味気ないオンナたち【1】『曝け出す女』

近年SNSはわたしたちの日常になくてはならぬ存在と化している。情報収集やビジネス集客、プライベートな娯楽など用途は多岐に渡るが私たちの生活に欠かせないほどその影響力は凄まじい。

SNSを起点に自らをアピールし、ことごとくフォロワーを増やし、影響力という産物を手にし生活や人生さえも大きく変える者もいる。

"フォロワー数"
今やSNS黄金時代。日々、フォロワーやイイネ数を増やすために切磋琢磨している者は計り知れず、その手法も様々である。

特に女性でフォロワー数を稼ぐ1番手っ取り早い技は"脱ぐ"ことであろう。

若さや美貌を武器に視る者を甘く魅了し虜にする。カラダや若さ意外に魅力がない女が初期に手を出しやすいなんとも短絡的でイージーな手段である。

これまた実際にフォロワーやイイネ数が増えるから実に香ばしい。

(この場合、グラビアや自分の身体を資本として生業としており世間から需要がある美女(プロ)は除く。彼女達は美の象徴だ。)


その辺にいる何の取り柄もない無垢な女が数字欲しさに小手先の手段で脱ぐのとではその重みは違う。

数字を伸ばしたいがために背徳感やその危険性を顧みずいとも簡単に脱いでしまう女は非常に味気ないオンナだと思う。
なんの脈略も理由もないままグラマーの真似事をしてるようじゃ、その人自身の良さは何も伝わらない。

量産的な魅せ方は、画一的でしかなく、その他大勢として埋もれていく。それで得た数字はその人間にとって意味のある数値なのか。よくも悪くもSNSはわたしたちに夢を見させる。優越感に浸り、己の価値観が麻痺しそしてキモイオッさん連中に性的搾取をされまくり、THE END.

一昔前とは違い魅せ方は変わって当然だが、あまりにもSNS上で露出狂が出回り侵食している。脱がなくていい場面でさえ、身体を強調し、過度に自身のアピールに走る。

なんだかすぐに手の内を明かされる気分だ。
ロマンやミステリアスさなど存在しない。

ためらい、恥じらい、あどけなさ、、
といった甘美なロマンスが喪失している。

そして、自身のその行いに疲弊してネットから姿を消すグラマーは少なくない。

私は今までSNSマーケティングを学んでいたことがあり、手段の1つとしてそういう手段で数を伸ばすというのは重々承知でよくある話。更に言ってしまえばSNSなんて本人の好きなように楽しめばいいし勝手にどうぞという感じではあるが、

あまりにも露出の激しいポストはトラブルを誘発することもしばしば。

そして自身の魅力の無駄使いはしていては勿体ない。摂取されて浪費されるだけの女になるのは味気ない..
ただ、遊び心がなく堅実過ぎるのも味気ない。

全てはバランス、節度が大切。

SNSはわたしたちに何を与え、何を奪ってきただろう。
簡単に始められるからこそ、その沼は非常に深く"後始末"が容易ではない。