産まれた娘のはなし
2020.12.01 12:23
3140g 49cm
夫とわたしの愛娘が誕生した。
産まれたてほやほやの娘は一生懸命息をして、目を開けようとして開けられなくて、ふにゃふにゃで、なんて可愛いのだろう。と思うと同時に、ガッツ石松に似てやしないか?と夫と爆笑したのも覚えてる。
夫は、思ったより人間でびっくりした。(どういうこと?笑笑)そして、顔立ちがはっきりしている、と既におバカな発言をしていた。
リカバリー室で家族が初めて揃ったとき、彼の指をぎゅっと握ったとき、夫婦揃って、顔を見合わせてニンマリしたのを覚えてる。声も弱々しくて、まだこの世に誕生したこともこの子は気付いていないということに温かい気持ちになった。
じつは我々夫婦は子どもも持つかどうか、1年近く悩んでいた。子どもが得意じゃないわたしは、2人だけの生活も良いな〜と思っていた。
Instagramで子どもの投稿を見ても、子育てすごいなぁ、、、くらいしか感想はなかった。子どもが嫌いなわけじゃない、興味がないだけであった。
自由気ままに旅行をして、美味しいものを食べて、自由にお金と時間を使える贅沢さを知っているから。子どもを持つことを想像できなかった。そして、怖かった。
わたしの性格はわたしがよく知っていた。子どもを産んだら、その瞬間その子に全神経が集中し、夫との関係が変わるのではないかと怖かった。私は夫がだいすきだし、何より自分がだいすきだから。時間もお金も自分のために使いたいと思っていた。
ちなみに夫は2人兄妹、子どもは2人欲しいけど、産むのはわたしだから、と選択肢を与えてくれていた。(ちなみに私は一人っ子)
だから、最終的には、わたしの必殺技である、運に任せてみることにした。授からなければそれはそれで良し!2人で楽しく生きればいい。
そう思った矢先に幸運なことに(今ではそう思える)、彼女が来た。
産後うつ状態の1ヶ月間も、ものすごく落ち込むときと全然平気なときがあった。
大変だったから、記憶が薄い部分もあるが、毎日必ず1枚1動画以上撮っていたから、写真も動画もたんまりあるし、今では毎晩、夫と彼女の動画を見返しては、たった5ヶ月前のことを大昔かのように話している。
そして、最後は必ず、会いたくて我慢できなくなって寝室にいる彼女の寝顔を見に行く。
最高の親バカである。
さて、彼女の名前についても触れておこう。
イケてる名前は彼が嫌うので、なるべく皆が読めて、シンプルなものが良いねと話していた夫と私は彼女の名前を「都(みやこ)」と名付けた。
夫の発案だ。その名を聞いた瞬間に、夫婦揃って、コレだね。と、即決だった。この名前以上の案はもう出なかった。
【都】
意味:人の集まる大きな町。政府の所在地。東京都のこと。雅やか。取りまとめる。統率する。
我々の願い:沢山の人に出会い、彼女の人生が都のように栄えるように。みやびで華やかな子に。人が彼女のもとへ集まりたくなり、幸せな気持ちになれるような優しく頼られる存在になるように。
そんな親の願いが込められた都は、現在4ヶ月と28日。
沢山笑って、沢山泣いて、毎日元気に過ごしている。毎日100回は大袈裟でなく、夫と私にかわいいねだいすきと言われている。
というか、夫の方がメロメロである。赤ちゃんモデルに応募しようかとか(絶対嫌だ)、この子は将来有望だ、とか。親バカではない、バカである。わたしはもう少し冷静だ。笑
ちなみに、産まれた時のガッツ石松の面影はもう無い。
浮腫もすっかり取れて、夫にもわたしにも似てると言われる。とにかく愛おしい。
毎月の月齢フォトも最初は迷ったが、今では楽しみになっている。お食い初めも初節句も、赤ちゃんのうちは基本親のエゴでそういうイベントが行われる。
だけど、わたしが親にしてもらったように、大人になってからそういう写真や動画を見るとやっぱり嬉しい。だからわたしも出来ることは全てやりたい。
この瞬間はいまだけだから。最高に可愛い瞬間を残して、将来、あなたはこんなに愛されて育ってきたのよと伝えたい。
冒頭、子どもは嫌いじゃないが興味がないと書いた。そんな私はもういない。
人の子どもに興味が湧いたし、先輩ママたちの子育てアドバイスは最高の教科書である。
友だちの子どもの成長を嬉しく思う。
そうか
わたしも親になったのだ。