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ネット販売が、こんなにも嬉しいものだったなんて。

長谷川仁美／文筆家、ライター

スケートのある風景の一筆箋をつくったことをnoteに書いてから、2週間弱。やっと本日、9月2日AM11：00に、ネット販売開始となりました。

事前に告知したツイートや、連動させたnoteの記事を、たくさんの方が見てくれたことはわかっていました。

それだけでも相当に嬉しかったのですが、実際の販売となると、どこまでの反応をいただけるのかがまったく読めず、「売り切れちゃったらどうしよう」と思う日もあれば、「5冊くらいしか売れなかったら、この在庫をどうしよう……。子どもが大きくなるまでずっとこの一筆箋でお絵かきしてもらうことにすればいいよね」と思う日もあったり。

本当は、キリがいいから9月1日に販売スタートさせたかったのですが、諸々の手続きが間に合わず、結局9月2日になりました。9月1日は仏滅だったけど、2日は大安。六曜、全然気にしていなくて、結婚式も仏滅に挙げた（ような記憶）くらいなのに、なぜか今回は気になっていたので、これも結果オーライ。大安スタートで、よかったよかった。

初めてネットでモノを売ることにしたときに直面したさまざまな手続きや手間のようなものについては、今後noteにまとめようと思いますが、意外に意外と時間と手間がかかるものなんですね。ネット販売の準備、簡単といえば簡単ですが、そうでもなかったといえばそうでもなかったです。

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さて、そんなこんなを経ての本日。

朝、子どもを保育園に送り、さて、私の時間のスタートです。9時半ころからそわそわして、もう一度サイトをチェックして、洗濯ものを干したりして、急いてしまう心を落ち着かせるべくいろいろしてみましたが、どこか気もそぞろ。

なのに10時55分ごろ、急に送料の表記が気になって、ああでもないこうでもないと考え始める。が、あっという間に10時59分。

ネット販売なんだから修正はいつでもできる、とPCの右下の時間表記を睨み、11時になった瞬間に、一筆箋（横バージョン）の、0にしておいた在庫数を一定の数に変更。つづいて、一筆箋（縦バージョン）の在庫数を一定数に変更しました。（在庫０にしておくと、SOLD OUT表記になるので、商品詳細は見られるけれど買えない、という状態になります。）

これで、販売スタートです。

そして、ただただ、「その時」を待ちました。

その時がやってきたら、メールが来るはずです。昨日、事前に自分で購入してみたので、メールが来ることはまちがいありません。メールはスマホに転送していて、スマホは今手元にある。だから、メールが来たらすぐに手元のスマホがブルブルする……はずなんです。

でも、部屋にあるのは、静けさのみ。

「そうか、誰も買わないのかもしれないよね、そうだよね」「もしかしたら11時っていう時間が悪かったのかな、みんなお忙しいし」などなど、これほどまでにぐわんぐわんと揺れる時間、大変に久しぶりな感じ。

ですが4分後、「その時」は訪れました。

ブルブル！　「アイテムが購入されました！」のメールです！

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ほっとしたのと嬉しいのとその他もろもろで、驚くくらいにホットでエモーショナルでアメージングなフィーリングでいっぱいになりました。

11時4分に最初に買ってくださった方、本当にありがとうございます。この気持ち、忘れません。部屋の中でひとり、PCを前に感無量になっていると次々に「アイテムが購入されました！」のメールが受信されてきます！！

ああそうか。住所などなどを入力するのに時間がかかるんですよね。そりゃ、11時ジャストに売れるはずもないですよね。

「アイテムが購入されました！」の「！」もなんだかポップで、このメールが私と一緒に喜んでくれているような、そんな気分になっちゃうくらいには、高ぶっちゃいました。

ということで、本日、思いのほかたくさんの方にご購入いただき、販売スタートから半日ほどが経った今、大変に幸せな気持ちでいます。

自分が「ほしい」と思って一生懸命つくったものを、日本中のいろいろな方々も「ほしい」と思って買ってくださることが、こんなにも嬉しく私を満たしてくれるだなんて、知らなかった。びっくりです。本当にありがとうございます。

明日以降も、「アイテムが購入されました！」のメールを見るたびに、こんな気持ちになれるんですね。いやー、ちょっと想像もしていなかった日々が今日始まった、そんな思いです。



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