トラック一周のお礼
もうすぐ『Echo』リリースですが、その前に書きたいことがあり、少し長いですが書かせてもらいます。
まず最初に、『Dot』と『Echo』は、私の演奏活動、共演者との出会い、リスナーとしても含め、全ての音楽活動が結実したアルバムだと、実感しています。
もちろん自分の稚拙な部分も含んでいるのですが、それでも、2枚通して自分自身に全く嘘をついていないので、出来不出来以前に〈これは私である、それ以上でも以下でもない〉と、思う作品を作ることができて、満足しています。
2004年に『I'm Missing You』を自主製作でリリースしてから20年、当時から聴いて下さっている方も多く、一本道ではない活動をしているのにここまで長く聴いて下さった皆さんには、本当に感謝しております。
ひっそりと、優しく支えて下さっているように感じています。
本当に、色んな寄り道をしています。(寄り道レベルではないのですが)
ずっと濃く聴かないまでも、時々離れつつ、時々戻ってきつつ、そんな方の存在も本当に嬉しい。ライブに来なくとも、CDだけずっと聴いて下さっている方も沢山。だから私は、コンスタントに年に1枚のアルバムを発表し続けてこられました。
途中のいろんな寄り道先で出会った方々も、新しい風を吹き込んでくれて、とても感謝しています。思ってもなかった視点で感想を伝えてくれて、いや、感想って言葉で伝えるだけじゃなくて、あなたがそこにいるだけで伝わることが、沢山あるんです。感じています。
SNSは疲れるので適度な距離感でやっていますが、その中での様々な応援には、とても感謝しております。
20年経ってできた作品が『Dot』とこれからリリースする『Echo』なのですが、企画最初から〈もうこれが最後になってもいいかな〉という気持ちで制作しているので、なんだか一回終わる感じがしている、というのが正直な気持ちです。
なので、支えて下さった皆さんに、今、御礼を伝えたい。
それを強く思っており、あらためてこちらに書いた次第です。
えっと、なんの重大な病気もしていませんし、心も健やかです(笑)。
なんでこんなことを書くかといいますと、
2004年の『I'm Missing You』リリースが9月25日、
2006年のデビューアルバム『Cubium』リリースが9月20日、
ついでに、契機となった横濱ジャズプロムナードコンペティションも9月30日だったかな、とにかく私は9月にスタートしているという認識で、2024年9月の今、トラック一周して戻ってきたような気分でいるんですよ。
アルバムで言えば、最初の『I'm Missing You』が自主製作で、次の『Cubium』が大きな会社と専属契約でメジャー配給、その後『Music In You』からインディーズ大手で自由度を持ってやらせてもらって、やり手のインディーズでメタル企画なども自由にさせてもらって、現在は一周回って自主製作に戻りました。
それは、今までにお世話になった業界の先達からやり方を学んで、やりたい事が自分でできるようになったから。また、これまでのファンの方々の支えという蓄積があって、独立して自分でできるようになったからです。
大変だけど、人脈もノウハウも、最初の自主製作とは蟻とゴジラぐらい違います。
私は、〈バースデーライブ〉とか、〈デビュー何周年〉とか、そういうのが超がつくほど苦手なので、しません。
人のは素直におめでとうって思うんですけど、自分の節目に関してはただの数字にしか思えなくて、特にイベントをするほどの感慨がないんです。
そういう私でも、今年はぐるっと一周したなと、大きな節目に感じています。
たぶん、演奏やCDリリースのこと以外に、ピアノを買ったことと、伊藤政則に会えたことも大きいと思います(笑)。
イベントの形で感謝を伝えることはしませんが、自分一人の力では、絶対一周を走りきることができませんでした。
様々な形で聴いて下さる皆様、支えて下さる皆様に、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
記事や音楽を気に入って下さったら、サポート頂ければ嬉しいです。今後の活動に使わせて頂きます。