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10月のいろいろ(2024年)


演奏

『Echo』が発売になりました。
沢山聴いて頂いて、本当にありがとうございます。
配給元から「オリコンにチャートイン予定なので、データシートを提出してもらえますか」と連絡がきた時は、ちょっと嬉しかったです。

もちろん、売れている枚数と音楽の価値は全く関係ありません。
しかし、Meantone Recordsは2020年『Vibrant』MT-08から独り立ちして、自分親方でやっているもので、そこからは初めてのチャートイン、週間アルバム248位でした。(300位までが公表されます) 
オリコンランキングに全くの個人でチャートインしているものは、ほぼないと思います。他者が制作し宣伝しないと、普通は売れません。ということは、これまで聴いて下さった方々に長く支えて頂いているということです。ありがとうございます。ここまでの活動の通知表をもらったような気分になり、嬉しく思いました。

とはいえ、枚数を見ると驚くほど少なく、過去に同じぐらいの順位だったものと比較すると、10分の1の枚数なんです。
個人でやっているので一応なんとかなっていますが、やっぱり今後は同じ形では難しいなと、改めて実感しました。

それから、CD制作は一人でできるとしても、宣伝は他者が入らないと本当の意味で新しい出会いは生まれないので、その点も強く実感しました。
こうやって客観的に考えることができるのも、この作品が1年以上前に録音されて、もうすでにフィジカルな記憶が薄くなっている作品だからだと思います。

どこかの雑誌レビューには、「これが最後」と書かれていますが、引退しません(笑)。もう、嫌だなあ。どこかだけ切り取るのは。
音楽ビジネスの変化を考えると、今後は今までと同じようにはできないから、大掛かりに録音して発表してということを毎年のようにやるのは、おそらく最後になるだろうという気概で作った、ということをあちこちで言って、書いてるんですけどね。

来月11月は、レコ発ツアーもあります。
東京からメンバーを連れてツアーするのは、コロナ前以来です。
しばらくツアーしない間にホテル代が爆上がりしていて、時の流れを感じています。
松本、名古屋、大阪、ぜひいらして下さい。


ライブは、10/1の柏Nardisでの秋元修セッションが、変な曲ばかり、当日リハでやって、楽しかったです。

恒例の、おかやまジャズストリートにも行きました。
1日目の晩にセッションをするのですが、今年は学生も多くて楽しかった。



書き物


Joonas Haavisto『Inner Inversions』 [BLUE GLEAM]
(2024年10月30日発売)
ライナーノートを書きました。

今月の連載



映画・ドラマなど


『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

前評判から、行きたいと思っていました。
IMAXとかではなく、通常の映画館で見たのですが、音が凄くて、終わる頃にはぐったりしていました。
キルスティン・ダンストの生きながら死んでるみたいな顔、すごいですね。
カメラに詳しい夫の、カメラ視点の解説が面白かったです。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

見事な転落映画でした。
映画の内容よりも、私は音楽がとても気になりました。
ジャズではお馴染みのスタンダードナンバー、ミュージカルナンバーが、とっても不穏にアレンジされ、転落の文脈の中で使われていきます。

レディガガのインスパイア・アルバムも素晴らしかった。


『ロスト・フライト』Amazonプライム鑑賞

これ、劇場公開時に観たかったのですが、近所のシネコンでやっていなくて、結局観れなかったんですよ。マイク・バニング映画、観たいじゃないですか。
観てる間中、マイクバニングと思ってるけど、この人本名何だっけ?と考えていました。ジェラルド・バトラーです。すみません。
でも、マイク・バニング航空機長編、マイク・バニング潜水艦長編、みたいな感じで観てますよね?


『マッシブ・タレント』Amazonプライム鑑賞

ペドロ・パスカルが好きなんですよ。
GOTのオベリン役で、ぐっときました。最近のニコラス・ケイジ映画の中では結構面白かった方では?


『落下の解剖学』Amazonプライム鑑賞

こちらも公開時に観たかったけど、近所でやっていなかった映画。
サスペンスかと思ったら、違いました。めっちゃフランス映画。
この心の嫌さとわかりあえなさ、嫌ですねえ。それが面白い。かなり面白かったです。夫婦で観たくない映画ですね。

『ガンダム:復讐のレクイエム』ネットフリックス鑑賞

最初、こんなCGバキバキのアニメを見れるのか不安でしたけど、超面白かったです。戦争映画。ザク格好良い。グフも。ガンダムは、怖い。
途中でジャンクで組み立てたやつとか、欠損したモビルスーツとか、とても良かったです。



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Hitomi Nishiyama 西山瞳
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