージシャンたちと深夜まで路上で打ち上げ、何割かはこのために参加してます
来年こそ開催できたらいいなと願っています!