根セロリとフェンネルへの考察、旅じゃなくても恥はかき捨て
わたしは、今日の今日まで、根セロリとフェンネル(ウイキョウ)が同じ野菜だと思っていた。だって見た目が似てるんだもん。両方ともなんか怪物っぽい。
*フェンネル
*根セロリ
ランチを買いに、同僚のアネッタとサライと一緒にスープのテイクアウェイが出来るカフェに行く。そこで、セルリアックスープ(根セロリのスープ)っていうのがあって2人に、
「え?フェンネルスープでしょ?」
ってちょっと知ったか気味で言ったら、すごい勢いで否定されて、そして呆れられた。
「ヒトミー、やば!何年ここに住んでるの?笑」
ヨーロッパに住んで、見慣れない野菜とかハーブとか未だにいっぱいあるし、名前がオランダ語やら英語やらがごちゃ混ぜになってるから余計に覚えきれない。
という言い訳は置いておいて、
わたしは今日、アネッタとサライからの呆れと哀れみを120%全力で受け止めた。
そして2人は、わたしがかき捨てた恥を愛情で受け止めた。
失敗してしまった旅人 ヒトミ
「不慣れでごめんなさい。みっともないですね。」
現住人 アネッタ サライ
「知らなかったのだから仕方がないですよ。気にしないでください、今知ることが出来たのだから良いじゃないですか。」
移住したてだった時の方が、毎日緊張していて、相手の言っている言葉が分からなくてもわかってるふりをしてしまう事が多かった。
しっかりした人だって思われたいとか、要するに、無駄に虚勢を張ってる状態。
でも、そんなヨロイは肩が凝るだけだって13年もかけてようやく分かってきた。
同僚で60歳のベルギー人女性が居るんだけど、
わたしは彼女のことを、ベルギーのママと呼ぶ。ママは、主にシャツのパターンを担当しているんだけど、たまにドレスも担当する。
ママはドレスでわからない事があると、約ふたまわりも年下のドレス担当のわたしに躊躇なく質問してくる。
この場合はそれが恥なんかじゃ無くて、誰からも学ぶ姿勢があるって事だ。
年齢も性別も関係なく、
聞きたい事があるときに聞ける人が居ることって贅沢な環境だ。
旅の恥はかき捨てって言うけど
旅じゃなくたって、恥はかき捨てたっていいと思う。
言ってみたらむしろ人生はずっと続く旅だ。
周りの愛情を受け取りながら、堂々とかき捨てて学んでいこう。