いい人どまり
音楽をつくって発信していて虚しくなる瞬間がいくつかあります。
そのひとつ、
暖簾に腕押しな感覚をもつときです。
よく「いい人どまり」なんて言葉を耳にするけれど、いわゆるその感覚です。
「あ、この人にとって自分たちはいいバンドどまりなんだろうな」って、そんな瞬間に出くわすとき。
この出会いは当然です。
ネガティブな意味ではなく、多かれ少なかれあって当たり前です。
その感覚が自分たちをより良くすることもあります。
ただ、当たり前だとわかっていても、そういう機会が重なってくると、どうしても虚しく感じてしまいます。
先日ライブをしました。
ここ何回かのライブで一番多くの人が見に来てくれていました。
本当にありがたい機会でした。
改めて、見ていてくれた人がこの文章を読んでくれていたら、ありがとうございました。
ライブが終わって、またはじめに書いたような虚しさが残りました。
自分たちのライブを楽しみにしてくれていた人がいるのも知っているし、たのしかったと伝えてくれた人もいました。
そういう声をかけてくれる人へのありがたさをいつも以上に感じたような気もします。
もともと自信に満ちるタイプではないので、自信を大きく喪失することもないのだけれど、なんだか、そんな日でした。
イベントとしては、自分から見ていてとってもいい一日で、本当にたのしくって、安心して過ごせた時間でした。
ライブ数日後、バンドで募集している匿名メッセージサービスへ1通のコメントが届きました。
先日のライブではじめて見てくれた人からでした。
ライブ後 うちのMVを見てくれて、〇〇をいつかライブで見たいです、とメッセージをくれました。
正直、あの日そんな人ひとりもいないと思っていました。
驚きました。
その一通のお陰でそう思ってくれた人がいる事実を受け入れることができました。
その日残った虚しさはいくらかましになって、また新しい曲を作ろう、3人でがんばるぞーって思いました。
単細胞ですみません。
昨日、まだ内容も歌詞もメロディも一切外に出していない曲を3人でつくっていました。
もうすぐ粗方が完成します。
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